コールマン製ガソリンランタンの明るさ比較

コールマンのガソリンランタン3兄弟です

コヤツ等はコールマンのガソリンランタン。

286Aワンマントル(左)290Aツーマントル(中)、そして知人から借りたノーススター(右)です。

すべてホワイトガソリン仕様。

コールマンのガソリンランタン現行機種が揃い踏みですね。

なので以前から気になっていた明かるさ比較をせねば!(`・ω・´)


相変わらず使うのはこの照度計。
値段の割に良くできてます。

ちなみに今は外光と蛍光灯で102 lux


今まではトイレットペーパーの芯で周囲の影響を受けないようにして、近距離からマントル部のみを計測していたんです。

ちなみに外光の影響が少なくなって85 luxです。


この方法は、↑みたいに似たような構造のランタンには良かったんですよ。

でも、今回の比較対象のようにマントルの数や形が異なる場合、実際の見た目と測定値が違う事に気が付いたのです。


つまり、今までの測定範囲はこのマントル部のみでしたが、


今回はもっと広範囲の、照らされた周囲の明るさを含んだ数値で比較してみる事にしました。


エントリーNo.1
286Aワンマントルランタン

●明るさ:約200CP/130W相当
●燃料タンク容量:約590cc
●燃焼時間:約7.5~15時間
●本体サイズ:約φ16×31(h)cm
●重量:約1.4kg

文字通りマントルは一つ。
コールマンでは中型ランタンになりますが、現行機種では実質最小モデル。
手頃なサイズと十分な明るさで人気ありますね。


エントリーNo.2
290Aパワーハウスツーマントルランタン

●明るさ:約300CP/190W相当
●燃料タンク容量:約940cc
●燃焼時間:約7~14時間
●本体サイズ:約φ18×35(h)cm
●重量:約1.8kg

マントルは2つですが、286サイズのツーマントルランタンである285や288の中型ランタンと違い、コチラは大型ランタンの部類に入ります。
もちろん286Aより明るいですがマントルが2つだからって2倍の明るさではないのです (;´・ω・)

個人的には一番のお気に入り。


エントリーNo.3
ノーススター・チューブマントルランタン

●明るさ:約360CP/230W相当
●燃料タンク容量:約940cc
●燃焼時間:約7~14時間
●本体サイズ:約φ17.3×34.3(h)cm
●重量:約1.8kg
●機能:点火装置

チューブ型マントルで表面積が広くて明るい。
コールマンのガソリンランタンとしては最新のモデルです。
ダントツの明るさを誇り、スタイルもやや近代的?になってます。


まずは借り物ノーススターにマントル付ける。

知人から借りたノーススターは、ガソリンこそ入っていましたがマントルが付いていませんでした。


借してくれたお礼に、自前で持っているガスノーススターのマントルを付けてあげよう。

隣の妙な人形はウチの奥さんがヤフオクでGETして狂喜乱舞している東〇薬品の「徹子さん」人形。
「ジェネリックで!」とかCMっているアレです。


新しいマントルを付ける時の注意点として、この火花を飛ばすイグナイターにマントルが触れないようにしましょう。

イグナイターに引っ掛かった状態になると上手く火花が散らなくなる場合があります。


カラ焼き~、からの~↓


ファイヤー!

これで準備完了です。


計測結果です (`・ω・´)スマホは横にして

距離1m、無風、タンク圧0.22MPa
(300CP(キャンドルパワー)でロウソク300本分とかいう分かりにくい感覚的な単位とはおさらばです)

照度(ルクス)
(距離1m)
ノーススター比 マントル部
(距離30cm)
286A
ワンマントル
197 lux 57.4% 1034lux
290A
ツーマントル
297 lux 86.6% 1735 lux
ノーススター
チューブマントル
343 lux 100% 1342 lux

点火して5分間放置した後測定しています。
10秒に一回数値を記録して1分間(6回)の平均値です。

順当な結果ですね。

マントル部の数値については後述しますよ。


結果の検証 (゚ー゚*?)

286Aワンマントルランタン

なんか写真だと自動補正のせいで大分白く見えますが、実際は↓の290Aと同じ暖色です。
197 luxと3台中最も低い数値なものの必要十分な明るさです。
コレをメインランタンとして使う人が多いのも納得。

明るさよりも上下方向に明るさの死角が多いのが少し気になります。
この辺が数値の低さにつながっているかもですが。
また、実際の照射範囲はバーナー部やジェネレーターの影が結構出てしまってます。

手頃なサイズと重さで平均値は高いランタンだと思います。


290Aツーマントルランタン

写真の色合いの違いはカメラの自動補正です。
297 luxはノーススターに迫る数値。
実際も遜色ない明るさです。

マントルが2つなので部品の影になる部分が1番少ないグローブも大きいので周囲を広く照らせていますね

286Aよりデカくて重いですが、そもそも持ち歩くモンでもないんで (* ̄- ̄)

マントルを2つ使う分のコストは高いですが、その他のパーツやジェネレーターとかは大差ないんで実際はそんなに変わりませんね。
マントル代だけ。

燃費はノーススターと同じ位です。
つまり286Aの2倍燃料使うって事ね。

イヤー、やっぱカッコイイ !!


ノーススターチューブマントルランタン

343 luxで予想通りトップです。
実際はこんなに白い光ではありませんが他の2つよりは白い光です。

バーナー部の影がちょっとありますが、それを補って余りある光源の広さ。

やはり表面積の多いマントルと大きなグローブが強みか。
ヨコに張り出し過ぎないベンチレーターも照らす範囲が広い要因と見た。

実際に肉眼だと290Aツーマントルとそれ程明るさに大差無い感じなんですが、周囲を照らす範囲は間違いなくコレが一番!
発光色が他のモデルより少し白いので、さらに明るいと感じるのかな?


気になるマントルの照度

各ランタンのマントル部の照度は、290Aツーマントルランタンがノーススターを抑えてトップです。

しかも僅差ではなく圧倒的な数値です。
最初なにかの間違いではないかと数回計測し直しました (;´・ω・)

そもそも今回の検証自体が「見た目の明るさとマントル部の照度が随分違う」という事から発しているのですケドね。

Google先生にイロイロ聞くと、もともと”lux(ルクス)”という単位は「光に照らされた面の明るさ」を示す単位なんで、本来は光源(マントル)を直接測るもんじゃないんだそーです。
でもルーメンなんて個人で測れないしね (- -;)

つまり、照度計の白いセンサー部分を照らしている明るさがルクスなので、狭い範囲なら290Aツーマントルの方が明るいが、周囲を照らす範囲はノーススターの方が広いので総合的にノーススターが明るいって事でイイのよね?

コールマン639C700の明るさを比較したら衝撃の事実が!

9 Comments

  1. 同じ疑問に辿り着く人はやっぱりいるんだなぁと笑っちゃいました。(笑)

    実は私もこの3つを所有しているのですが、史上最強の明るさを誇るはずのノーススターが、オンボロの290より暗く感じていたのです。
    見た目のマントルの照度はぶっちぎり290の方が上ですし、意外にでかいノーススターのバーナーフレームが明るさをスポイルしているんですよね。バーナーフレームの裏側に回ると、調節バルブ最大になっていないんじゃないか?と思うくらい暗いです。
    実用照度は全開で使う必要がないほど十分すぎる明るさを持つ両者ですが、いざ全開運転の際は、周囲の明るさも290の方が明るいと感じてしまう私です。
    なので、ノーススターもカッコイイですが、私のお気に入りは中華製の安価なマントルも使える290なのでした(^^)

    • 外遊び好きさん、コメントありがとうございます。
      290ラブな同志が見つかって嬉しい限りです。

      カッコイイ290ですが、いざという時マントル代が2倍なのが痛いところですね (;´・ω・)
      でもやはり286より290ばかり使う砂井さんです。

  2. 私も計ってみてマントル部分の照度は290の方が良い数字が出たのでちょっと驚きました。
    近くの壁の照度はノーススターが上でした。
    ついでに借り物の635(復刻版ではない550CPのオリジナル)も比較しましたが、さすがヴィンテージ物は凄いですね。
    マントル部分も壁の照度も圧倒的でした。
    ノーススターがコールマン史上最強と書いている方も居ますが、史上最強は無いかなぁ。
    正しくは現行販売品最強ですね。

    • 通りすがりのアウトドアマンさん、コメントありがとうございます。
      私はヴィンテージ物には詳しくないんですが、そんなに明るいモデルも有ったんですね。
      燃費とか安全性で無くなったんですかね?

      確かにノーススターは”現行品”で最強なんでしょうが、流石にアレより明るいのは要りませんね。
      明るすぎて。
      290Aが好きだったんですが、最近は286Aもイイぁと思う砂井さんです。

  3. 記事、楽しく拝見しました。
    数値で明るさを気にしたことがなかったので参考になりました、ありがとうございました。

    ダブルマントル好きの方であればヴィンテージコールマンの220系もオススメです。
    80年、90年前のランタンもしっかり動きます。
    しかし、凝りすぎると沼に落ちてしまうので注意です。

    • 通りすがりのランタン屋さん、コメントありがとうございます。
      なるほど、220系ですね?
      ちょっと調べてみます ( ´∀` )
      でも調べると欲しくなるかも・・・

  4. 貴重なデータですね。
    測定時のマントルに対する角度(影ができない方角)、照度計の角度(配置)、距離が示されていると良いかなーと思いました。
    別途、639C700のデータも示されていますが、物理的な角度や距離など同じだと比較が解り易いですね。でも一人でやるのは大変ですね。お疲れさまでした。

    • syuncyanさん、コメントありがとうございます。
      ちょっと仕事で県外に出張していて返信が遅くなり申し訳ありません。
      なるほど、ソコまで細かくデータ取りしていませんでした。
      今後の参考にしたいと思います。
      あとリンク、引用、転載に付いてはご自由にして頂いて構いません。

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