XJR1300で人生初のユーザー車検に挑戦したら予想以上に簡単だった

ユーザー車検は車検代を安く済ませる最適解と見つけたり

ついにこの日がやって来ました。

我が愛車XJR1300の車検のため金沢陸運局にやってきたのです。

車検を安く済ませる方法に”ユーザー車検”がありますが、未経験な人には何か複雑そうで敷居が高いですよね?
砂井さんも今回が初だったので事前準備から備忘録として記事にしておこうと思いました。


車検を受ける事が出来る期間が延長されました!

いきなりですがココで2025年の新情報!

従来は車検期限の1ヶ月前から車検を受ける事が可能でしたが、2025年4月1日から車検期限の2ヵ月前から車検を受けられるように変更されました。

6月が期限の砂井さんは4月から受ける事が出来ます。

コレ重要。人によってはマジ重要 (`・ω・´)


事前準備

まずは実際車検を受けるために必要な書類の確認をします。

①車検証 - 通常なら車体に積んでおく一番大事な書類。
②検査証記録事項 - 車検証のICチップ内に保存されているデータ。紙媒体に出力された物が必要ですが前回の車検時に渡されているのが一般的。
③自賠責保険証 - 今まで加入していた自賠責の証書。コレも車検証とセットで保管しているハズです。
④納税証明書 - 車では不要になっているモノですがバイクではまだ必須。無くしちゃう人も多い?

これらの大事な書類を無くしちゃった困ったちゃんは居ませんね?
再発行は可能ですが、書類によっては日数がかかるので早めに確認しましょう。

この他にも社外マフラー等に交換している人は、その製造メーカーが出している車検適合証みたいなモノも必要になるので準備します。


事前に用意しておいた方がラクなモノ

⑤継続検査申請書:専用3号用紙 - 申請書は運輸局に行ってからでも記入出来ますが、ネットで必要事項を入力し事前にプリンターで出力しておく事も出来ます。
スマホでも可能だし、家にいる時にゆっくり作っておけば当日ラクですよ。

この書式は機械で読み取るので、プリントアウトする際はプリンターの設定を「実際の大きさ」で出力するように変更してくだい。

自動車検査登録総合ポータルサイト(←クリックでサイトへ)で作成すると必要事項が記載済みのPDFファイルをD/L出来るので、それを実寸印刷します。

手書きの人用に記入例↑も上げときます。


⑥点検整備記録簿(別表第7) - 実はコレ、無くても後で点検整備を受けるって建前で車検を受ける事は出来ます。
しかし安全のため事前に点検する事を強くおススメします。
バイクなら自分で出来る範疇ですし、光軸やタイヤの溝が不良だと車検に通りません。
コレも事前に書式を印刷して記入しておきます。

この「別表第7」と呼ばれる書類なんですが、同じ別表第7でも微妙に点検項目が違う書式が複数存在します。
実際どれでもイイのでお好きなモノを使用しましょう。
点検したら□欄に☑とかAとかTとか記入します。

この記入例は実際砂井さんのXJR1300で使用したモノですが、空冷エンジンなので「冷却水」の部分が/になっていたりして、当然バイクによって違います。
点検項目に書いてあるものが全然意味不明なんですけど?、って人はこの点検だけ有料でバイク屋さんにお願いする事をおススメします。

ココに書いてあるのは最低限度の点検項目で、そんなに高度なモノでもありません。
安全に関わる事項なのでテキトーにするのは止めましょう。
まぁ検査場の整備士が見たら「あ、コイツ知らんのに適当に☑してる」ってすぐバレるらしいですが。


ユーザー車検のネット予約

陸運局での車検は基本的に予約が必須なので動車検査インターネット予約システム(←クリックでサイトへ)にアクセスし、アカウントを作って事前に予約します。
(予約しなくても検査ラインに空きがあれば車検を受ける事が出来るみたいですが、予約した方が確実です)

注意:ユーザー車検は民間の委託車検工場では受ける事が出来ないため必ず陸運局に行く必要がありますが、陸運局は土日祝日は閉まっているので平日しかユーザー車検を受ける事が出来ません。

車検当日までにする事はコレだけです。

あ、実際バイクが車検に通る状態に整備されているのが前提ですよ。
自分で出来ない人はお店に頼んで整備と⑥点検整備記録簿(別表第7)の発行をお願いして下さいね。


いよいよユーザー車検の当日です

確認ですが必要書類は↓以下の通り。
①車検証
②検査証記録事項

③自賠責保険証
納税証明書
⑤継続検査申請書:専用3号用紙
⑥点検整備記録簿

現場では書類を携行しながらバイクを移動するので、この書類を挟んでおくクリアファイルバインダー等があると便利です。
特に機械で読み取る⑤継続検査申請書:専用3号用紙と、コレから出力する⑦自動車検査表折れたりすると良くないので


内部へGO! ( ´∀` )

陸運局内に入ると各種窓口が並んでいます。

予約をしていない場合、車検の受付は本来④継続検査申請受付に行って必要書類を書くみたいですが、ユーザー車検では基本的にネット予約をしているのでもっと簡単です。


受付カウンターの端にはネット予約専用の読み取り端末が置いてあります。

その端末に①車検証の下部に記載されているQRコードを”ピッ”って読み取らせます。


すると横のプリンターから⑦自動車検査表が出力されました。

本来コレも未予約なら自分で記入するんですが、ネット予約しているとすでに必要部分は記入された状態になっているので何も記入する必要はありません。


この⑦自動車検査表には裏面にも記入場所がありますが、コレは構造変更する場合のみ自身で記入するもの。
バイクがノーマルの人は何も書く必要はありません

例として「ハンドル交換したので幅の数値が変わっている」とか、純正と違う部品が付いていて車検証に記載されている数値から変更のある場合に記入します。


お次は隣の建物へGO!

受付を済ませ⑦自動車検査表が発行されたら、陸運局に隣接した隣の建物に入って行きます。

金沢陸運局の場合、隣接した建物は1棟しか無いので迷う事は無いと思います。


重量税

建物内に入ったらまた各種窓口が並んでいるんですが、10番窓口に行って重量税を払います。
②検査証記録事項⑦自動車検査表を一緒に出したかな?(;´・ω・)
ま、言われたら必要書類を見せて下さい。

250cc超のバイクの重量税は3,800円ですが、登録から13~17年以上経過したバイクは4,600円、それ以上の年数が経過していると5,000円にアップします。
砂井さんのXJR1300は2008年式なので4,600円でした。

更に検査料として1,800円も一緒に支払います。


窓口で重量税4,600円を払ったら重量税納付書に印紙を貼ってくれます。

今回手書きで記入する項目はココだけ。
納付書の黒塗り部分に必要事項を記入しましょう。


また検査料1,800円の印紙も⑦自動車検査表に貼ってくれます。


自賠責保険

お次は重量税を支払った10番窓口の更に奥、12番窓口に行って自賠責保険の更新をします。

今まで加入していた③自賠責保険証②検査証記録事項が必要です。

砂井さんの場合、自賠責は2年で8,760円でした。


いよいよ検査コースへ!

諸経費を支払い、必要書類をGETしたらドキドキワクワクの検査になります。

書類関係で落ちる事はまずありませんが、検査では結構落ちる事があるとの話 (;´・ω・)マジカー

各種レーンが分かれていて、金沢陸運局では奥から2レーン目がバイク用です。


二輪用レーンに並んで順番待ち。

担当の人が来たら「アタシ初めてなの (;´・ω・)」と伝えれば丁寧に教えてくれますよ。


検査開始!

検査レーン内に入ったら係員さんが来るのを待ち、来たら⑦自動車検査表を渡します。


んで係員さんが⑦自動車検査表のバーコードを端末で「ピッ!」っと読み込んで検査開始。


①外観と保安部品の検査

最初は外観チェックでオイル漏れ等、異常の有無の目視点検をされます。
その後車幅等の計測がありますが、砂井さんのXJR1300はノーマルなので省略されました。

ハンドル交換等、車検証の数値と実車に変更がある場合はメジャー等で実測値を計測されます。
他にはヘッドライトの切り替え、前後ブレーキランプとウインカーの点灯、ハンドルロック、ホーンが鳴るかの保安部品をチェック。

まさか保安部品の球切れ程度の事を事前に点検してない人は居ませんよね?

この検査は1~2分程度で終わりました。
レーンに沿って前進します。


②排ガス検査

次は排ガスのCO、HC検査。

緑色の機械が検査器です。


検査方法は超簡単。

係員さんの指示で検査プローブをマフラー内に突っ込んで待つだけ。


プローブを突っ込むと測定開始。

10秒くらい待ちます。


クリアーしました。
プローブを抜き取ります。

ノーマル車なのにこの排ガス試験で落ちてしまう場合、エンジントラブルの可能性が高いので修理工場に直行コースです。

知り合いのカブ先輩は点火系の不具合で落ちてました。
未点火のシリンダーから生ガスを吹いていたらしい。


合格刻印の印字

排ガス測定をクリアーしたら、測定器のすぐ前に置いてある妙な機械に⑦自動車検査表バーコード側を前にして挿入します。

すると「ガチャン」と音がして検査クリアーの刻印が⑦自動車検査表に印字されます。

更に前進。


③ブレーキ、スピードメーター検査

今度は地面にローラーが埋め込まれたレーンに入ります。

ココでは前後ブレーキの点検と、スピードメーターの誤差を測定。

バイクのスピードセンサーが前輪に付いているか、後輪に付いているかで検査の順序が前後します。


この検査では地面にフット・スイッチが埋め込まれていて、ユーザー自身が左足で踏んで操作する必要があります。


フロアが少し沈んで前輪が固定され、左足でフット・スイッチを踏みながら前後ブレーキをかけます。

左足でフット・スイッチを押しながらバイクを支えているのに、バイクが強制的に垂直に固定されるので何となく右側に倒れそうな感覚になってちょっと不安になりますね (;´・ω・)
この時、実は係員さんがバイクを軽く支えてくれてます。

文章だと分かりにくいですが何をする必要があるのかは画面表示され、係員さんもアドバイスをくれるので不安になる必要はありません。

前輪ブレーキが終わったら後輪ブレーキも検査して終了。

多分、コレで落ちるバイクは無いのでは?


そのままスピードメーターの検査に入ります。

XJR1300は出力軸側にスピードセンサーがあるので後輪で検査します。


ニュートラルを確認してブレーキを解除。
検査時はローラーによって後輪が回されるので、スピードメーターが40km/hを指示したらフットブレーキを踏みます。

誤差が規定値内であればクリアーです。

動画内の「バン!」という音がフット・スイッチを踏んだ音です。


無事合格しました。

・・・(* ̄- ̄)・・・

コレってフット・スイッチを踏むタイミングをミスったら検査に落ちますよね?
って思ったので係員さんに聞いたら、ユーザーの操作ミスの場合は再チャレンジされてくれるので不合格にはなりません、って話でした。


④光軸検査

更にそのままの位置で光軸検査に入ります。

ついに光軸検査ですよ (;´・ω・)

光軸
それはユーザー車検において数多の勇者を地獄に叩き込んできた、恐怖と狂気に包まれし悪魔の検査。

このXJR1300のヘッドライトはスフィア製のLEDバルブに交換してあります。
安い某国製LEDバルブでは「車検対応」を謳いながら検査に落ちるという製品も多いらしいですが、果たして?

古さ漂うXJR1300の暗いハロゲンヘッドライトをLED化


2024年8月1日から光軸検査がハイビームに変わったのが原因で、特に旧車の人は不合格になる人が続出したらしい。

光量不足かしら?(;´・ω・)


レーンの右側から妙な機械が出てきて光軸を検査します。

検査は10秒もかかりませんが、長く感じます ( ° ω ° ; )ドキドキ

光軸のズレってプリズムか何かで焦点を変えて測っているのかな?


ヤッタ━━━ヾ(*≧∀≦*)ノ━━━!!!

かーちゃん、オレやったよ!!

車でもそうですが、光軸って車両がノーマル状態でもサスペンションのヘタり具合で結構ズレるモンらしいのでちょっと、いやかなり心配でした。

一番落ちる可能性が高い検査ですからね。
あ~、受かってヨカッた~ (;´Д`)


検査終了

検査レーン出口のボックス内に居る係員さんに①車検証⑦自動車検査表を渡し、必要事項を記入して貰えば全ての検査は終了です。


全ての検査が終了した⑦自動車検査表はこんな感じになっています。


もし検査に落ちたらどーするの?(;´・ω・)

各種検査で不合格だった場合、当日なら2回までは無料で再検査を受ける事が出来ます。
3回目以上なら再度検査料を支払う必要があります。

例えばウインカーやブレーキの球切れの場合、ホームセンターに行ってバルブを交換すればOK。
光軸なら自分でネジを調整したり、近くのテスター屋さんに持ち込んで調整して貰えばOKとなります。

排ガス等、当日に対処するのが困難な場合は限定自動車車検証を発行して貰い、受検当日を含めて15日以内に不適合と判定された部分を整備し直して車を検査場に持ち込みます。
その際は前回に不適合と判定された部分だけの検査を受けるだけで合格になります。

限定自動車車検証の発行から15日以上経過してしまった場合、すべて最初からやり直しになり検査料も支払う必要があるので注意。
更に1度車検に落ちているので旧車検期限内であっても公道を走れなくなるので注意。

また合格するのに日数が経過し過ぎると、車検期限より自賠責の期限が先に切れる事になる場合もあります。
その場合には自賠責の延長(有料)の必要もあります。

自信の無い人は点検整備だけショップにお願いし、車検だけ自分で受けるのも良い案だと思います。


あとは交付を待つだけ

検査に合格したら最初に来た陸運局の4番窓口に戻り、
①車検証
②検査証記録事項
③自賠責保険証(新旧両方)
④納税証明書
⑤継続検査申請書:専用3号用紙
⑥点検整備記録簿
⑦自動車検査表
の全ての書類を提出すると10分くらいで新車検証が発行されました。


家に着くまでがユーザー車検です

スムーズに1発合格し、ルンルン気分で帰ろうとしたらスゴイ感じの雨の洗礼です。

一応カッパは持ってきましたケドね。

またチェーン錆びちゃうね (;´・ω・)


家に帰ってからナンバープレートに新しい検査証を張り替え。
コレで車検の全ての行程が終わりました。

本日の車検にかかった全ての費用は
4,600円:重量税
1,800円:検査料
8,760円:自賠責(2年)
15,160円:合計
と激安でした。

 

ユーザー車検って、最初は不安があったんですが終わってみれば非常に簡単でしたね。
バイクであれば砂井さんは普段からオイル、タイヤの交換やその他の点検もしているのでユーザー車検なら大幅にコストを抑える事が出来ました。

車でも点検や光軸調整だけショップにお願いして、車検自体はユーザーでしたら安く出来そうです。
間違いなく次回以降もユーザー車検ですね。


営業時間:8:45~11:45 13:00~16:00

定休日:土日祝日

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