買ってから数年間寝かせておいたブツです
「非常時の備え」と言い聞かせて購入したコールマンのケロシンランタン639C700。
ケロシンとは所謂「灯油」の事です。
国内でコールマンの液燃ランタンと聞けばガソリンの方が有名ですね。
このケロシンランタンは国内未発売ですが、並行輸入品を通販サイトからフツーに購入できます。
手持ちの液燃ランタンを並べてみる。
砂井さんは液燃ランタンはコールマンで統一しています。
定番の290Aと286Aはホワイトガソリン仕様。
大きさは290Aとほぼ同じで、コールマンでは大型ランタンに分類されます。
以前余分に作っておいた自作の圧力ゲージを燃料キャップと交換します。
やはりポンピングの目安があると便利。
細かい事ですが、ベンチレーターの外し方が他のランタンと違います。
290A他のランタンはベンチレーター頂部にあるネジを外すと↓
上にスッポ抜ける仕様。
対して639Cは、ベイルハンドル(取っ手)を左右に広げて穴から抜き、ベンチレーターを上に外す構造。
外して見ると構造は一目瞭然。
バーナーAssyの穴にベンチレーターを貫通して刺さってるだけなんですね。
持ち歩いている時、ベイルハンドルに何か引っかかったりすると抜けて外れたりしない?
心配し過ぎですか?
ま、そんなに持ち歩きませんケドね、フツー。
正面から見た構図。
639CはバーナーAssyの柱が正面を向くので、何かこう、モヤモヤして落ち着かない (;´・ω・)
米国人との感覚の違いを感じます。
横から。
639CはバーナーAssyの支柱?のゴツさが尋常じゃありませんね。
何でだろう?
コレがケロシンランタンの特徴、プレヒートカップです。
灯油は布等に染み込ませたり加熱したりしないと、通常常温では正常に燃焼しません。
このカップにアルコールを入れて火を点け、ジェネレーターを加熱するんですよ。
十分に予熱されたジェネレーターから気化した灯油が出ないと正常に点火出来ないんですね。
プレヒートが上手くいかないとジェネレーターから液体のまま灯油が出て、いわゆる炎上騒ぎってヤツになります。
当然、炎上は物理的に燃える方ですよ (* ̄- ̄)
最近消毒用アルコールは手に入るんですかね?
この燃料用アルコールはホームセンターで普通に売ってました。
なぜケロシンランタンを使うのか?
実は暖房用の灯油を大量に余らせちゃったんですよね。
青森と違い、石川は暖かくなるのが急激だったので消費量を読み間違えました (;´・ω・)
ホワイトガソリンなら数年持ちますが、灯油は1年でヤバイ。
去年の残り物灯油を使うと明らかに異臭がするし。
ぶっちゃけ大した消費量ではありませんが、余り灯油なら価格は実質0円?みたいな。
え?ならない?(;´・ω・)
ここで一度整理してみる
ランタンやバーナーの燃料は大きく分けて3種類。
それぞれのメリット、デメリットを砂井さん目線で表してみます。
●ホワイトガソリン
氷点下の低温でもなんのその
圧倒的火力
手が汚れない
ℓ単価は350~750円と高い
火力調整が細かく出来ない
揮発性が高く引火の危険
●灯油
ℓ単価は70~85円と非常に安い
引火点が高くガソリンより比較的安全
ガソリンと遜色のない火力
基本全開運転のみで火力調整はムリ
プレヒート等で点火に手間が掛かる
点火にミスると派手に炎上する
燃料が臭くて手に付くと落ちにくい
煤が出やすい
●OD缶ガス
燃料の扱いがお手軽でクリーン
ガス缶をセットするだけで直ぐ使える
燃料単価は1番高い
気温が低いと火力が弱い
暑い時期でも連続使用でドロップダウンする
●CB缶ガス
燃料の扱いがお手軽でクリーン
ガス管をセットするだけで直ぐ使える
燃料単価は比較的安価
気温が低いと火力はOD缶より超弱い
暑い時期でも連続使用でドロップダウンする
やはり灯油最大のメリットは「ランニングコストの安さ」と「ガソリン並みの発熱量」だと思います。
雪国でストーブやファンヒーター派なら灯油には事欠きませんしね。
炎上もコールマン製なら正しい知識で使えば安心。
ペト〇マックスと違ってな (* ̄- ̄)
ケロシンランタンは火力調節幅が少ない、ってか実質調整出来ないのもバーナーならちょっと問題ですが、ランタンは別に全開でイイですよね?
点火してみます
あ、ポンピングは済ませてありますよ。
そう言えばキャンプ仲間のまっくろくろすけがケロシン派だったんですが、ペトロマックスと武井バーナーをよく炎上させてたなぁ。
あれ、結構ビビりますよね。
通常はプレヒートは1回で十分、寒い時期ならカップ2杯分行います。
・・・(* ̄- ̄)・・・
コレって以前から思ってたんですが、わざわざアルコールでプレヒートしないで、ガスバーナーでジェネレーターを直接炙ったらダメなの?
均等に1~2分炙ったらイケそうだと思うのは素人だからですか?
とりあえず今は基本に忠実にやります。
着火しますよ~。
アルコールが零れているとプチ火の海になるので気を付けてください。
明るい昼間はアルコールの炎が見えにくいので注意です。
ついでに新品のマントルに着火してカラ焼きも同時進行。
このプレヒート中にポンピングする人も居るみたいですが、揺れてアルコールが零れると火が広がって結構危ないと思います。
ワタシはプレヒート前に終わらせますよ。
マントルのカラ焼き時、少しですが火が上がります。
ススが付くと嫌なのでホヤとベンチレーターは外していますよ。
(。´・ω・)ん?
よく見ると炎が揺らいで横に逃げていますね。
体感では無風状態なんですが、ほんの僅かな風でも影響があるんですね。
コレでは正常にジェネレーターを加熱出来ません。
マントルのカラ焼きが落ち着いたのを確認し、ホヤ(ガラス)を付けました。
カラ焼き時にでる煤でホヤが汚れるのが嫌だったんですよ。
コレで風を遮られるので炎は真っ直ぐ上へ伸び、ジェネレーターを包んでいます。
カップのアルコールが無くなる直前にバルブを開いて点火します。
炎上がコワイのでちょっとずつバルブを開けますよ。
炎上しないよね?
しないでね?
開けるよ?(;´・ω・)
ボフッ
無事点灯~ ε-(´∀`*)ホッ
ジェネレーターが十分に加熱されていれば、寧ろガソリンランタンよりスムーズに着火しますね。
明るさはどんなモンでしょ?
今回はガソリンランタンを準備していないので、いつもの明るさ比較はしません。
暑くて死にそうなんで (;´・ω・)
とりあえず、おツマミ焼こうっと。
消灯方法
消灯前にバルブを数回開け閉めして、ジェネレーター先端の煤を落すのはガソリンランタンと同じ。
煤の発生が多いのでしっかりやりましょう。
後は燃料バルブを閉めて完了。
火はガソリンランタンより早く消えますね。
炎上を防ぐ為にプレヒートをしっかりする必要がありますが、正しい方法で使用をしていれば当然何の問題も無く使えます。
ケロシン系の火器は基本的に全開で運転する為、バーナーでは問題かも知れませんがランタンであれば全然OK。
それより圧倒的に燃料が安いのは助かりますね。
このシーズンはバンバン使いますよ!
灯油が死ぬほど余ってるんで!( ;∀;)
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