ソロソロ良い季節なんで調整してました
リカンベント・トライクのカスタム内容ってあまり聞かないんで、ついでにコイツの詳細でも紹介しようと思いました。
コレはKMX KARTS(イギリス)のリカンベント・トライクVIPER。
元はリカンベントでは珍しい?オフロード走行を想定したトライクです。
この日は夜勤明けなんですが、天気が良いので各部の点検&試走でもしようかと。
フロントホイールも新調したしね~。
でも、こんなデカイのを家から外に引っ張りだすのが一仕事なのです。
全体像。
車高と全高は低いですよ~。
遠近法でホイールサイズが前後同じに見えますが赤いフロントがHE20インチ(406)でタイヤは幅1.5インチ。
青いリアが26インチでタイヤは幅1.25インチです。
コンポはワイドなギア比が欲しかったんで基本MTB系コンポ。
シマノデオーレのクランクはチェーンリングの大きいクロスバイク用のアウター48tで3枚仕様。
Hiギアとワイドレシオの両立に役立ってます。
チェーンリングが車体の1番前にあるリカンベントでは危害予防の為にリングガードが必須だと思います。
万が一の際、少しでも被害を局限する努力はしないとね。
ペダルはシマノSPD。
シューズは街歩きにも違和感の少ないカジュアルなタイプ。
このトライクは目を三角にしてゴリゴリ乗るマシンではありません。
伝達効率云々よりもリカンベントではその乗車姿勢の関係で力を抜くと足がペダルから落ちてしまうのと、自分の車体に足が巻き込まれるのを防止する為にビンディング・ペダルは必須だと思います。
フロントディレイラーもデオーレ。
トップスイングで操作が軽快です。
新規に購入したパーツは価格を抑える為、性能の割に安価なデオーレで統一してます。
なのでリアディレイラーもデオーレ。
SGSのロングケージで苦手な上りに対応する為のワイドレシオも大丈夫。
当時のロードコンポではギアレシオが足りなかったのです。
クッソ重いんでね、コレ (;´・ω・)
シフトはハンドル形状からバーコンにしたかったのでシフターだけ”デュラエースSL-BS77”です。
シマノの9速コンポはMTBとロードコンポに互換性があるので出来たミックス技。
レバーの傷は家から出し入れする時にアチコチぶつけるから入っちゃうのよ。
今なら電動コンポの方が取り回しは楽なんでしょうが、使用頻度からコイツに電動を奢る資金力は砂井家には無いのです。
フロントブレーキは機械式ディスクブレーキ。
右レバー1つでフロント2輪同時に利きます。
フロントタイヤが2輪なのと低重心なのでブレーキは死ぬほど利きますよ。
レバー内部にシーソーがあって”最終的に”2本のワイヤーに均等に力が掛かる仕組み。
他メーカーでは左右のレバーが独立している物もあるらしいです。
例えば右レバー引くと右ホイールのみにブレーキがかかる、とかね。
でも国内では全車輪にブレーキが無いと違法なハズ。
左レバーはリアブレーキ。
コッチも機械式ディスクブレーキですが、赤〇のポッチを押すとブレーキを掛けたままに出来るパーキングブレーキ機能が付いてます。
スタンドが無くでも自立するトライクは僅かな傾斜でも勝手に動いてしまうのでパーキングブレーキは助かります。
あと、リア荷重が低いので走行中にリアブレーキを掛けると簡単にロックします。
リカンベントって基本的に小回りが利かないんですが、コイツはブレーキターンとか出来ますよ。
逆に高速走行時は注意しないと死にますケドね (;´・ω・)
フロントホイールのハブは独自構造なんで純正のまま。
リムを金澤輪業さんのカラーリムに交換してます。
リムハイトは25mmで318gと比較的軽量。
でもこのVIPERは20kgオーバーのヘビー級なんで焼け石にお湯ですケドね。
空気を入れるバルブが先っちょしか出てないんでエアを入れにくい。
ミニベロってロングバルブのチューブが殆ど無いのよね。
なのでフロントは空気を入れる時だけバルブを延長する必要があるのです。
面倒が増えたわ~。
リアホイールはH PLUS SONの26インチ。
ピスト向け?の見た目重視なアルミ製ディープリムなんで絶望的にハイパー重い (;´・ω・)
でもフレームと同じブルーカラーでカッコ良い!
ディープリムはイイんですが26インチのチューブにロングバルブが皆無なんですよね。
そんな超レアアイテムを探すより、バルブを延長するエクステンダーを使うのが手っ取り早いと思われ。
フロントと違ってコッチは付けっぱなし。
パンクしてチューブ交換の時多少面倒ですが。
後にシュワルベのバルブエクステンダーで伸ばしました。
フロントのブレーキキャリパーはシマノBR-M416A。
コイツがまた超イケてない。
パッドが平行に開かないので音鳴りしやすいんですよ。
機械式ディスクならAVIDのBB5かBB7を買った方が幸せになれそう。
リアハブは少しゴージャスにシマノのデオーレXTを使用。
でもコイツの走行性能ならもっと下位モデルでも良かったかもね。
リアのブレーキキャリパーは最初フロントと同じくシマノ製に交換しましたが、リアはリカンベントの構造上フレームの歪みが大きいのでパッドが平行に開かないBR-M416Aでは音鳴りがヒドイ。
正体不明(笑)の純正キャリパーに戻しました。
ステアリング構造。
メーカーによっても違うんですが、このKMXのVIPERは左右のハブ軸から直接ハンドルバーが生えていて左右をロッドで連結しています。
ロッドの長さを変えてトーインのみ調整可能ですが、ステアリング中立付近のクイックさは正直危険なレベルです。
高速ダウンヒルだとマヂでタ〇上がりますよ?
元がオフロードのBMX的な立ち位置のモデルだからか?
ま、慣れますケドね (* ̄- ̄)
あとハンドルを左右に振り返すと簡単に内輪が浮きます。
それを利用した片輪走行なんて技も出来るんですが、砂井さんみたいなオッサンにはムリ~。
リカンベントではその乗車姿勢から背中のポッケに物を入れたりリュックを背負ったり出来ません。
またズボンの前ポケットも中身が落ちてしまう角度になるので推奨しません。
そこでトピークの”エクスプローラー 29erラック”ってキャリアを購入。
ディスクブレーキ対応品です。
フレームにはダボ穴とか無いんですがシートステー取付け部とかヘッドレストに共締めして何とかイケました。
コレでトピークのMTX トランクバッグが付けられます。
スライド式なので付け外しはワンタッチですよ。
バッグがちょっと不格好ですかね?
純正のパニアバッグ用ステーもあるんですが、パニアバッグが小さいのしか付かないのでコッチが良いかな、と思ったのです。
まぁ、とりあえずコレで荷物の問題は解決。
シートフレームの裏にミノウラのBH-95Xボトルケージホルダーを左右2カ所装備。
奥に写る右側は工具やスペアチューブが入るツール用のボトル。
手前の左側は通常の水分補給ボトル用です。
よっこらしょっと横倒し。
このままフロントタイヤの交換がホイールを外さずに出来ます。
フレームはクロモリ鋼で四角いパイプが珍しい。
オフロード走行も想定されているので耐久性重視の超ヘビー級フレームなのです。
フレームの真ん中にあるこのプーリー。
通常の自転車2.2台分の長~いチェーンを通すのに使います。
右が前方。
クランクからテンションが掛かる方がクロスしてプーリーに掛かってます。
直線的に通せないチェーンラインをこのプーリーで補正してるんですね。
テンションが掛からないリターン側はチューブガイドのみの構造です。
リア側。
もう一度クロスしてカセットスプロケットに。
黒いガイドチューブは強化ナイロンかな?
チェーン暴れ&汚れ防止用です。
長いチェーンがパイプを通るのでフリクションロスはかなり凄い感じ。
なのでリカンベントでは高ケイデンスで走るのは効率が悪いと思います。
ペダリングはちょっと重いギアでゆっくり回す(70rpm前後)方が楽に感じますね。
旗、フラッグ。
別に付けるのは任意なんですが、リカンベントの中でもローレーサーと呼ばれる物やこのトライクは非常に全高が低いので、自車の位置をアピールするアイテムが必須だと思う今日この頃。
隣に並ぶと車からは全然見えません。
どの位の効果があるのかは不明ですが安全対策はしておかないとね。
そのうちLEDライトで光らせたい。
ステアリングの切れ角。
内側にくるステアリングが腿にメリ込むわ~。
最小旋回半径は3m近くてぶっちゃけ小回りは利きません。
狭い道でのUターンはキツイ。
降りればイイんですケドね。
仰向けで寝そべった姿勢だと思いのほか後ろを振り返る事が困難です。
ミラーは必須ですが振動してチョット見にくいね。
なんかイイ物無いかしら?
ヘルメットに付けるヤツ試すかな?
ギャラリー。
カッコイイわ~。
トライクはこの角度が最高です。
正面。
コレだけ夕暮れに撮ったんで色合いに哀愁が漂います。
後方。
意外にスッキリした外観。
後方から来た車両のドライバーはコレが一体何なのか一瞬悩むハズ (;´・ω・)
なるべく車の通らない農道とか走るんでご勘弁。
今日も家の前の道路で調整と試走してたら道行く人の視線が痛い。
アレは完全に変態を見る目でしたね。
子「おかーさーん、アレなにー?」
母「しっ!見ちゃいけません!」
って有名なアレですよ。
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