鉛蓄電池の再利用を試してみる②(ポータブルバッテリー編)

古いバッテリーにインバーターを付けたら?

もう廃棄するしかないのか?と思われたキャストから交換した劣化バッテリーですが、高性能充電器のお陰で少しは使える様になりました。

そんな基本的には廃棄されちゃうバッテリーを、何か有効活用出来ないか?という砂井個人的プロジェクトが発足したのです。

鉛蓄電池の再利用を試してみる①(復活充電編)


正弦波のインバーター

用意した純正弦波の300wインバーターMRZ3010BUは中華メーカーBESTEK製。

直流12Vから交流100Vに変換するインバーターには数種類あって、扇風機やモーター等、単純な機械しか駆動出来ない短形波、マイコン制御製品にも使える正弦波があります。

しかし正弦波を謳うインバーターにも疑似正弦波(メーカーによって名称が違う)と言うものがあり、コレは純粋な正弦波でなはい為、使用できない精密機器があります。

このBESTEK製はMRZ3010BU安価な中華インバーターの中でも、純正弦波に対応した製品です。

ただし、このインバーターは東西の周波数50Hzと60Hzに対応するため、55Hzという特殊な周波数なので注意。
コレが原因で動作しない機器もあるかも知れません。


工具箱って言ったら泣く子も黙るRingStarですよ。

バッテリーサイズから選択したのはRingStarのドカットD-4500。

コレ↑が持ち手も丈夫でジャストフィットです。


M-42/55B20Lサイズのバッテリーが縦にスッポリ収まります。

2個イケますが、それだと総重量20kgオーバー (;´・ω・)

良い筋トレが出来るでしょう。


早速インバーターを接続。

・・・(* ̄- ̄)・・・

インバーターの電源OFFでも火花が散るんですが?(;´・ω・)


ファンは常時回りっぱなしなタイプ。

ぐおーん、と良い音がします。

ファンの信頼性も低いらしいので、壊れたら高品質なファンに交換してやりますよ。


インバーターには電圧低下時にOFFになる安全機能がありますが、残量の目安にするための簡易な電圧計を付けます。


って、この間充電したばかりなのに12.1Vです (;´・ω・)


オプティメイト4でもう一度充電すると黄色の注意表示でした。
この間は正常を示す青LEDだったのに。

・・・(* ̄- ̄)・・・

まぁ大分くたびれた、劣化が進んだバッテリーなので正常表示の方がおかしいと思ったんですケドね。

コイツ、単純な電圧でしか判定してないんじゃね?(;´・ω・)


電圧計はケーブルに共締めしました。


動作試験

USB Type-AからiPhoneを充電してみます。

アレ?(;´・ω・)
動かない?

充電ケーブルを数回挿し直したら充電開始しました。
ちょっと怪しい動作だったのは55Hzのせい?


iPadも2回挿し直して充電開始。

流石にオシロスコープが無いので分かりませんが、アップル製品の充電判定は厳しいので充電が開始されるのなら問題無いと思われ。


続いてコンセント部分に行きます。

100Vの許容内には入っていますね。


不安要素の55Hzもきっかり出ています。


マキタの扇風機を全開運転。

13Wの0.22Aでした。


試しにXJR1300から外したYTZ14Sも試験してみます。

さっきの超絶劣化バッテリーの容量は34Ahで、コチラは11.8Ahです。


容量は1/3程度ですが、こっちのバッテリーはまだ劣化が最小なので元気は良いですね。


問題無し?

いや、ありますよ?問題 (;´・ω・)

古いM-42バッテリーは劣化し過ぎて運用に耐えません。

トータル1分程度の僅かな時間の試験運用で11.4V以下まで電圧低下。
充電器は容量40%以下となっています。

鉛蓄電池は新品でも7,000円程度ですが、重量とバッテリー容量からするとリチウムイオン電池以外の選択は無いでしょう。

あくまで廃品利用に勝機があったんですが、少なくともこのバッテリーは廃棄ですね。

このインバーター自体は自動車にも使える、ってか本来車載用。
持っていても不具合は無いので、また程度の良いバッテリーが手に入ったらチャレンジしてみます。

鉛蓄電池の再利用を試してみる③(怪しい再生方編)

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