フロントのブレーキシューを交換

別に摩耗したからではありません

快調に走行するリトルカブA-C50さん。

4st 50ccのローパワーは速く走るには全然物足りない。

ガチで漕いだ砂井ロードバイクの方が速くね?って思う事もありつつ、ちょいと肩の力を抜いて走るとこれまた面白い。

限られたパワーを如何に効率的に使って走るか?
気軽にアクセル全開出来る、使いこなせる馬力が結構楽しいワケですよ。

ホントはミッション車が良かったんですが、そうすると今度は奥さんが乗れないのでね。


でも楽しんで走ろうとすると気になる部分も当然出てきます。

そう、フロントブレーキの利きの悪さでゴワス。

利きを強くしちゃうと乗ってるお爺ちゃんが(あの世まで)飛んで行ってしまう可能性があるので、ターゲットユーザーを考慮すると緩めなこのセッティングの方向性は理解できます。

寧ろこの利きの悪さには「絶対にロックさせない!」というホンダの開発者による強い拘りってか執念にも似た何かを感じずにはいられません。

でもそうすると今度は突然飛び出してきたキッズを(あの世まで)ブッ飛ばしてしまう可能性もあるワケですよ。

旧型カブのリンク式フロントサスペンションはブレーキング時に「ピョコ」って伸びるので性能的には論外ですが、純粋なブレーキの利きはもう少し欲しいトコです。

砂井さんの自転車より全然利きませんよ?


選択されしモノ

ノーマルのブレーキはタイヤがロックして転倒しないようにした万人向けの安全志向。

でも
”ヤベェ死んじゃう!(;゚Д゚)”

とか
”ヤベェ〇しちゃう!(;゚Д゚)”

って緊急回避を要する時はやはり死ぬほど利いて欲しい

フロントブレーキはロックすると危険ですが、思いっきりブレーキを掛けなければイカん時はちゃんと強く利くのも必要だと思います。

んなモンで調べてみるとカブのブレーキシューはメジャーどころではキタコ製とデイトナ製の2択みたい。

多少鳴くみたいですが利きが強いのはデイトナの方らしいので試してみます。

価格は通販で1,200円程度で購入出来ました。

・・・(* ̄- ̄)・・・

カブってか原付のパーツって自転車パーツより全然安いのに驚く。

ついついアレもコレもと買ってしまいます。


自転車では油圧式のディスクブレーキ等も整備しますが、ドラムブレーキは初めて触る砂井さん。

作動原理は超単純なので予習しておけば迷う事は無いでしょう。


音鳴きを軽減する為にシューの端を斜めにトリミング。

正直言って回転方向に対して側面のシューを削って何故鳴きが軽減するのか?と疑問に思いますが、経験者の方は皆「した方が良い」と仰るのでここは素直に従います。


こんなモンで宜しい?


では早速交換だ

リトルカブのブレーキは前後同一のドラム式。

前後が同じとか、分かる人なら走行性能は一切考慮されていない事を察するでしょう。

でもビジネスバイクは設計の優先順位が当然あっち系とは違うので問題なし。

でもサスはテレスコピックがヨカッタな~。


ホイールを外すにはホイールに繋がっている2本のケーブルを外す必要があります。

まずは赤矢印のネジを外しますが、このネジは年式やモデルによって形状が違うらしい。

このリトルカブは⊕ネジでした。

ふんぬー(`・ω・´)

パキッ!

⊕ネジは強く押しながら回さないとナメますよ。


んでグリグリするとスピードメーターケーブルが抜けます。

思ったより結構固いですね、抜くの。

スピード計測はワイヤーを回す死ぬほど原始的なタイプか。

・・・(* ̄- ̄)・・・

非接触タイプのマグネット式やGPSにしたらフリクションロスを低減出来ない?


ブレーキケーブルはアジャスターを緩めて外せばOK。

アーム内に入っているカラーも無くさないように。


次にアクスルシャフトを緩めます。

右側はシャフトで12mm。

ドッチを回しても外せますが今回はコッチは固定して回り止め。


左側はナットで17mm。

回すならナット側の方が軽く回りますよ。

ふんぬー (`・ω・´)

バキッ!

カブって色々結構な鬼トルクで締まってますよね (;´・ω・)


メガネレンチでトルクを抜いたらラチェットでナットを緩めます。

まるで教科書に載っているようなザ・基本、な工具の使用法に我ながら惚れ惚れするぜ。


いよいよフロントホイールを外しますが、そのままではフロントフォークが地面に接触します。

フロントを浮かす為にフレーム下にジャッキなんかをあの辺↑にかますのが主流みたいですが、我が砂井家に貯蓄の文字と手頃なパンタジャッキなんてありません。

重い油圧ジャッキならありますが、腰が砕ける可能性大。

あの苦い記憶が蘇ります (;´Д`)

人生2度目のギックリ腰が死ぬほど壮絶だった話


なので代替で灯油の入ったポリタンクをキャリアに乗せて重しにしました。

ウィリーすれば良い訳ですよ。

・・・(* ̄- ̄)・・・

灯油満タンのポリタンクって、ひょっとして油圧ジャッキと同じレベルの重さなんじゃね?とかいう鋭いツッコミは腰に知られるとヤバイので黙っておきました。


ギリギリで浮遊するフロントタイヤ。

フロントホイールを外せばもっと安定するでしょ。


シャフトを抜いたらホイールを前方へ抜き出します。

長年自転車をやってるとフロントホイールは真下に抜く癖が付いてるので、前方に抜くのはちょっと違和感がありますね。

ブレーキドラムの回り止めの為のキーがあるので下方には抜けません。

「分からんわ!」って人も実際作業すれば「あ~この事か」と、一瞬で悟りの境地に立てるの事間違いなし。


ホイールが外れたらブレーキ部を抜くだけ。

さて、どんなかな?


うーん (* ̄- ̄)


うーーん (* ̄- ̄)


うーーーん (* ̄- ̄)

 

超・絶・綺麗!!

 

叫んでないけど某パピヨン様風に叫んでしまった。

22年落ちとはいえ走行距離は僅か1,300kmですからね、まぁ当然か。


1人なので丁度良いタイミングで写真が撮れませんが、くの字に曲げてシューを外します。

指と挟むと地味に痛いので注意。


シューのカスが僅かに付いているだけでグリスもバッチリ。

ふむ (* ̄- ̄)

ホントはアームとかバラしてグリスアップしようと思ったけど、今回は掃除するだけによう。

せっかく専用グリスとか買ったのにね。


デイトナブレーキシューが征く

外した純正ブレーキシューをお手本にスプリングを掛けます。

工具も必要なく簡単ね。


パーツクリーナーでさっと掃除したブレーキにシリコングリスを塗布。

多く塗ると飛び散ってシューに付くと死ねるし、ソコまでいかなくてもダストで汚れが付くので最小限で良いそうです。


コレくらいでイイですか?


ハメる時も片方を先に入れてくの字でバキーン。

動画じゃないと分かりませんね。

スプリングも大して強くありませんが、うっかり指とか挟むと何か「お母さんごめんなさい」的な心境になるので注意。

機械いじりは基本、素手厳禁でございますのよ。


カッポリとハマりました。

想像してたより簡単でしたね、結構コツが要る、とか聞いてたので。


ちなみに作動の図解。

①ブレーキを握るとアームが引かれる
②平たいアーム軸が一緒に回転する
③シューを左右に広げてドラムに押し付ける


シューの取り付けが終わったらホイールのドラムにそのままin。

特に難しいトコはありません。


ホイールを取り付ける時も前から入れます。

ブレーキ側の切り欠きと、フォーク側のキーを合わせるだけ。


こうね。

まぁキーが合ってなかったらケーブルは付けれんし、仮に付いてもブレーキでアレになるので直ぐ分かりますがね。


ホイールが付いたらナット側に44N・mのトルクを掛けます。

・・・(* ̄- ̄)・・・

カブの整備系ブログとかでもトルクレンチ使ってる人は見た事ない。


スピードセンサーケーブルを付けて~


ブレーキケーブルはまぁソコソコな感じで仮止め。


手でホイールを回してブレーキの引きずりとか無いかチェック。


最終調整

実走

ブレーキの当たり出し

アジャスターの修正で終了。

この日は雨模様で濡れた路面でしたが、ガチでブレーキを握ればフロントタイヤがロックする程の利きを示してくれました。

やはりココぞ!って時にはちゃんと利いてくれると安心です。

また不快な「鳴き」も皆無だったのは嬉しいですね。


「ノーマルのブレーキシューと変わらん」とか「鳴きが酷すぎる」とか無く、ノーマル比(体感)1.4倍は利くようになったので満足です ( ´∀` )

後ろもやるか?

やっぱりリアのブレーキシューも交換しました

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