未使用の413Hが手に入りました

コールマンのガソリン2バーナーです

実はコレ半年くらい前の話なんですが、地元新潟県長岡市にあるアウトドア専門のリサイクルショップに行った時の事です。

新潟県と言えば雪と米と酒くらいしか思い浮かばないでしょう?
ソレは凡そ正解です (* ̄- ̄)

あと田んぼね。
新潟県民は隙間があったら全部田んぼにしちゃう習性があるので県内に空き地とか存在しません。

そんな新潟県ですが実はユニフレーム、スノーピーク、キャプテンスタッグ等日本の主要なアウトドアメーカーが揃うアウトドア・ギアの聖地なんですよ。

そんなお国柄のせいか小さめの地方都市の割にかなりの品揃えを誇ります。


この日は何か欲しいモノがあるワケでもなく、ヒマしてたので何気なく物色していただけ。

するとコールマンのガソリン2バーナーが目に入ります。

コレってドコでも置いてますよね。
結構売れてるんでしょうが無駄にデカイのと、ホワイトガソリンが高価なのと、ポンピングが面倒って事で手放すのも多い感じですか?

確かに冬キャンプでもないとガソリンバーナーの利点は見い出せないし、アウトドア雑誌を見ただけの人がイメージ優先で買っちゃって直ぐに手放すイメージです。


なんてくだらない事をぐだぐだ考えながら価格と状態を観察してると、何という事でしょう?

店内にはサビサビな同モデルの中古品が4,400~8,800円で売られているのに未使用品が5,500円で売っているのを発見しました。

ぜひ価格の付け方をご教授願いたい (;´・ω・)


特に2バーナーを使う予定は無かったんですが

思わず買っちゃった。

液燃系の火器が好き♡

ちなみにアウトドア業界では2バーナーを「ツーバーナー」と記載しなければならないと言う鉄の掟があります (ウソ)


正真正銘、何の変哲も無いホワイトガソリン仕様の413Hですね。

本国のコールマンではもうホワイトガソリン機器は殆ど無くなっていますよ。

多分今後はレギュラーガソリンと灯油も使えるモデルのみになる気がします。
自分で整備しない割にクレームだけは多い日本向けには詰まりの少ない(けど死ぬほど高価な)ホワイトガソリン仕様のままだと勝手に予測。


刻印を確認すると95年1月にアメリカのカンザス州で製造されたものみたい。

MADE IN U.S.A.の文字が誇らしげですな。

コールマンも今はMADE IN CHINAが多くなっているので余計にそう感じます。


いやしかしまさか未使用品が5,500円で手に入るとは。

新品の定価は28,800円なのにね。
コイツの構造を見ると3万円弱とか暴利に思えるケドね。
ってかそもそもコレを新品で買う人居るんですかね?

とりあえずフキフキしました ( ´∀` )


オープンしてじっくり観察します。

いやお店でもじっくり確認しましたが。


バーナー部にももちろん火が入った形跡はありません。


真っ赤なタンクがホワイトガソリン仕様の証。
シミも無くキレイなモンです。

ちなみにホワイトガソリンは添加物が少なくキレイで汚れにくんですが、その代わりアホほど高価なんですよ。

円安と新コロとプーチンの鬼畜3連コンボ時代な2023年1月現在ではコールマン純正ECO CLEANが1,200円/リットルとか恐ろしい超セレブ値段となっておりますですハイ。

なので砂井さんは一斗缶(18リットル)の洗浄用ホワイトガソリン(450円/リットル)を使っていますし、そもそもガソリン系火器系はケロシン(灯油)仕様に移行させている最中です。

え?コレ↑?
コレクションなのでほっといて下さい (* ̄- ̄)
ケロシン化も出来るしね。

キャンプ用にホワイトガソリンをまとめ買い


細部の点検

ポンピングして加圧と漏れを点検。
問題無しです。


燃料タンクを使用位置にセットしました。

本気で使うなら何か台が欲しいですね。

実際本気で使う予定は無いので台は不要なんですケドね。


この手の火器はメーカーが違っても基本的な部分は殆ど同じ原理です。

バーナーの熱でジェネレーターを炙りガソリンを気化させるという、ある意味完成された自転車操業システムに必要な外部動力は人力のポンピングだけ。

効率とシンプルさを極めた構造ですね。


左のサブバーナーは構造上、右のメインバーナーが点火中でないと使えません。

構造のシンプルさを突き詰めた設計からくる制約ですが特に不便は感じません。


その他本体にはサビや破損も無し。

マジで裏とか無いの?(;´・ω・)


さっそく火を入れてみる

とりあえず試験点火してみようかな。

コールマンの缶に入っているのはENEOSの洗浄用ホワイトガソリンです。


あ、そうそう、ポンププランジャーにリュブリカント(油)を注油しておきます。

何だかんだで27年前の製品ですからね。


ちょっと見にくいですが、ポンピングして蓄圧とガソリンの吐出の正常作動を確認しました。

こんな「ぴゅー」って感じで出るモンなんですね。


いよいよ点火します。

まずは点火レバーを上向きにセット。

この操作をするとガソリンと一緒に蓄圧された空気を混ぜて噴射します。
ジェネレーターが過熱されるまでの間(プレヒート)、炎上する炎を抑制出来ます。


ライターを近づけてメインバルブを開きます。

この瞬間がちょっとコワイ (;´・ω・)


ボフッと点火しました。

まだジェネレーターが加熱していないので生ガスが出て不完全燃焼気味になります。

このまま暫く燃焼させるとジェネレーターが炎で炙られて高温になり、内部のガソリンが気化します。


気温にもよりますがこの日は10秒ほど経過するとジェネレーターが加熱され、正常に気化したガソリンは青い炎で安定して燃焼しました。


燃焼が安定したら点火レバーを下向きセット。

この操作で空気で薄くしていた燃料が濃くなり定格出力になります。
ガソリンに空気を混ぜて噴射するプレヒートは、通常運転時より大量に蓄圧空気を消費してしまうので再度ポンピングが必要になります。

この操作をミスって「炎上した!」って人の話も聞きましたが、ちょっと試した限り大して変化しませんでしたね。
メインバルブで炎の大きさを調整すれば問題なくね?

まぁタンクに操作方法が書いてあるので忘れても大丈夫そうです。


右のメインバーナーが使用中ならサブバーナーも点火可能。

すっげーレトロなデザインのバルブを開くと気化したガソリンがメインバーナーの付根からサブバーナーに流れてきます。


413H系2バーナーの構造は、メインバーナー下部から分岐したガスルートを通って気化したガスがサブバーナーに流れ込むのでジェネレーターが1個で済む効率的かつシンプルな構造。

さすがアメリカ人の設計です。

仮にコレがドイツ人ならジェネレーターを2個にしたりレギュレーターを付けたりと複雑化&高額化&故障率が盛大に増加した事でしょう。


サブバーナーを使用すれば当然メインバーナーへ供給される燃料が減りますが、元栓からはソレを補う量のガソリンが供給出来るので火力低下の心配はありません。

正確には多少低下するんでしょうが実用十分な火力を保ってくれます。

それよりタンクの蓄圧量の方が心配 (;´・ω・)
コンロに鍋とかかけている時にポンピングで揺れたら危なくない?
どれくらい持つんだろ?


バルブを回せば弱火も簡単に可能。

シングルバーナーの508AスポーツスターⅡより操作性は良いと感じます。

アレって火力調整がギャグレベルなので。


いやー、面白い物が格安で手に入って余は満足であるヨ。


収納

いやでもマジ無駄にデカいわ~ (;´・ω・)

ドイツ人ならきっと1/3の体積に・・・以下略。

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