知人に譲るためにね
RealFlight G4(リアルフライト)は本格的なラジコンシミュレーター。
”空モノのラジコン”ってサバゲー趣味より遥かにマニアックな世界です。
サバゲー界には少なからず若い女性も居ますが、ラジコン界の野郎率は99.9999999999%と国産フッ化水素の純度並みですからね。
よく聞く間違いですが、シュミレーターじゃななくてシミュレーターね。
”シュミレーター”を大辞泉で調べると「シミュレーターの誤用」って載ってるのがウケる。
RealFlightのG4はかなり古いソフトで発売は2008年。
WindowsXPとVistaまでの対応、しかも64bitでは動作しないというオマケ付き。
でもリビングに置いてある最新OSのWindows 10(64bit)マシンでも何故か動作しています。
よく「シミュレーターと現実は違う」って話も聞きますが、ラジコンに関しては実機も遠隔コントロールなので違和感は少ない。
初心者の着陸から上級者の高度なアクロバットの練習まで使える、非常に有効な練習機材です。
マニアックさはソフトウェアの構造にも。
かなり本気の物理演算をしているシミュレーターです。
コレには「ドライビングシミュレーター」なんて名前を冠しているのに、実はシミュレートしていなかった某国産レースゲームも見習ってほしい。
結構難しいんですが、詳しい日本語マニュアルがあるので大丈夫でした。
十数年ぶりに新しいの買っちゃった
今回RealFlight G9.5を新たに買っちゃったんで古いG4は要らなくなりました。
んで丁度最近ラジコン飛行機を始め、現在練習中の後輩に譲ろうかと思ったんですよ。
ラジコン飛行機は着陸出来るようになるまでが大変ですが、シミュレーターなら墜落のリスクを最小限にして練習可能です。
でもそのままではムリなのよ
その際出てくるのがプロポ(コントローラー)のMode問題。
RealFlight G4はこのプロポ自体が起動キーになっているので、このプロポが無いとソフトを起動出来ません。
プロポの操作方法にはMode-1から4までの4種類あるんですが、世界標準はMode-2。
でも過去に国内で標準だったのは何故かMode-1の方なんですよね。
Mode-1と2の違いは左右スティック上下方向の操作。
Mode-1では右スティックの上下がスロットルですが、Mode-2では左レバーの上下がスロットルなので左右の操作が逆になっています。
普通の人間には両Modeを使えるなんて人は皆無なハズなんで何方かを選択しますが、一度慣れた操作方を変更するのは非常に困難です。
砂井さんのラジコン遍歴は20年以上前なので当然Mode-1。
しかしドローン全盛の現在では国内でもMode-2を選択する人が多いし、最近ラジコンを始めた知人も当然Mode-2なのでこのままでは操作出来ません。
Mode-1をMode-2に変更する
Mode-1と2を変更するのはソフトウェア上では簡単。
RealFlight G4のコントローラーのChannel Mapping設定から、Channel-2と3のピッチとスロットルを入れ替えればMode-2に変更出来ます。
ちょっとそのまま試してみますよ。
おおっ!?Σ(゚∀゚ノ)ノ
ちゃんと入れ替わってMode-2になってる。
操作難しい~ (;´Д`)
でもココからが本題。
プロポの各レバーはスプリングで中央に戻るんですが、スロットルレバーにはスプリングが無くてそのままの位置にホールドします。
高度制御が自動のドローンでは全スティックにスプリングが付いていますが、一般的なラジコンではスロットル操作が手動でないとイケません。
コレは機械的なモノなのでソフトウェアで設定変更とかはムリ。
プロポの改造
ならバラせばイイじゃない (´∀`*)
とりあえず分解してみます。
最近はドローン関係でプロポを分解する技能も取得したんですよ。
背面の4本のネジを緩めたら裏蓋が外れます。
おおっ!良かった!
内部は一般的なパーツで構成されています。
コレならMode-1を2に変更する事が可能ですね。
このプロポは日本のフタバ製。
シミュレーター用だからって特別仕様にしちゃう変態企業じゃなくて良かったわ~。
面倒な方からヤりますか。
コレはプロポを裏側から見ているので左スティックになります。
赤〇内のシーソーするパーツ?と小さいスプリングがスティックを中立に保つ部品。
コイツらを取り外して写真左(実際は右)スティック側へ移植します。
スプリングはツメから、シーソーは付け根のピンから外すだけで簡単。
スプリングはうっかりビョーンと飛ばしちゃうと2度と発見出来ない事が多いので注意しましょう。
赤〇のピンに刺さっているシーソーパーツを右から左へ移動させるワケです。
左右のジンバル(スティックの回転基部)は回転方向に反転して取付られています。
つまり上下左右が逆配置なので取り付けの際は注意。
後はスプリングを付けて完了。
スプリングはピンセットではなく、細いラジオペンチなんかで持つと滑らず割と楽に取り付け可能。
コレでスプリングテンションはOKです。
最後にスロットルレバーのカリカリするノッチ感を出すヤツの移植。
砂井さんはヘリ&ドローン派なのでノッチ感は不要、ってか邪魔なんですが、飛行機派の人にはあった方が良いよね?
まぁこのコントローラーには付いていたのでコレも移植しますよ。
ノッチ感はスロットルレバー背面にあるギザギザに金属のステーを当てて作っているという、原始的かつアナログな簡単構造です。
なので移植も金属ステーを付け替えるだけの簡単作業。
ジンバルは左右同じモノなので、取り付けの向きこそ違いますが反対のスティックにも同じギザギザが付いています。
ステーを固定するネジの締め付け具合でノッチ感の強さをある程度調整出来ます。
作業終了。
スプリングがビョ~ンと飛んで一時行方不明になった以外は問題なし。
およそ15分程で左スロットルのMode-2プロポへ変更出来ました。
試しにRealFlightをプレイしてみる
おお!Modeが違って全然飛ばせない!!
成功です! (笑)
よし、コレで後輩に譲れますよ。
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