一酸化炭素発生量の話
以前七尾市のリサイクルショップで購入した長火鉢。
周囲にテーブル状の張り出しが無い江戸火鉢ってヤツです。
購入した時は夏前だったので灰の整備だけして使用せず、そのまま和室に放置されていました。
もう冬だし稼働しない?
最高気温が1ケタ台の今なら火鉢の出番ですよね?
この時は奥さんと砂井sonは実家に里帰りしていて超絶ヒマなので長火鉢に火を入れてみようと思ったんですよ。
簡単に着火させる為にBBQで1度使用した後に消化して乾燥させた成形炭を使用しました。
オガ備長炭と呼ばれる炭で個人的にBBQには一番おススメな炭です。
1度使用して消火した炭は再利用する際、早く着火するので便利ですよね。
さっそく炭熾し開始。
今時の温度センサーが付いたガスコンロではこの手の炭火熾し器が使えないのでアウトドア用のカセットコンロを使用しましたが、実はカセットコンロでの炭熾しは厳禁とされています。
何の予備知識の無い状態でカセットコンロを使用するとガス缶が加熱し爆発する危険性があるからです。
毎年BBQ中にカセットコンロを爆発させる事件が発生するのは夏の風物詩ですよね。
砂井さんの場合はカバー等によるガス缶への遮熱構造のあるコンロを使用する事と、非接触型温度計を使って熱を測定するという安全対策を行っています。
この状態でカバー部分は56℃に達していましたがガス缶本体は14℃→8℃と低下していきした。
外気温が4℃と低いので使用中のガス缶は加熱されるどころか気化熱を奪われて冷え過ぎ、火力も絶賛低下中。
寧ろカバーを開けて炭熾し器の輻射熱で温度を上げようと画策するも効果は無く、無情にも温度は低下し続ける始末で危険性は感じませんでした。
でも良い子はマネするな。
横道ですがこんな↑ガス缶一体型バーナーだとあの世までブッ飛ぶ可能性が跳ね上がります。
大変危険なので止めましょう。
安全第一ならガス缶を火元から離せる分離型で、更に風防等で遮熱出来ればよりベターだと思います。
屋外で行うなら風の向きも重要ですね。
話を戻そう
検証用に高品質なナラを使った岩手切炭も1個使用してます。
備長炭等の白炭と違い、黒炭に分類されるナラ炭は新品でも着火が早くてラク~ ( ´∀` )
よし、十分に熾きましたね?
このまま持ち歩くと火の粉が落ちて危ないですよ。
炭熾し器を入れて運ぶ台十能って道具もありますが、ソレにしか使えないクセに結構なお値段です。
なので砂井さんは100均のステンレス製トレーと木製の鍋敷きで安価に代用してます。
半年ぶりに稼働する長火鉢。
さっそく炭を移動させますよ。
でも畳とか障子とか可燃物の多い場所で炭を弄るのは結構緊張する (;´・ω・)
うーん、どうやるのがフォーマルなのか分かりませんがテキトーに置いてみた。
火鋏は100均のヤツなので恰好悪い?
あ、そーだ!
以前火箸を手に入れたの忘れてた。
ふっふっふ ( ̄ー ̄)、やはり火箸があると絵になるぜ!
でも使い勝手は火鋏の方がかなり上ですね。
何気なく一酸化炭素の濃度を測ってみる
砂井家の和室には換気扇があります。
今回は念のため換気扇を弱で回し、入り口のドアも開いた状態で行っています。
そんな状態で更に念の為と数年前冬キャンプ用に購入したDODの一酸化炭素チェッカーまで稼働させる心配性な砂井さん。
まったくもってオーバーな話だと思われるでしょうが、未だ冬キャンプを実現出来ていないのでせめてチェッカーだけでも使わせて欲しいのです (;´・ω・)
すると何という事でしょう。
厚生労働省が定めるガイドラインでは一酸化炭素濃度を50ppm以下に保つのが理想とされていますが、この部屋は既に69ppmという濃度。
実害あるのは300ppmを超えて2~3時間後からと言われているし、実際一酸化炭素チェッカーもアラームを出すのは300ppmになっているので長時間でなければ問題無いとは思います。
でも気密の低い古い和室で換気扇回してドアも開いているのに69ppmって高くね?
写真を取り忘れましたがその後も120ppm↑まで上昇しました。
こりゃまだ上がるな (;´・ω・)
試しにと思って炭の直上で測ると計測範囲いっぱいの999ppmに達してアラームが鳴り響きます。
炭ってスゴイ量の一酸化炭素が出るのね (;´・ω・)
でも昔の人ってそんなにバンバン死んでないよね?
換気扇を強運電で窓をフルオープンすれば数値は下がりますが、そんな環境では屋外と変わらず暖房効果とか全く無し。
こんなモンか (* ̄- ̄)、と思っている時、ふと思い立ちます。
砂「ひょっとして炭の種類とか関係ないの?」
いつもの検証実験
気になった事はキチンと調べないと安眠出来ない砂井さん。
当然今回も検証してみます。
他の炭は玄関先に移動させ、ナラを使用した岩手切炭さんだけ残っていただきました。
1度窓とかドアとかフルオープンで5分換気しています。
岩手切炭さんの直上で一酸化炭素チェッカーで計測すると約300ppm前後の数値となりました。
数値は下がっていますが、コレってただ単に炭の量が減ったからじゃね?とも思える。
選手交代
また色んなトコをフルオープンで5分換気しています。
今度は成型炭選手と交代です。
なんとオガ備長炭さんは1個で999ppmを突破しその圧倒的な戦闘力を見せつけます。
コイツ、今まで何人ヤッて来たんだ?(((;゚Д゚)))ガクブル
そんなワケで犯人分かっちゃいました。
今回使用したオガ備長炭はコレ↑です。
コレは断面が四角ですが、いつもは6角形の別メーカーのオガ備長炭を使っていました。
一般的に国産のオガ炭は一酸化炭素の発生量が少ないと言われています。
でもちょっと調べたら外国製のオガ炭にはかなりヤバイ奴もあるらしい。
この炭は外国製だからなのかこのメーカーだからなのかは不明ですが、炭の種類によって一酸化炭素の発生量が違うという事が分かっただけでも有用でした。
レンタン並みに致死量の一酸化炭素が出るので室内使用はNG。
煙が少ない、火持ち良い、価格が安い、と三拍子揃っていてBBQには最適なんですケドね。
まぁ外国製云々言う前に「BBQ用」って書いてあるのに室内利用した自分が悪いだけなんですけどね。
・・・(* ̄- ̄)・・・
まてよ?
使用済みで再利用したから?
今回使用したオガ備長炭は1度BBQで使用した後、水没させて消火してから数日乾燥させたモノ。
ひょっとして未使用の炭なら違うで結果も予想されるのでは?
んでもって早速試してみます。
新品?のオガ備長炭を炭熾し器で加熱。
さすが新品は着火に時間がかかります。
お1人様いらっしゃーい。
ピーピー!!
あ、やっぱ振り切るわ (;´・ω・)
なので再使用した炭か未使用かは無関係な事が判明。
炭の種類によって一酸化炭素の発生量が違うみたいです。
今度また違う種類の炭で試してみます。
まぁ今回は火遊びなのでコレでお終いにします。
次回するなら岩手切炭のみですね。
本物の備長炭は価格が高いし、扱いづらいし、何よりパチっと爆ぜるのが嫌。
ホントは南部鉄器の鉄瓶でお茶を入れたりお餅を焼いたりしたいなぁ。
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