禁断の検証をしてみた
ココで言う”落ちる”っつーのは物理的に落っこちる事じゃなくて、ソフトウェア的にシャットダウンするって事よ。
何でこんなリスクを背負って検証する必要があるのか?
実は青森でMavic2を飛ばしている時にスマホが強制終了した事があるんですよ。
気温3℃でバッテリー残量48%くらいだったので電圧の低下が原因か?
その時はタマタマ目の前を飛行していたので、そのまま無事に着陸出来ました。
でも目視外飛行で遠距離だったらヤバかったですか?
ご覧の様にDJIのMavicシリーズはプロポにスマホを組み込んで利用しています。
各種ステータスやカメラ画像の表示、設定変更とか全部スマホから行います。
実は以前から手動操縦ならスマホが無くても飛行可能なのは検証で知っていたんですよ。
スマホが途中で落ちた場合だけでなく、スマホ無しで起動しても飛行は可能です。
当然各種設定とか一切出来ませんケドね。
この時は安全性を考慮して室内のみでの検証でした。
今回はもっと踏み込んで検証してみる
空撮ドローンなら目視外飛行で結構遠くまで飛ばしますよね?
そんな時、スマホが落ちたらどうなるのか?
(注:200gを超えるドローンの目視外飛行には国交省の許可が必要です)
当然ドローンのカメラ画像は見えなくなり、遠距離なら戻って来るのは困難です。
そんなもしもの時にアレが機能するのか検証したいんですよ。
アレとはそう、RTH(Return To Home)です。
DJI製のドローンには、GPSを使用してホーム位置(通常は離陸した位置)に帰還する、RTH(Return To Home)という機能が付いています。
このRTHはスマホ無しでも正常に機能するのか?って事を検証したいのですよ。
検証はMavic Miniで行います。
DJIのドローンでは比較的安価なので、もしもの場合でも(精神的)ダメージが少ないよね?
RTH中の高度は普段は30m程度を設定しています。
今回は墜落のリスクを考慮して15mにしました。
ホントは5mとかもっと低くしたかったんですが、コレが設定可能な最低高度なのです。
最初は通常通りスマホを使用して離陸。
ホームポイント(GPS)を更新しないとダメだし、さすがに最初からスマホ無しって状況は無いハズ。
検証飛行の為離陸しました。
当然の事ながら、リスクを減らす為にドローンを目視できる距離内で行います。
検証開始
ココで意を決してスマホをブッこ抜きます。
同時に無事を祈りますよ (-人-)
機体を確認すると正常にホバリングを続けているし、通常通り操作は可能。
ココまでは経験済みです。
本命のRTH作動!
プロポのRTHボタンを長押ししてRTHを開始。
スマホが無いので機体のステータスが分かりませんが、RTHを開始するとプロポから「ピー、ピー」とBEEP音がするので判別可能。
機体は帰投を始めました。
Mavic Miniは障害物感知センサー類が下方にしか無い事と、飛行位置からホームポイントまで最短距離を直線で飛行するので高度設定には注意が必要です。
ホームポイントの直上まで来たらそのまま垂直に降下します。
無事にホームポイントまで戻ってきました。
この後、フツーに着陸して検証終了。
スマホが無い状態でも正常にRTHが出来ました。
ヨカッタわ~。
ホッとしたね (´д`;)
今回は時間の関係で検証していませんが、Mavic2でも恐らく問題無いハズ。
Mavic2ならビジョンセンサーによる障害物回避とか、飛んだコースを戻る事が出来るので生還率は更に高いでしょう。
(2020.5.7追記)
スマートフォン自体やDJI GO4アプリが落ちた場合、機体側の障害物回避機能が無効になっている事が判明しました。
この写真はアプリを切り替えて戻した直後。
機体との接続が切れて障害物回避が無効になってます。
スマホが繋がっていると即座に復旧しますが、アプリが落ちている間は無効になっているんですね。
なのでスマホが落ちると危険な状態なのは間違いない。
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