ホントにタペット音なのかは不明
リトルカブA-C50は武川PB16キャブレターに交換して絶好調!
ブイブイ言わしてます ( ゚∀゚)ヒィヤッハァァァァァア!!
でもここ最近はエンジンから異音が気になっていたんですよ。
ホントは去年くらいからなんだけどね (;´・ω・)
アイドル時
プルプルという排気音の他に「カチカチカカカカ」と金属音が鳴っています。
何か硬い金属の塊を金属スプーンで叩いているような音ですね。
音の周波数はエンジンの回転と完全に同期。
コレが噂のタペット音ってヤツなんですかいのう?
砂「間違いなく最初は鳴っていなかったよね?」と思っていたんですが、購入当初の動画が出て来たので確認したら既に鳴っていました (笑)
砂井さんは自他共に認める短期記憶ゼロ人間です。
でも今回程大きな音じゃなかったし、まだ走行距離は1900km程度なのでエンジンの摩耗とかは考えにくいよねぇ?
走行時
走行中もカチカチカカカカチチチチチと鳴り響いて排気音よりうるさい。
むしろ走行中の方が断然うるさい気がする。
コレは恥ずかしいわ~ (;´・ω・)
人生初のタペット調整
この異音が本当に「タペット音」なのかはバイク経験が浅いので断言出来ませんが、色々調べると確率は高そうなのでソレとして対処しようと思います。
タペット音はタペットとバルブの間隙が多くなると発生するらしい。
なので再調整すれば直る可能性があります。
そう、タペット音ならね (;´・ω・)
ネットで調べると結構簡単に出来そうなので当然チャレンジ。
専用工具もあるみたいですが間隙を測るシックネスゲージ以外は手持ちの工具でもイケそうです。
調整は冷間で行います
タペット調整はエンジンが冷えている状態で行わなければならないなので注意。
タペットとは4ストロークエンジンのバルブを開閉する機構の一部で、吸気側と排気側両方にバルブの数だけあります。
カブのエンジンヘッドには予めタペット調整用のキャップが付いています。
砂「なんて親切設計なのかしら♡」
と感心していたら4stバイクには付いているのが普通なんだそうな (* ̄- ̄)
吸気側のキャップはキャブレターと位置が近い。
このままでも作業する事も出来ますがキャブレターのスロージェット交換もしたいし、今回は作業しやすいように外す事にします。
キャプを外したらキャップを17mmのメガネで緩めます。
固着してるとかなり硬いらしい。
ナメないように気合を入れねば。
砂「ふんぬー!!(# ゚Д゚)」
スカッッッッッ!!
全然軽く外れましたケド? (;´・ω・)
キャップは無事外れたので中身を拝見。
内部はオイルで濡れ濡れですね。
ロッカーアームの先端にナットで固定されたネジみたいなヤツがタペットの間隙を調整するアジャストスクリューです。
交換方法を調べる為に色んな人のブログを見ていたんですが、各記事によって名称が「タペット」だったり「アジャストスクリュー」だったりしてドッチが正しいのか分からなかったんですよね。
んで某1級整備士に聞いたところ「タペット・アジャストスクリューが正式名称だったよーな?」との回答を頂いて無事解決。
このタペットアジャストスクリューの調整は、ロッカールームが押された状態だとタペットとバルブの間隙が無いので正しい間隙に調整が出来ません。
バルブが押されていないフリーな状態にする為にピストン位置を圧縮上死点にする必要があります。
ピストンを上死点に
ピストンを圧縮上死点にする為にクランクを回転させます。
まずはクランクケースカバーを外して~ ( ´∀` )って、リトルカブの4速セル付きモデルにはこのカバーを外す必要は無いそうです。
えぇ、外してから気が付きましたが、
何か? (;´・ω・)
クランクケースに2ヵ所付いているキャップを外すだけでイイみたい。
上側が覗き窓、下側がクランク回転用です。
下側の横穴からソケットレンチを差し込み、中にある14mmナットを回すとクランクが回転します。
やたら長いエキステンションバーを使ってますが特に意味はありません。
プラグを外した方がイイか?と思いましたが付いたままでも全然軽く回りました。
さすが50cc ( ´∀` )
クランクを回して上の覗き窓から「T」の刻印隣の合いマークと穴にある切り欠きが合うようにします。
多分大した影響は無いと思いますがTの文字じゃなくて隣にある合いマーク(ケガキ線)ですよ。
コレが上死点の位置を示しています。
ピストンが圧縮上死点に来るとタペットがフリーな状態になってカタカタ動きます。
カタカタはスクリューの向きと同じ縦方向で0.1mm以下の僅かなモノです。
全く動かない場合はクランクをもう1回転させればOK。
4ストロークエンジンはクランクシャフトが2回転4行程内に圧縮上死点と排気上死点の2回の上死点があります。
排気上死点では吸排気両方のタペットが僅かに押されている状態になっているのでこの位置で調整してはいけません。
クランクをもう1回転させて圧縮上死点にすると両バルブとも閉鎖しロッカーアームがフリーな状態になるのでこの位置で調整します。
まずはこのカタカタ動く状態でタペットとバルブの間隙をシックネスゲージで測ってみます。
カタカタの量を測るんですね。
隙間を測るシックネスゲージはホームセンターとかで売ってますが、砂井さんは知り合いの工場から借りてきました。
リトルカブA-C50のタペット調整時の基準値は吸排気とも0.05mm(±0.02mm)です。
この吸気側は0.07mmだったのでギリ許容内。
異音が発生する程じゃないよね?(;´・ω・)
とりあえず調整続行
数値は許容内でもきっちり0.05mmにする為に調整は行います。
9mmメガネでナットを緩めるとアジャストスクリューが回せるようになって間隙を調整出来ます。
0.05mmのシックネスゲージを挟んだままアジャストスクリューを手で回して締めます。
シックネスゲージの抜き差しに適度な抵抗があり、かつ自由に動かせる程度に調整します。
ビミョー (;´・ω・)
丁度イイ位置になったらアジャストスクリューをラジオペンチ等で固定し、9mmナットを締め付けます。
アジャストスクリューを固定しないとナットと一緒に共回りしてしまうので注意。
ナットを締めた後にもう1度シックネスゲージを動かして抵抗に変化が無いか確認して調整完了です。
排気側
続いて排気側のキャップを外します。
エンジン下部になるのでオイルが垂れないように予め車体を少しウイリーさせると良し。
センタースタンドがあるなら前輪にブロックや木枠を下に敷くと簡単です。
アレ?
排気側のタペットには0.02mmのシックネスゲージすら入りません。
指定された数値より間隙が少ないですね。
てっきり摩耗によって隙間が広がるモンだと思っていたんですが、某1級整備士に聞くと走行距離が増えるとバルブクリアランスは狭くなるのが一般的だそうです。
これはバルブの開閉に伴ってバルブフェイスとシリンダーヘッド側のバルブシートが摩耗し、バルブ自体が後退する事によってタペット側に接近するのが原因らしい。
すると走行距離1800kmの我がリトルカブはエンジンの慣らしが終わってバルブフェイスの当たりが良い感じになった、って感じですか?
間隙が少なくなったのは正常摩耗と判明しました。
でもタペット音って間隙が多いと鳴るんじゃなかった?(;´・ω・)
まぁ異音の原因は不明のままですが、間隙は正常値じゃないので0.05mmにビシッ!と調整しました。
4ヶ所のキャップを締めてタペット調整は完了。
ついでに薄いと思っていたキャブレターのスロージェットも交換して試運転です。
ネジの締め忘れは無いね?
試運転 (`・ω・´)
全然変わってなかったらどうしよう?
タペット音が発生する要因が無かったので不安だわ~ (;´・ω・)
とりあえず始動しますよ。
ガチャン、プルプルプル~
何と!(゚∀゚)
見事にカチカチ音が消えています。
ヤッタ━━━( p゚∀゚)q━━━━!!
最近は作業しても無意味だった事も多かったので嬉しいわ~ (;´∀`)
でも排気側タペットの間隙が少ないのがタペット音の原因だったのか?
理由ってか、異音の発生原理が不明のままなのがちょっと気になる。
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