XJR1300にYAMAHA純正グリップウォーマーを取付けてみた
普段は通勤や買い物もリトルカブで爆走する砂井さんは、基本的に積雪さえ無ければ真冬でも乗るヤバい系の人。
気温0℃で凍結寸前でも乗る変態です。
しかし通勤15分くらいの短時間なら寒さも着込んで耐えられますが、大型バイクで長距離を乗るとなると流石に「北風が身に染みるぜ!」と叫びたくなります。
寒さの原因は当然気温でもあるんですが、速度も非常に大きなファクターです。
通勤時に40~50km/hくらいの速度でぷりぷり走っているリトルカブより、XJR1300の方が速度レンジも高いので同じ気温でも全然寒い!(;´・ω・)と感じるワケですよ。
胴体に当たる風対策としてビキニカウルを制作中ですが、今回は「手」に対する対策です。
冷えってヤツは末端からきますからね。
色々ゴツい防寒手袋も試しましたが、やはりじわじわ冷えてくるのと、ゴワゴワの生地が厚くて操作性が悪化するのがNGでした。
グリップカバーは勇気が要るのでヒーターです
極寒時にはハンドルグリップに被せるカバーも効果が高いらしいんですが、カッコつけて乗るビッグネイキッドでソレは可能な限り避けたい (;´・ω・)
なのでYAMAHA純正グリップウォーマーです。
ちなみにヤマハではグリップヒーターではなく、グリップウォーマーと呼称しています。
スロットルコーンごと交換するタイプで、同構造の社外品と比較しても1000円程度の差だったので、ノーマルグリップと同じ太さなのが売りのコレを選択。
あと暖かくなる速度が速いらしい。
対応表に載っていても10%程度ハイスロットルになるモデルもあるので注意が必要です。
また右グリップはスロットルコーンと一体タイプの方が交換が簡単です。
内容物です。
左右グリップと電源ケーブル、コントローラーです。
内部の配線は細くて、ケーブル自体は非常にフレキシブルです。
意外に手間取った取付け
まずはエンドキャップの取外し。
8mmアレンのネジ込みタイプでした。
ハンドル内部にM16のネジが切ってありました。
後から知ったんですがエンド部がM16ネジなのはYAMAHAが多く、M8はカワサキが多いそうです。
まずは右カバーを外します。
黄〇のアレンボルトを外たら、あとは2ヵ所のグロメットで固定されているので引き抜きます。
純正グリップウォーマーの電源はヘッドライトのリレーから取るように指示されています。
リレーは指で指しているヤツではなく、
ソレを取り外した更に奥にあるアレです。
クッソ狭いです (;´・ω・)
ちょっと見るとXJR1300のリレーは1ヵ所に集中してなくて、バッテリーの周囲に疎らに配置されていました。
アクセスするためにリアブレーキのリザーバーを一時的に取外します。
もう一度外見。
黄黒配線のあるコレです。
リレー本体はゴム穴で刺さっているだけなのでサッと抜けば取れます。
このカプラーから端子を抜くんですが、車種によって抜く端子の位置が違います。
XJR1300では端のコレですが、取説をよく見て確認してください。
結構苦労して抜きました。
細くて平たくて丈夫な何かが必要です。
砂井さんは釘をハンマーで叩いて平たくして使いました。
抜かれたカプラー部には、グリップウォーマーに付属していたY字分岐の端子を挿し込みます。
カプラーから抜いた端子は、Y字分岐のコネクターに繋ぎます。
ヘッドライトリレーの⊕側にY字アダプターを割り込ませた形になります。
Y字の分岐ケーブルを割り込ませたら元の配置に戻します。
その際、割り込ませたY字分岐ケーブルに付いているヒューズを、縦に固定する旨の指示が取説に書いてありました。
水が浸入しても抜けるような配置だそうです。
Y字ケーブルのアース線をバッテリーの⊖側に取付けます。
仮組みして動作試験
この時点で電源が取れるので、グリップとコントローラーのコネクターを繋いで動作試験をしました。
各コネクターは色分けされているので迷いません。
グリップまで交換してから後で不良品で暖かくならない、という衝撃の事実が判明したりするとメンタルに対するダメージがデカいので要所で確認は大事です。
無事通電と温度上昇を確認しました。
記事内でも触れましたが、このグリップウォーマーの電源はヘッドライトリレーから取っています。
ホンダCB1300とかバッテリーだけでヘッドライトが点灯する車種もありますがい、XJR1300のヘッドライトリレーはACCでは通電せず、エンジンを始動しないと点灯しない構造。
なのでグリップウォーマーによってバッテリーに不要な負荷を掛ける事も無いのが安心です。
グリップ交換
スロットル側は簡単です。
スロットルワイヤーを外してサクッと取外し。
ここでグリップ同士を比較してみます。
さすが純正、グリップデザインまで同じでした。
グリップウォーマーに交換してワイヤーを戻します。
一応動作確認しましたが、当然全く問題無し。
スロットル側は回る分の配線の余裕を持たせる必要があります。
そのままスロットルワイヤーと一緒にタイラップで這わせました。
・・・(* ̄- ̄)・・・
ケーブルは下を通すべきだったかしら?(;´・ω・)
でもまぁ取説には「スロットルワイヤーが上にあるタイプはケーブルも上に通す」って書いてあったので素直に従いました。
面倒なのは左のグリップです。
最初はキレイに外そうと努力はしたものの、数分で力尽きたので素直に切断します。
ここまでで握力を使い果たしました。
ハンドルに残った接着剤はパーツクリーナーでキレイに落とします。
左グリップは面倒だなぁ (;´・ω・)
キレイにしたら合成ゴム系接着剤のGPクリアーで取付けます。
ハンドルの外側にだけ接着剤を塗るのがポイント。
全部塗るとハミ出ますよ
塗った接着剤を潤滑剤代わりに一気に挿入。
動くウチに配線の向きを合わせます。
コントローラー
コントローラーは左に付けるのが一般的ですか?
今回は配線の都合で右に付けました。
頻繁に操作するモノでもないのでまぁイイか、と。
もう少し配線の長さに余裕が欲しい (;´・ω・)
一番苦労した配線
配線は結構ギリギリで、フレームの外側を通すと長さが足りません。
なので燃料タンクの下を通す必要がありました。
タンクの固定は手前のボルトだけなので外します。
タンクは少し浮かせるだけで良いんですが、配線が2本突っ張るので黄□のコネクターだけ外しました。
今回は2名で作業しているので浮かせるだけでイケますが、仮に1人で作業するならタンクを完全に外した方が良いかと思います。
猫「コレホントに純正なの?」
猫「配線ギリギリだけど」
砂「一応純正です (;´・ω・)」
フレームの内側に配線し、コネクターもタンク下で結合。
仮にまた配線を取外すにはまたタンクを外さないとダメです。
ハンドルを左右に振り、配線が突っ張らないか最終確認。
タンク下から覗く細いケーブルが非常に頼りない。
雨とか大丈夫か?(;´・ω・)
あとでスパイラルチューブでも巻いておこう。
最後にもう一度動作確認。
よしグリップも暖かくなって、なって、
な、・・・(* ̄- ̄)・・・
って、クッソ熱いんじゃ(#゚Д゚)ドルァ!!
弱にしとこ (。・ω・。)ノ凸”ポチッ
最後に消費電力の確認
バッテリー単体での電圧は12.9V程度。
エンジン運転中は14.7Vです。
グリップウォーマーを最大100%でONにします。
すると14.82Vまで上昇しました。
レギュレーターが負荷に反応したのかな?
数回繰り返しましたが平均で約0.09V上昇します。
アイドルでもバッテリー電圧を下回ってないので消費電力に問題ありません。
さすがに大型バイクのオルタネーターなら余裕ですね。
実走しながらヒーターを作動させての使用感。
晴れていれば気温4℃でも「中」で十分なパワーで熱いくらいです。
グリップ径も形状も同一なので、ヒーター未使用時でも違和感は全く無し。
こうかはばつぐんだ!!(`・ω・´)
・・・(* ̄- ̄)・・・
XJR1300ってスロットルスプリングが凄く重いので、ひょっとしてグリップが太くなった方が良かったかも?
砂井さんってば手もデカいし。
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