後方警戒レーダーなのです
真冬か雨か、それとも腰がギックリでもなければ基本的に自転車通勤の砂井さん。
しかしながら体重が一向に減る気配が無いのはどうしたものか。
通勤マシンはロードバイクではなくミニベロ(小径車)のBD-1です。
ミニベロは保管時の取り回しが良いし、突然のトラブルや悪天候でも折り畳めば車で運搬出来るのがハイパー便利。
仕事道具や着替えはサイクルトレーラーTravoy(トラヴォイ)に搭載して牽引しています。
自転車は左側通行なので、基本的に自動車は後ろから接近して来るのは当たり前体操。
後方確認するのに後ろを振り返るんですが、その時自転車がフラつく事があるんですよね。
以前は気にならなかったんですが、だんだん歳がイってくるとバランス感覚が鈍くなっちゃってヤバイわ~ (;´・ω・)
現在はハンドルのバーエンドにバックミラーを付けて凌いでいます。
あくまで補助ですがコレはコレで便利。
以前住んでいた三沢での通勤時は、非常に車の通りが少ない道だったので問題無かったんですが、小松だと結構な交通量のある道を走らないとイケないんですよね。
例え交通量が多くても、サイクルトレーラーを引いていると歩道を走れないので危険を感じるのよ (;´・ω・)
なのでハイテク機材でフォローするのです
そんな時、目に入ったのがガーミンの新型リアビューレーダー”Varia RTL515”です。
コイツはミリ波を使用して後方から接近して来る自動車を知らせてくれる、いわゆる後方警戒レーダー。
以前から存在は知っていましたが、当時使用していたEDGE510は未対応だったので射程圏外。
でも今は最新のEDGE830だし、Varia RTL515はスマホアプリにも対応。
高価ですが、志半ばで昇天したくないので思い切って購入。
Varia RTL515はリアライト付きモデルですが、リアライトを省略してレーダー機能だけに絞ったVaria RVR315も比較的安価で購入可能です。
内容物一覧。
本体、シートポストマウントとそのアダプタ、USB micro-Bケーブル、クイックマニュアルです。
ガーミンのVariaシリーズは他にも色々ありますが、リアビューレーダーはコレで3世代目になるらしい。
シートポストマウントに付けるアダプタは3種類。
一般的な丸型、エアロバイクでよくあるV型、今回新しく追加されたD型です。
砂井ロードバイクは汎用性重視の丸型なので問題無い、よね?
でもこのアダプター、ロードバイク用とは思えない重厚さです。
早速EDGE830とペアリングしてみた。
EDGEの設定から
①センサー
②センサー追加
③すべて検索
と進めば簡単に完了します。
正常にペアリングが完了すればWiFiの出来損ないみたいな”レーダー”アンコンと、”ライト”アイコンの2つがあるハズ。
無いなら検索をやり直しましょう。
”ライト”はテールライトの光り方をコントロールするモノです。
とりあえずライト構成は自動にしておきました。
周囲の明るさや状況で自動的に点灯モードを変更してくれます。
ちなみに右上のレーダーアイコンはこの画面だけではなく、全ての画面に出ています。
ちょっと自己主張が激しいのでもっと小さくして欲しいわ~。
ライト本体のボタンでも点灯モードを変更出来ますが、正直言って今何モードなのか分かりにくい。
EDGEのウィジェットから変更する方が簡単だと思いました。
さて、ペアリングも無事終わったので充電するかな。
でも相変わらずUSB micro-B端子なんですね。
最新のEDGE 830もmicro-Bだったし、ガーミンの中の人ってType-C嫌いなんですか?
ひょっとしてType-Cの方が僅かに大きいので、極限の小型化と軽量化の為のmicro-Bにしてんのかな?
早速バイクに取り付けてみる
まず先にロードバイクにインストール。
大きなサドルバッグが付いていますが、問題無く取り付け出来ました。
伸縮式の泥除けを外さないとダメでしたが。
でも通勤用の方がマストです
繰り返しになりますが、ウチの通勤用自転車はミニベロの名機BD-1。
この小径車にサイクルトレーラーを引っ張ってるスタイルがデフォです。
シートポスト回りは通常なら余裕のあるスペースですが、コイツは果たして?
まず、今までシートポストの特等席を独占していたセキュリティーアラーム兼ウィンカー”Nubeam”をTravoy側へ移植。
コレは振動センサーを内蔵したセキュリティーアラームですが、テールライト&ウィンカー機能も装備していて、暗い時間帯の通勤時にはコレが意外に便利だったりする。
あと、見た人が「スゲー」とか言ってくれる。
場所を移動しても視認性に問題無し。
セキュリティーアラームを自転車に付けるのか、サイクルトレーラーに付けるのかはどちらが正しいのか未だ不明。
今後の運用次第で検証しないとね。
さーて、コレで問題無く付け・・・
付かねーし (;´Д`)
ビミョーに縦の長さが足りないね。
ヤグラの形状からマウントはコレより上に付けられないし、Travoyのアタッチメントは牽引アームの角度からコレより下に移動したくない。
困ったね (;´・ω・)
このViria RTL515もトレーラー側に付けちゃうか?
でもソレだとロードバイクに付ける時面倒じゃね?
・・・(-ω-;)ウーン・・・
( ,,`・ω・´)ンンン?
ピーンとキタ━━━(゚∀゚)━━━!!
上下逆に付けたらどーよ?
これぞ現代のコロンブスの卵と言えるだろう!!
え?言えない?
問題は倒立に搭載して機能に不具合が無いか確認しないと。
点灯試験
真っ暗な深夜の帰宅もある通勤環境ではテールライト(赤)の明るさが超重要。
当然ヘッドライトも十分な光量のモノですが、後方から接近してくる車両へのアピールとしてテールライトが非常に重要なのです。
最終的には車側に避けて貰わないとイケないので、いち早くドライバーに視認されるのが大事。
サイクルトレーラーTravoyには余ったキャットアイのオムニ5を2連装。
価格も安くて明るい、おススメのテールライトです。
セキュリティーアラームの”Nubeam”は右へ偏向していますが、後方から見る車両にとっては問題無いハズ。
テールライトのオムニ5が鬱陶しい程の光量なのでNubeam自体のアピール度は低い。
更にNubeamはテールライトの集光方向が変なのでウィンカーとしての機能の方がメインです。
全点灯してみた。
写真では伝わりませんが、各ライトがフラッシュを繰り返しているのでかなり鬱陶しい感じです。
まるでチンドン屋ね (;´・ω・)
特に今回の主役Viria RTL515はヤバイ (;´・ω・)
親の仇か!ってくらい全力で照らしています。
広範囲に広がるのではなく、真後ろに集中したその明るさはまさにレーザービーム!!
車両ドライバーの網膜を焼く気マンマンですわ。
あ、点灯パターンは周囲の明るさと車両の距離で変化しますよ。
(2020.10.12追記)
夜間走行時に後方を振り返る。
テールライトとは思えない程の凄まじい光量で、後方から接近する車両ドライバーの網膜を刺激します。
試験走行
風はありますが良い天気ですね。
ソコソコの交通量のある道路で試してみます。
じゃ早速行ってみよ~ ( ´∀` )
ノーマル状態。
相変わらず右上の「警戒してますよ」アピールが鬱陶しい。
何かWiFiの出来損ないっぽいしね。
頼むから次回のアップデートで小さくしてくれんかな~?
走行を始めるとEDGEからビープ音と共に画面表示がありました。
小さなバックミラーでは全く視認出来ない距離ですが、正確に探知してくれるのは頼もしい。
ちなみにスペック上は140m後方からの接近を検知します。
白い〇は車両とその距離、オレンジ色は警戒レベルを示しています。
各色の意味は
グリーン:車両なし
オレンジ:車両接近中
レッド:車両急接近中
となっています。
白い〇は車両の数を示すので、この場合は3台の車が後方から接近している事を意味します。
全車通過し、更に後方から接近する車が無ければグリーン表示で安全を示します。
一通り試した結果、1台の見落としもなく完全に作動しています。
ただ、10km/h~160km/hの速度で近づく車を検知するんですが、車側が追い越しのタイミングを窺っている等、自転車と並走して速度差が無い場合は検知出来ませんので注意。
車両には全て反応していましたが、逆に何もないトコで反応する事もありました。
突然自分の直後に反応が出たりするので直ぐに誤検知と分かりますが。
交通量が多いと「ピーピー」煩いかも知れませんが設定で停止出来るし、コレは有意義なデバイスだと思います。
バックミラーとの併用で想像以上に車両通行状態が把握出来ますよ!
価格は決して安くありませんが、思った以上に「コイツは使えるぜ!」って思いました。
マジでおススメ!
自転車通勤が更に安全で楽しくなりそうです。
スマホアプリにも対応
このVaria RTL515は専用スマートフォンアプリに対応。
App StoreやGoogle playから「Varia」で検索してね。
ペアリングもサっと終えて準備完了。
カラー等の意味はEDGEの時と同じでグリーン表示なら車感知無し。
車を感知するとオレンジ表示と音が鳴り、距離と台数を表示します。
車のスピードが速いとレッドで急接近表示になります。
・・・(* ̄- ̄)・・・
スマホの画面をコレだけの為に使うのは勿体無い気がしますが、Varia RTL515は欲しいケド、EDGEシリーズまでは要らない、って人向けなのかな?
最後に検知方法を検証してみた
このVaria RTL515は「ミリ波を使用」と書いてありますが、具体的にどんな動作なのかは不明です。
なのでちょっとだけ検証してみた。
ちなみにミリ波とは、波長が1~10mm、30~300GHzで非常に周波数の高い電波。
指向性を狭く出来るのでこの様な用途にも向いていますが、雨での減衰が大きくなる特性もあります。
でもワザワザ雨で濡れるのは嫌なんで雨天時の検証は無しですよ。
確認ですが、Viria RTL515は離れる対向車や停止している車両、速度差が無い並走している車両、バイクの様に自動車より小さいモノには反応しません。
ココまででちょっとピンと来てた事があったので試してみる事に。
実験的な意味でVaria RTL515を前方に向けて取り付けました。
それで車の通りの無いトコを走ってみる。
ピューッ!≡≡≡ヘ(*゚∇゚)ノ
すると予想通り、走り出した瞬間から反応しまくりです。
この事から(恐らくですが)ミリ波でドップラー効果を見ているだけなんだと思うんですよ。
つまりレーダーの様に物体を検知するのではなく、一定の大きさ(車程度)の接近してくるモノにだけ反応するんですね。
まぁ、ソレは分かったからって何でもないんですが。
自分の知識欲は満足ですよ~ ( ´∀` )
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