前回からの続き
手持ちのWhoop系ドローンの電波は一体ドコまで届くのか?
前回はそんな検証をしてみました。
すると意外、どの受信機も公称スペックを大きく上回る距離を叩き出します。
でも当然問題も出てきたワケで。
FCに受信機内蔵のBeta85 pro2では325m、外部受信機を搭載したBeta85 X HDでは400m以上の距離を飛行可能でした。
結果だけ見るとスペックより遥かに長距離を飛んで行ってます。
でも、当然単純に「スゲー!」なんて言えない理由があったワケですよ。
距離測定時は単純に直進飛行で飛んでいたワケなんですが、フライヤーから離れる時はアンテナがコッチを向いています。
しかし戻って来る時は機体の影にアンテナが隠れてしまい、受信状態が著しく悪くなる事を発見しました。
コレは325m離れたトコにあるコンテナ。
この機体に搭載しているAC900受信機は200mのスペックですが、ココまではproシリーズでも来れた距離だし、外部受信機のXシリーズなら楽勝だと思っていました。
実際ラクショーだったんですよね。
機体の向きを変えて受信状態を確認しています。
よしよし、大丈夫だね?( ̄ー ̄)
この時、たまたま砂井さん居る方向がコンテナの影になりました。
その瞬間、コントロール不能になっちゃうBeta85Xさん。
ホンの一瞬ですが機体が全く反応しない (;´・ω・)
RSSI値も0に、Rx Lossの警告も表示されています。
電波ロストは0.2秒とかホンの一瞬。
1秒未満の時間で復帰し、なんとか墜落を免れました。
ちなみに
Betaflightからプロポの電波が途切れたらモーターを停止させるFailSafeを設定してありますが、今回のような電波の瞬断程度では墜落しないように、ステージ2設定の起動保護時間を標準の”1”から”10”に変更して猶予を設けています。
値は1=0.1秒なので10に設定したら1秒。
つまり1秒未満の瞬断なら復旧します。
今回の瞬断はこの設定のお陰で墜落せずに済みました。
Beta85X 4S機でも検証してみます。
コイツの受信機はFrsky XM+のフルレンジレシーバー。
フルレンジとは2,000mを意味しますが、実際はそんなに飛ばなくて600~700mくらいらしい。
さすがフルレンジレシーバー、Beta85X 3Sがヤバくなった橋の工事現場付近でも安定しています。
でも過去に「フッ」っと落っこちる事があったのが原因不明で不安よね。
実際に複数回の墜落を経て検証を重ねた結果、理想的な受信状態であれば400m以上離れても電波は届きますが、僅かな姿勢変化や障害物で簡単にロストしやすくなってしまう、という結論に達しました。
少しくらいの障害物や、あらゆる姿勢でも受信出来る距離は今回測定した距離のざっくり半分くらいではないかと。
するとAC900なら200m程度と、ほぼスペック通りとなりました。
Frsky XM+のスペックはフルレンジ(2,000m)ですが、Beta85X 4Sでは500m前後でもBINDが切れる事もありました。
同一の受信機を搭載した知人の3インチ機では、600m離れても問題無かったので機体の種類等も関係あるかと思います。
どちらにせよマージンは多めに設定した方が良いのは間違いありませんが、想像より遠くまで飛んだのは予想外の面白い結果でした。
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