ストームブレイカーの燃料別比較

使用燃料ごとに水の沸騰時間を比較してみた。

休暇中、三条のWESTで衝動買いしたSOTOのSOD-372 ストームブレイカー。

ガソリン(ホワイト&レギュラー)orガスの両対応が売りなSOTOの新製品。

しかしね、どうにもガスでのパワー不足を感じるのですよ (;´・ω・)

そこで実際はどんなもんなのか?と検証してみました。


各燃料での違いを比較するのと、参考としてSOTOのST-310レギュレーターストーブ(1番左)も参加。

ST-310はCB缶仕様のバーナーではかなり優秀だと思います。


ユニフレームの山ケトルでペットボトル1本分(500 ml)の水を沸騰させる時間を測定します。

完全にボコボコ沸騰するまでを計測しますが、沸騰の判断基準は砂井さんの心眼ですので数秒の誤差はあるかと思います。


ケトルに水を入れて準備完了。

あ、気温は26℃ですよ~ ( ´∀` )

湿度が高くて蒸し暑いですよ~。


まずはガソリンから計測。

日石のホワイトガソリンです。

ポンピングでダクったわ。


タイムスタート! (`・ω・´)


ここまで完全にボコボコと沸騰するまでの時間を測っています。


2分9秒か (* ̄- ̄)

500 mlの水を沸騰させるのにはまずまずの時間ですか?


ケトルは計測が1回終わるごとに流水で冷却。

薄いアルミ製なので蓄熱による誤差は殆ど無いと思います。


続いてOD缶での実験。

スノピの金缶は新品なんで中身はプロパンです。

ガソリンより明らかに炎の勢いが弱いわ~ (;´・ω・)


でも2分19秒か (* ̄- ̄)

見た目では炎の高さがガソリン使用時の半分位だし、燃焼音も小さいのでもっと遅いかと思ったら意外にそうでもない。


続いてのエントリー。

このSOTOのOD缶はイソブタンです。


プロパンより約25%ダウン。

炎が明らかにショボイしね (;´・ω・)


最後はノルマルブタン

一見コールマンのOD缶ですが、中身をゴニョニョしているので細かいツッコミは無用にゴザイマス。

なので火力は当然期待していません (笑)


大分遅いね。

まぁ、予想通りなんでこんなもんですわ。


ここでゲストバーナーさん登場

ST-310 レギュレーターストーブです。

CB缶仕様ですがSOTO御自慢のマイクロレギュレーターを搭載したスゴイ奴。

ヒーターとは全く違うアプローチで寒さに弱いCB缶の弱点を補っています。

CB缶なんで使用燃料はもちろんイソブタン(100円ガス)ですよ~


この間作った自作風防が赤熱してます。

風除室内は無風なので風防の有無は実験結果に影響しないハズ。

「シュー」って放出音がいっぱいガスを出してる感じで期待させます。

SOTO ST-310の風防にイイの見つけた


で、時間はっと、

・・・( ^ω^)・・・

(゚△゚;)え?

 

( ゚д゚) ・・・

(つд⊂)ゴシゴシゴシ

(;゚д゚) ・・・

マジか? (;´・ω・)

ガソリン使用のストームブレイカーより早いんですケド?


怒りの追加検証 (#´∀`)

もうココまで来たらとことんイキマスよ?

ユニフレームのUS-D テーブルトップバーナーです。

耐荷重15kgでダッジオーブンも楽勝なゴツイ奴。

本体も900gとヘビー級 (;´・ω・)

バーナーヘッドは大きいですがヒーター等は無しのCB缶仕様です。


結果は2:50.92です。

CB缶は安価な100円ガスを使ってます。

大きなバーナーヘッドの割にST-310より遅い。


こうなったらもうコールマンのスポーツスターⅡ 508Aも参加、ってか手持ちのバーナー全部出してやったわ (* ̄- ̄)

もちろんホワイトガソリンですよ。

コイツも960gと重いし、かつデカイ。


タイムは2:12.7でガソリンはやはりパワーあります。

ストームブレイカーとほぼ同じタイム


結果発表(スマホは横にして)

(気温26℃ 湿度68% 無風)

SOD-372
ストームブレイカー
ST-310
レギュレーターストーブ
US-D 508A
スポーツスターⅡ
ガソリン  2:10  2:13
プロパン  2:19
イソブタン  2:59
ノルマルブタン  3:45  2:08 2:51

レギュレーターストーブの性能ヤバくね? (゚Д゚;)

1番低圧なノルマルブタンでこのタイムなの?

ST-310は低圧なCB缶ガスの使用が前提な分、ガスの流量を多くしている印象。

ストームブレイカーは逆にガスの量が少ないセッティングなんだと思われ。

主役のストームブレイカーは低圧ガスでのパワー不足が目立ちますね。

ストームブレイカーはプロパンまでなら問題無く使えそうですが、イソブタン以下では他のバーナーの方が全然優秀。

まぁ本来の使用方法ではないので文句は言えないんですが。

オートキャンプ向けバーナー山岳用?バーナーを比べても比較になるのか分かりませんが、一定の性能評価には出来るかな?

 

あくまで気温が26℃での話なんで寒くなったらまた違う評価かも知れませんが、ガス使用ではそんなに変わらないかも。

高価なストームブレイカーですが、この結果に少しガッカリした砂井さんでした (;´・ω・)


番外編(ガソリンバーナーの弱火)

ガソリンバーナーはガスと違って火力調整が出来ない(調整幅が少ない)モデルが多いのです。

番外編ではガソリンバーナーでドコまで火力を下げられるか実験してみました。

同じ量の水を沸騰させるのにどれだけ時間が掛かるのか?を検証したのです。
(沸騰に掛かる時間が長い程火力を下げられるって事よ)

ストームブレイカーを最小火力にします。

気温やボトル内圧で変化するのでバルブのマークは参考程度に。

もちろん継続して燃焼出来るのが前提の下限です。


ボボボーボ・ボーボボって不安定な音がしますが燃料は続いています (;´▽`)


6分41秒で沸騰しました。


この最小火力から、


いきなり全開にしても安定して燃焼しています。

ガソリンバーナーとしては文句無しの操作性です。


比較対象はスポーツスターⅡ 508A。

コイツは最初、全開onlyで火力調整が出来ないと思っていました。

バルブを絞っていくとダメなんですね。

バルブを一度完全に閉じてから再度開けると弱火が可能です。

今更スポーツスターⅡ508A


508Aも限界の弱火です ( ´∀` )


結果 (* ̄- ̄)

SOD-372
ストームブレイカー
508A
スポーツスターⅡ
ガソリン  6:41  5:44

シンプルな結果です。

ストームブレイカーの方が(若干ですが)弱火に出来るって事よね?

単なる時間だけではなく、火力調整にコツの必要な508Aと違いストームブレイカーは誰でも簡単に調整出来るのは評価出来ますね

後はね~、
ガスの流量がもう少し出ればね~ (´;ω;`)ブワッ

2 Comments

  1. まぁまぁ…急いで沸かす必要もないですし、そんなに火力が強くても焦げ付きますしいい塩梅だと思いますよ
    売りのすり鉢状バーナーヘッドが活きて、燃料も無駄にならない最高に丁度良いのがこれだったんでしょう
    良い製品ですよね、ドラゴンフライ引退させてストームブレイカー持ち歩いてます
    雪の日と風の強い日の比較もお待ちしております!

    • マーマレードボーイさん、コメントありがとうございます。
      >急いで沸かす必要もないですし、そんなに火力が強くても焦げ付きますしいい塩梅だと思いますよ
      言われてみればそうですね、せっかちな性格なのでもっと余裕を持たないとダメですね。

      確かに耐風性能は気になります。
      今度テストしてみたいんですが、最近は休日出勤地獄で時間もテンションも⤵なのです (;´Д`)

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