414ツーバーナーをいきなり灯油仕様にする②(ケロシン化編)

いよいよ灯油にチャレンジです

前回はコールマンの414ツーバーナーの極上中古品を手に入れてチェックバルブの修理と燃焼試験まで終えた話でした。

今回は当初の目的だった灯油の使用にイってみたいと思います。

でもその前に報告すると実はこの414、巷で413H等のケロシン化に必須とされているバーナーリングの追加を行っていません。

286Aワンマントルランタンをケロシン化した時にも感じましたが、ガソリンも灯油も理論空熱比は同じなので意味が無いのでは?と思ったからです。

無加工で成功したらラッキー!くらいの認識ですが。

414ツーバーナーをいきなり灯油仕様にする①(燃焼試験編)


さっそく燃料の灯油を200mlくらい補給。

コールマンのガソリンランタンをケロシン化した時にも書きましたが、北陸とか雪国では暖房の灯油はいくらでも(嘘)備蓄してあります。

?「あ、ウチALL電化なんで笑」
とか言ってる家庭は真冬に停電が数日続くと〇にますよ?

・・・(* ̄- ̄)・・・

北東北でもないし、北陸くらいなら〇なないか。


灯油系火器とガソリン系火器の最大の違いはプレヒートの有無ですね。

基本的に液体のままの灯油は常温で燃焼しないのでプレヒートと言う加熱作業が必要です。

ケロシンランタンとか灯油専用品ならヒートカップとか付いていますが、ガソリン仕様の414ツーバーナーには当然そんなモン付いてません。

なのでジェネレーターをガスバーナーで直接炙る必要があります。


プレヒートで大事なのは温度より加熱時間です。

ジェネレーターの外側はガスバーナーでホンの数秒間炙っただけであっと言う間に灯油の沸点である200℃を超えます。

でもコレで直ぐにバルブを開くと炎上しちゃいます。


コレ↑はランタン用のジェネレーターですが、内部には燃料に温度を伝える効果を上げる為のコイルが入っているんですよ。

このコイルの温度を上げないとダメなんですね。


でもまぁ内部の温度は測れないので砂井さんは凡そ40秒間くらい炙る事にしています。

ランタンではこの時間で失敗した事が無いので単なる経験則です。


十分加熱されたと思われるのでバルブを開いてみますよ。


ぽふ

・・・(* ̄- ̄)・・・

あっさり点火しました。

いや、別にトラブルを期待したワケじゃありません。


シュー

バルブ開度を増やすと比例して炎も大きくなります。

順調ですね。


しかしバルブを半分くらいまで開けると不完全燃焼を示す赤火が発生します。


更にオープン。
不完全燃焼ってより供給されるガスの量が多過ぎて燃焼が間に合わないって感じに見えます。

強火にすると赤火になるのは事前に情報収集した通りなので予測済み。

最初にも書きましたがこの414はバーナーリングの追加を行っていません。

追加した場合でも強火にすると赤火が出るのは変わらないみたいだし。


バルブ開度と赤火発生の様子です。


バルブ開度40%くらいの中火までなら安定して燃焼します。

発熱量はガソリンより灯油の方が僅かに多いんですが、この状態だとバルブをこれ以上オープン出来ないので灯油の方が火力が低くなりますね。


ちなみに燃焼中のジェネレーターの温度は400℃まで行かない感じでした。


2口なら全開可能

サブバーナーの燃焼は問題無しです。

サブバーナーを使用した状態であればメインバルブを全開にしても大丈夫でした。

ガスの量を少なすると安定する感じ?


サブバーナーを使用すると当然メインバーナー側の供給量が減るのでバルブ全開でもOKです。

しかしこの状態でサブバーナーのバルブを先に閉めるとやはり赤火が発生しますね。

サブバーナーを消すor絞る前にメインバルブを40%以下に閉める必要があります。


メインとサブ2口とも使用中にサブバーナーのバルブを先に閉めると赤火が発生します。

慌てずもう一度サブバーナーのバルブを開くか、メインバーナーのバルブを閉めると収まります。


弱火もOK

灯油でもコレくらいの弱火なら問題ありません。


暫く放置して観察しましたが弱火時でもジェネレーター温度は200℃オーバーを維持しています。

灯油の沸点を超えているので炎上の危険は無いと思います。


ちょっと不思議に思うのは

先ほども書きましたがサブバーナーを使用しているとバルブ開度を全開にしても問題ありません。


でもメインバーナー単体でワイドオープンすると燃え上がります。

(-ω-;)ウーン

この状態って燃焼ガスの勢いが強過ぎるんだと思うんですよね。

サブバーナーを使用するとガスの量、と言うよりガスの流速が落ちて完全燃焼出来るのでは?


燃料費を抑えるだけならレギュラーガソリンでも大差無いし扱いやすいんでしょうが、添加物ってかこの場合は不純物の量が灯油の方が少ない気がするんですよね。

ジェネレーターの清掃頻度を下げる為にはレギュラーガソリンより灯油の方が良いのでは?と勝手に思っています。

まぁとりあえず故障を気にせず弄れるオモチャが格安で手に入ったので満足ですが、もう少し実験と検証を続けてみますよ。

更に続く。

414ツーバーナーをいきなり灯油仕様にする③(リング追加編)

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