インバーター制御の大容量発電機EF1600is

砂井家には”もしもの時の備え”にYAMAHA製の発電機EF1600isがあります。
インバーター制御なので携帯やPC等、マイコン制御の製品でも直に使用可能。
発電量も100V16A(アンペア)、つまり1600Wもあるので電子レンジやアイロンも余裕です。
発電機でわざわざアイロンがけするのかは別にして。
災害や停電等はもちろん、キャンプ等のアウトドアでも活躍できそうですが、ちょっとエンジン音がウルサイのが欠点です。

災害時の運用だけでは運転する機会が少な過ぎてイザって時に動かない可能性が高い。
なので車のタイヤ交換時に使用する電動インパクトレンチの電源として利用しています。
雪の降る北陸ではスタッドレスタイヤは必須装備。
コレなら1年に2回は必ず使用するので保守運転を兼ねられます。

しかし今回のタイヤ交換時に不具合が発生しました。
タイヤ交換自体は何事も無くスムーズに終了。
んで発電機を収納しようとした時に気が付きました。
何かポタポタ漏れてないかい?(;´・ω・)

側面カバーを開け内部を確認すると結構な量のガソリンが漏れていました。
ガソリンはヤバいですよ。
漏洩個所の特定

一体ドコから漏れているのか?
ガソリンは無色透明なので見えにくいですが、キャブレターの上部から漏れているのを発見。

暫く観察していましたがエンジンの運転や停止状態に関係なく、一定の間隔で漏れています。

燃料コックが開いている間は断続的に漏れます。
コレは・・・多分キャブレターのオーバーフローですね?
フロートピンに何か不具合があって燃料を止めきれないんだと予想。
分解
このEF1600isの整備書とかありませんが、原付バイクの整備でレベルが上がったので今回は分解整備に自己責任で挑戦してみます。

EF1600isは開口部の中央にズドーンと補強ステーがあって分解整備に超絶邪魔。
なのでメンテナンスの為にフレームを割る必要があります。
まずは周囲のボルト&ネジを外します。

両サイドにある通気口用のパネルも取外し。

周囲のボルト類とパネルを外すとフレームがパコっと外れますが、燃料補給口が引っ掛かってそれ以上抜けません。

補給口の周囲はゴムになっているのでフレームを上に持ち上げると外せます。
コレには結構な力が必要で、補給口を下方へ押しながらフレームを引き上げる感じです。

なんとかフレームが外れました。

いきなりキャブレターの取付けナットを緩めます。
キャブレターを外すのに邪魔なモノを選定するためで、まだキャブレターは外れません。

キャブレター固定ナットと共締めされているインテークホースを外しました。
エアクリーナーボックス側は差さっているだけなので引き抜けばOK。
インテークホースに付いているブリーザーパイプ(灰色のゴムチューブ)も一緒に引き抜きます。

キャブレター奥に接続している燃料ホースをクリップと共に外しますが、燃料コックとの間にガソリンが残っているので少量のガソリンが漏れ出てきます。

向かって左側にあるカバーを外すと制御基盤があるので、キャブレターから伸びている電気コネクターを外します。

このコネクターは前期と後期で形状が違うのでキャブレター本体を交換する際は注意が必要です。

フレームが半分無いとフニャフニャなので、燃料タンクを上側にエイヤー!って押しのけながらキャブレターを外しました。
この外し方が正しいのかは不明。
本来は燃料タンクを外すのかな?

最後にチョーク用のケーブルを外せばキャブレターが分離します。
取付け状態を写真に撮っておくと良いかもしれません。
要はチョークを操作した時にバルブが全閉↔全開位置のストッパーまで当たれば大丈夫です。

やっとキャブレターが外れました。
ここまで約20分くらい。

キャブレター上部にステッピングモーターが付いた電子制御スロットルですね。
回転数は負荷に応じてガバナーで出力制御されているので当然か。
このキャブレターはコレで1個のAssyなのでこれ以上の分解を想定されていません。
モーター部のバネとか多いし、コイツは元に戻せる自信がなのでキャブの上部はこのままにいしておきます。

不具合の原因があると思われるフロート内を開けました。
スーパーカブとかのキャブレターと同じ構造で安心。

フロートを外しました。
パッと見はキレイですね~ (;´・ω・)
中央の突起に横から付いてるのがメインジェット(MJ)、下部の穴の中にスロージェット(SJ)が付いていますが、ネジ山は見えるもののスロージェットにはレンチやドライバーをかける部分が無く取外し出来ません。

パーツリストを見るとスロージェットを確認出来ますが、パーツナンバーが振られていませんね。
多分圧入式で交換出来ないモノ、と推測します。
突起にあるネジ山は下部から取り付けるフロートボディーのボルトを固定する為のモノだと判明しました。

オーバーフローの原因はこの燃料口からガソリンが止まらない事、だと思ったんですが見た目には何ともない?

フロートピンも摩耗等はありません。
・・・(* ̄- ̄)・・・
コレって直りますか?(;´・ω・)
猫ガレージへGO!

ニャンコ大先生のガレージで自慢の超音波洗浄にブチ込みました。
ステッピングモーター部は小さいバネとかいっぱい付いていて絶対無くしそう。
1度バラしたら2度と組み立てられない系のアレだと思ったので、濡れないように注意しながらそのまま漬け込むという大胆な整備を強行しました。
この時は丁度NSR50の燃料タンクをゴリゴリ弄っていたので時間はタップリ。
1時間くらい洗浄してやりましたよ。
洗浄後にはキレイな見た目に反してゴミ?砂?みたいなのがそりゃもう大量に出てきました。
タンクの処理が大変だったので写真を撮り忘れましたが、このキャブレターの何処に詰まっていたの?ってくらい大量に出てきたんですよ。
洗浄後

家に帰って元通りに組み立てたキャブレターさん。
大量の不純物を取り除いたとはいえ、決定的な「何か」を排除したワケじゃないので不安が残ります。

キャブレターを元の位置に戻す際は燃料タンクが超絶邪魔になるので、写真のように上下に押し開いて取り付けます。
・・・(* ̄- ̄)・・・
燃料タンクって外れるの?

直ってない可能性もあるのでいきなり元には戻しません。
まず先にキャブレターに燃料ホースだけ繋いで漏洩点検ですよ。
部屋の中でガソリンが漏れると危険なので玄関まで移動しました。

燃料コックをONにしてキャブレターにガソリンを供給。
10分ほど放置しましたがキャブレターにも下面にも漏れは確認出来ず。
ガタガタ揺らしても漏れません。
・・・(* ̄- ̄)・・・
コレってもしかして直りました?( ´∀` )
復旧時のトラブル

ガソリンが漏れなくなったのを確認したら元に戻していきますが、フレームが上側が閉まらないトラブルが発生。
何に引っ掛かってるの?
原因判明

5分ほど格闘して原因が分かりました。
黄〇部分の奥にありましたよ。

分かりにくいですが、奥側のフレームには燃料タンクを固定する突起があって、この部分がズレていて閉まりません。
ココから長いドライバーで(*・ω・)σツンツンと溝を合わせたらスポンと閉まりました。

さて、エンジン始動します。

ぷるるん、ぷるるん、ぷるぷるブ~ン
出力ランプが点灯してエンジンが回っている事を示しています。
チョークもECOスイッチもOK。
コレは完全に直りましたね。
やはりキャブレター内にゴミが詰まってフロートピンが燃料を止められない事が原因だったと推測します。
コレは前期型なので流通している互換キャブレターが使えなかったので、直らなかったらどーしよー?と思っていたので安心しました。
我ながら自身の整備能力向上に驚いています。
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