414ツーバーナーをいきなり灯油仕様にする③(リング追加編)

目指せ完全燃焼!

前回無加工の414ツーバーナーで灯油の使用(ケロシン化)に成功したんですが、バルブを半分以上開けると赤火が出る症状が発生しています。

ネットで見る限りこの症状はケロシン化ではよくある現象みたいですね。

炎の勢いが強過ぎるように見えるんですよ。
ガスが出過ぎている感じ。

414ツーバーナーをいきなり灯油仕様にする②(ケロシン化編)


ソコでちょっと試したい事が

バーナーリングの追加をしてみたいと思います。

ネットでよく見るのは「灯油はガソリンと混合比が違うので空気を多くする」という理由でバーナーリングを追加する加工ですが、前回の記事でも触れたようにガソリンと灯油の理論空熱比は14.7でほぼ同じ。

でもリングを追加する行為は混合比を変えているのではなく、ガスの流速を落とす効果があるのでは?と思って実験したいのです。


メインバーナーには波リングと平リングが交互に3枚セットになって入っています。

この状態から更にリング追加します。

リングの一番下には二次空気の量を調節する為と思われるドーナツ状のリングもありますが、砂井さんの予測では空気量は無関係だと思うのでコレはノータッチ。


検証用に追加するリングはサブバーナーさんから一時拝借します。

元々両バーナーを使用している時は問題無かったし、メインバーナーのみ使用している時の赤火が解消させるのが目的なので今回は生贄になってもらうのです。


サブバーナーにもリングが3セット入っていました。

ココは素直にネットに見た情報に従い、メインバーナーには2セット追加してみます。

あとサブバーナー側には空気量を調節するドーナツ板は入っていませんね。


5枚セットを挟んだリングはビッ〇マックばりに厚くなりました (;´・ω・)

昔こんなクッキーがあったような?


リングを中央に保つ機構とか無いので手動でリングの位置を調整しながらネジを締め付けますが、ネジの長さがギリギリ~。

このネジは熱くなるだけで力がかかるワケじゃないから大丈夫ですよね?

締め過ぎるとせっかくの波リングが平らになっちゃうので注意。


さーて、タンクをセットして燃焼試験ですよ~( ´∀` )ノシ

って、(。´・ω・)ん?

なんかタンクの収まりが悪くね?


何という事でしょう?

この414特有の太いジェネレーターが嵩増ししたバーナーリングと接触しています。

いま流通している414用ジェネレーターではこの出っ張りは無いので問題無いと思います。


仕方ないのでリングを1セット抜きました。

結果として1セット追加した計4セット構成です。


ちなみにバーナーカップが取り外されているとサブバーナーの構造が良く分かります。

気化したガスはサブバーナーの直下まで来ていて、ソコでバルブが開閉される仕組み。


なので今回の検証時ではバルブはもちろん、このネジ↑も閉めておかないとガスが漏れるので注意。

えぇ、もちろん最初気化したガスが漏れだして焦ってから気が付きましたが、何か?(;´・ω・)


燃焼試験(メイン4枚)

さてジェネレーターを炙りますよ~


あ、灯油使用時はプレヒートを行って完全に気化させるので点火バルブは最初から下向きの燃焼時の位置でOKですよ。


ぽふっ

っと点火しました。


中火くらいで程よくジェネレーターの温度が上がり切るのを待ちます。

んで弱火→強火とか色々実験。


全開運転が可能になりました

時々赤火が出ますが全開にする事が出来るようになりました。

寧ろ中火くらいが一番赤火が多い感じです。


シューっという独自の音が小さくなって火の勢いが弱くなっています。

ガス噴出孔の面積が25%増大しているのでガスの流速は落ちていますが、ガス全体の量は変わっていません。

ガスの速度が落ちたので燃焼が間に合っているのではないかい?


とりあえず1度実験を終らせます。


リングを追加購入

バーナーリングの追加で燃焼が安定したので本格的運用の為、リングセットを購入しました。


メインバーナーに追加していたリングをサブバーナーに戻し一度ノーマル状態にします。

次いで購入した新品1セットを追加。

ジェネレーターが干渉するので計4セットなのは検証時と変わらず。


さくっと


サブバーナーの上には邪魔になるジェネレーターは無いのでもっと沢山嵩増し出来ますが、間違いなく無意味だと思うので1セットだけ追加してみます。

つまりサブバーナーも4セットね。


燃焼試験(メイン4枚、サブ4枚)

さて、結果は如何に?


まず確認としてメインバーナーだけでバルブ全開。

多少赤火が出ますが実用に問題無い程度で良い感じです。

3枚セットのノーマル時は中火までしか出来なかったので強火に出来るのは助かります。


続いてサブバーナーも点火。

直ぐに全開運転です。


全然問題無いみたいですがサブバーナーは明らかに炎の勢いが弱いですね。

音も静かだし微風でも影響を受けてしまいます。

 

・・・(* ̄- ̄)・・・あれ?

 

よく考えたらメインバーナー単体で全開運用出来るならサブバーナーに追加したリングは不要なんじゃね?(;´・ω・)

サブバーナーを使用するとメインバーナー側のガス量は減るワケだし。


なので追加したリングを抜いてみました。

冷めてからやらないと熱いんですけど? (;´Д`)


燃焼試験(メイン4枚、サブ3枚)

やはり予想通りサブバーナーは問題無く燃焼しています。


その後数十分試験して見ましたがサブバーナーの燃焼に問題無し。

空熱比云々という理由であればサブバーナーにもリングを追加しないと変化しないハズですが、結果としてメインバーナーに1枚追加するだけで改善しました。

予想通りバーナーリングを追加して燃焼状態が改善するのは空気の量を増やしているのではなく、ガスの流速を落としているからだと思います。


ホワイトガソリンで最終試験

この414最後の運用試験。

ソレはホワイトガソリンでも問題無いか?って事。

ノーマルはホワイトガソリン&レギュラーガソリン仕様ですが、バーナーリングを追加した影響は無いのか?


メインバーナー全開でも問題無し。


当然両バーナー使用でも問題ありません。

これで全ての検証が終わったので温かくなったら安心して運用出来ますよ ( ´∀` )


・・・(* ̄- ̄)・・・

灯油を使用したシーズン終わりにホワイトガソリンで少し使ったら長持ちしたりする?

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