同じコールマンの286A、290Aと比較してみた
最近使い始めてすっかりお気に入りのケロシン(灯油)ランタンの639C700。
同じケロシンランタンでもペト〇マックスなんかと違い、コールマン製は炎上知らずで道具としての性能は非常に高いと思います。
以前体験した武井バーナーの炎上はビビったわ~。
コイツを使う前までは「灯油系はプレヒートが面倒そう、あと臭そう」とか思ってたんですが、実際に使ってみるとガソリンより使いやすいかも。
着火時に火が上がらないしね。
すると今度は明るさが気になりますよね?
えぇ、もう病気ですよコレ。
点灯させてると結構明るく感じるんですが、やはり数値で見える化して比較してみたいのですよ。
そんなワケでご登場願ったのは砂井家にあるコールマンの液燃ランタン一同。
全て現行モデルでノーススターだけ持ってません。
アレは何かデザインが、ね (* ̄- ̄)
286Aワンマントルランタン
●明るさ:約200CP/130W相当
●燃料タンク容量:約590cc
●燃焼時間:約7.5~15時間
●本体サイズ:約φ16×31(h)cm
●重量:約1.4kg
文字通りマントルは一つ。
コールマンでは中型ランタンになりますが、現行品では実質最小モデル。
明るさは130Wと控えめで、寧ろ最新のLEDランタンの方が明るいんですが、ガソリンランタンには特有の「良さ」がありますね。
計測開始
286Aワンマントルランタンはマントルが新品でした。
カラ焼きから開始です。
気温24℃ 距離30cm 無風
サクッと点灯させますよ。
ポンピング圧は0.2Mpaで統一してます。
こんな時も圧力ゲージがあると便利ですね。
大体490~530 lux前後です。
290Aに慣れてると286Aは軽くて暗い、お手軽タイプに思えます。
290Aツーマントルランタン
●明るさ:約300CP/190W相当
●燃料タンク容量:約940cc
●燃焼時間:約7~14時間
●本体サイズ:約φ18×35(h)cm
●重量:約1.8kg
マントルは2つですが、286サイズのツーマントルランタンである285や288の中型ランタンと違い、コチラは大型ランタンの部類に入ります。
もちろん286Aより全然明るいんですが、マントルが2つだからって2倍の明るさにはなりません。
燃費はしっかり約1/2なんですケドね。
290Aツーマントルランタンは一番使用頻度が高い、砂井さんお気に入りの大型ランタンです。
明るさは900 lux前後。
以前比較した記事では286Aとは1.5倍くらいの差でしたが、今回もまぁ順当な数値です。
639C700ケロシンランタン
本日の本命。
この639C700は並行輸入品なのでコールマンのHP等にスペックが載っていません。
箱から見えるスペックは
●明るさ:700ルーメン
●燃焼時間:8.5時間
燃焼時間に幅が無いのはケロシン系の火器は全開運転が基本だからだと思われ。
出力を絞っちゃうとジェネレーターの温度が下がって炎上する事もありますからね。
重さや大きさは290Aとほぼ同等。
明るさの単位がW(ワット)からルーメンになっているので、スペックデータから比較出来ません。
今ならルーメンの方が主流ですね?
まぁどっちでも良いので統一して欲しい。
639Cは前回マントルに穴が開いたので新品に交換済み。
今回も予熱+カラ焼きスタートです。
カラ焼きが落ち着いたらホヤとベンチレーターと取り付け。
プレヒート用のアルコールが無くなる前にバルブを開けて点灯させます。
ボフっと点灯。
着火の際、ガソリンランタンではジェネレーターが温まるまで炎が上りますが、ケロシンランタンはプレヒートさえしっかり終わらせれば直ぐに発光するので寧ろ扱いやすいですね。
さーて、数値はっと。
(。´・ω・)ん?
1875 lux?
・・・(* ̄- ̄)・・・
そんなスーパー〇イヤ人みたいなケタ違いの数値が出るワケないわ~。
このスカ〇ター壊れてるわ~。
何かの間違いでないかい?っと、一度冷ましてプレヒートからやり直します。
照度計の距離も測り直しましたよ。
も一回ボフ。
1924 lux?
更に上がっとるやないか~い (;´・ω・)
いくら何でも290Aの2倍とかある?
確かに明るく感じますケドも。
表にしてみる
286A | 290A | 639C700 | |
明るさ(1分間の平均) | 520 lux | 880 lux | 1840 lux |
そりゃもう圧倒的な明るさですわ。
予想していた順位は
ノーススター > 290A > 639C >>>> 286A
って感じでした。
でも実際は
639C >> ノーススター >290A >>>> 286A
290Aより明るいという結果は、実際照らしてみると639Cの方が明るく感じるので別にイイんですが、いくら何でも2倍も明るいかな~?
以前の比較データを元に比率だけで計算するとノーススターより明るいって事になりますね。
測定方法が何か間違ってる?
肉眼ではそんなに差は無いよーに見えます。
照らしている範囲は明るいと思いますが。
マントルだけ観察してみる。
コールマンのマントルって薄くて弱い印象ですが、639Cのマントルはちょっと大きい分、更に弱い気がします。
SOTO製ランタンのマントルは厚くて高耐久なので余計ね。
運搬には気を付けないとマントル代で燃料代を相殺しそう。
念のためもう一度試した
別の日に点火&予熱してるランタン共。
今までは人が実際に感じる明るさに近い結果が出る、照らされた壁も測定範囲に入っていました。
今度はランタンの発光部のみの明るさを測ってみますよ。
やはり断トツに明るい!
気温21℃ 距離50cm タンク圧0.2Mpa 無風
290A | 639C | |
明るさ | 387 lux | 685 lux |
イキナリの結果ですが、もう間違いない。
この639Cは290Aより明るいのはもちろん、計算上ノーススターよりも明るい。
ノーススターは持っていないので今回は直接比較していませんが、過去記事の比較データから290A比1.2倍程度の明るさなので間違いないでしょう。
数値以外に明るさの違いを人に伝える事は出来ないか?と思って試したのがコレ↑
背後にランタンを置いて自分の影を壁に映してみました。
明るさの違い=影の濃さで一目瞭然。
290Aの方の輪郭が2重に見えるのはマントルが2つあるからです。
ちょっと分かりにくいですが、光の色合いは290Aよりオレンジ寄りって言うか、暖色が強い感じ。
ノーススターは290Aより更に白っぽい光でした。
肉眼では白っぽい光の方が明るく感じるんですが、639Cは暖色系なので光量があっても目に優しい。
明るさの割にあまり眩しく感じないのはそのせいでしょうか。
何でこんなに明るいんだろう?
暫く観察していたら気になる事を発見。
発光してるマントル、639Cの方がデカ過ぎじゃね?
普通なら「マントルが大きいなら明るくて当然」だと思うんですよね、当然。
でも実際639Cのマントルって、290Aより大きいもののソコまで差は無いんですよ。
カメラを絞ってマントルを見てみると、やはり639Cの発光部分は大きく見えます。
なんでだろ?
でもコレが明るさの秘密だと思うんですよね。
↑違いました (;´・ω・)
マントルがデカく見える理由
更に観察を続けて判明した発光部がデカイく見える理由。
カメラの絞りを調整したら判明しました。
639Cの丸みを帯びたホヤの内側に反射してるだけだったのね。
でも、この反射が光量に影響を与えているのでは?
↑全然違いました (;´・ω・)
今度はホヤを交換して試してみた
気になる事は何でも検証しないと気が済まない砂井さん。
隣で燃えていた290Aのホヤと交換してました。
ホヤが想像以上に熱いんじゃ(#゚Д゚)ゴルァ!!
当然、マントルの反射は無くなりました。
指紋がいっぱい付いてるね (;´・ω・)
純正ホヤ550 lux。
290Aのホヤ575 lux。
全く違いはありません。
反射が原因ではなく、単純に639Cが明るいという事が証明されただけでした。
比較終了
バルブを閉じて消灯。
まぁランタンが明るいのに越した事は無いんですケドね。
ちなみに639Cケロシンランタンはバルブを閉めると数十秒で消えますが、290Aガソリンランタンは消えるまでに5分以上掛かります。
いやー、この639Cは想像以上にイイですね~。
プレヒート用のアルコールを持ち運ぶ必要がありますが、ソレを補って余りある使い勝手の良さと性能。
ケロシン系の火器は基本的にバルブ全開運転じゃないとダメなんですが、メインランタンなら全開で問題無いよね?
もう一台欲しくなるわ~ (;´Д`)
並行輸入品だと286Aより安いし~。
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