キャブレターの簡単ジェット交換法

以前から方法は知っていましたが

リトルカブA-C50は純正のPB13キャブからカブ90用中古PB16を経て、最終的に武川PB16に落ち着きました。

でもまだ燃調が決まりません。

キャブレター車の燃調には各ジェットの交換が必要になります。

古いバイク等にはキャブレター(気化器)と言う、エンジンが吸った空気でガソリンを吸い上げる装置が付いています。

この時吸われるガソリンの量を変える、つまり空燃比を調整するのがジェットです。

まぁガソリンが通るストローの穴の径を変えるワケですよ。


メインジェットとスロージェットも数回の試走を経て変更するんですが、ジェット交換の度にいちいちキャブレターを取り外すのは正直メンドイ (;´・ω・)

車体にキャブレターを取り付けたままジェット交換する方法も知っていましたが、それを行う為の工具が無かったんですよね。


無いなら買えば良いじゃない

なのでホームセンターで買った薄型ラチェットです。

ビット付きで1,000円強とお高いモノでもありません。

工具には結構拘りがあってソコソコ高品質なモノを使っていますが、コレは燃調専用だと自分に言い聞かせてコスト優先で購入。

ラチェット部のギア数が52Tと細かいのでアームを僅かにしか振れなくてもちゃんと回せます。

この手の工具は当然狭いトコで作業するのが多そうだし、ギア数の細かさは選択時のポイントですね。


やってみよう

まずはキャブレター内のガソリンを抜く作業です。

ジェット交換をするにはキャブレター下部に付いているフロート室を外すんですが、フロート室内にはガソリンが溜まっています。

最初に燃料コックをOFFにして燃料タンクからの流入を止め、フロート室下部に付いている⊖ネジのドレンバルブを開けるとフロート室内のガソリンが抜けます。

ガソリンはお猪口3杯分くらい出てくるのでカップ等に受け、タンクに戻すと良いでしょう。

万が一、燃料コックを締めないでドレンを開けると燃料タンク内のガソリンが大量に流出しちゃうので注意ですよ。


燃料が抜けたらいよいよフロート室を外します。

車体の右側は前方にネジが付いていて周囲に邪魔モノも無いので作業はしやすい。

ココは薄型ラチェットじゃなくて普通の工具でも緩める事は可能です。

写真では片手でカメラを持っているので仕方ないですが、ネジがナメないようにもう片方の手はヘッドの下部を持ってネジ側に強く圧しながら回しますよ。


問題は左側の後方ネジ。

下方にエンジンヘッドが有るのでドライバーも入らないし、通常のラチェットでは頭が大きくてムリ。

燃料ホースも邪魔ですが今回の薄型ラチェットはギア数が52Tと細かく、狭い範囲での操作でも緩むので大丈夫でした。

まぁ燃料ホースが邪魔でも簡単に外せるので問題なし。


フロート室が外れました。

キャブの下面からぶら下がっている白いヤツがフロートです。


キャブレターを下から上に向かって見ています。

フロート中央に2ヵ所付いているの真鍮製のヤツがジェット。

突き出ている方がMJ(メインジェット)で、奥の方がSJ(スロージェット)になります。

ちなみにこの武川カブ用PB16キャブレターにはニードルジェットにクリップ調整機能はありません。


手持ちのビットは両口タイプだったのでギリギリでしたが何とか入りました。

もっと厚みのある工具で入らない場合でも、下方にあるタペット調整用キャップを外せば結構イケると思います。
でもその時は内部に物を落とさないように注意しましょう。

今回は交換しませんでしたが前方のメインジェットも問題無く外せました。


SJ(スロージェット)は40から38に変更。

いやー、簡単にジェット交換出来るのは実際便利ですね。

ちなみにこれまでのSJの交換遍歴は38→40→38→42→40→38と順調に迷走しています。


何度もジェット交換していて、その都度キャブレターを外していたのでもっと早くこの方法を採っていればヨカッタわ~ (;´・ω・)

もうキャブレターとか34回くらい外しちゃった気がするので「2回目くらいで気が付けよ!」とか自分にツッコミ入れてみる。

気温14℃でジェットは最終的に
MJ 92
SJ 38
エアスクリュー3/4回転となりました。


最後に燃料補給したら

携行缶から給油していたらガソリンをちょっと零しちゃったんですが、紙ウエスで漏れたガソリン拭くと塗装が落ちるんですけど?(;´・ω・)

ガソリンタンクがガソリンに弱いとか、ガソリンタンクとしてあるまじき大問題じゃね?

タペット音がスゴイんですけど (;´・ω・)

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