交換した古いバッテリーを有効利用出来ないか?
先日交換した軽自動車のバッテリーです。
クッソ重くて(構造的に)時代遅れの鉛蓄電池ですが、コレって非常時の電源とかに再利用出来ないのか?って思いました。
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とりあえず洗うか。
現状の確認です
一部の車種ではリチウムイオン電池も使われているらしいですが、一般的な自家用車では未だに鉛蓄電池が主流。
ハイテクなハイブリッド車でも、機器用バッテリーは鉛蓄電池が主流です。
自動車では各セルにキャップの付いた「開放型」、と呼ばれるタイプが多いですね。
ちなみにバイクでは密閉型のシールドバッテリーが多く使用されています。
ちょっとキャップを外してセルの内部を確認します。
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バッテリー液、無くね?(;´・ω・)
ちょっと傾けた程度では液面が確認出来ませんでした。
バッテリー内部の電極が露出した状態だと、最悪爆発するので危険です。
整「バッテリー液の補充は推奨しない」
と某1級整備士は仰っておりましたが、別に車に積むんじゃないしイイかと。
流石にバッテリー液が無いと再利用はムリでしょう?って事で蒸留水を用意しました。
コレをスポイトで補給していきます。
バッテリー内部の希硫酸は非常に危険なので、正しい知識のある人限定の作業です。
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何か、むっちゃ入るんですケド?(;´・ω・)
もうさ、ホラ、直でいこう。
直で。
やっと液面が確認出来ました。
おおよそ半分以下になってたね、バッテリー液 (;´・ω・)
液面の確認時は、反対側からライトで照らすと分かりやすいですよ。
各セルにバッテリー液を補充しました。
ただバッテリー液を補充しただけの状態では電圧12.3V程度です。
補充前と同じくらいの数値ですが、大分くたびれていますね。
高性能(と言われる)充電器で復活なるか?
古く劣化したバッテリーでも(多少)復活出来る、と噂の充電器で充電してみます。
その前に、開放型の鉛蓄電池は充電中に水素が発生するので換気の良い場所で作業し、更に各セルのキャップを緩めておきます。
コレをしないと内部の希硫酸が噴き出す事もあるので注意しましょう。
んでもってオプティメイト4さんの出番です。
下の赤いランプは電圧12V以下で容量が25バーセント以下、って意味だったハズ。
結構ヤバいね (;´・ω・)
現在20Vで充電中。
オプティメイト4はバッテリーの劣化(サルフェーション)が進んでいると、自動でパルス充電(サルフェーション溶解機能)を行います。
サルフェーション溶解機能は、バッテリーが車体に搭載された状態では電子デバイス保護の為16Vに制限されますが、バッテリー単体だと22Vで強力にパルス充電を行います。
今回この20V充電は最初の20分程度行われ、その後16Vまで下がりました。
充電開始1時間後
ヲイヲイ (;´・ω・)
赤いLEDランプが点灯し、バッテリーが不良だと診断されました。
コレってもうダメなんですか?
一度オプティメイト4を取外してやり直した結果
あのまま放置して事態が改善するのか不明だったので一度充電器を切断し、もう一度最初から繰り返してみます。
するとナゼかパルス充電は行われず、12V~13V程度の通常充電になりました。
2時間後
あ、50%まで充電されています。
コレは希望の兆しが見えてきたのか?
一晩放置
おおっ!!(;゚Д゚)
正常な状態を示す緑LEDが点灯しています。
一度不良判定されたのにマジか? (;´・ω・)
数日後
その後数日間、気温5℃の極寒で保管していましたが、電圧は12.42V、容量50%まで降下していました。
まぁ劣化したバッテリーが完全に復活するハズもないので当然の結果ですが、ソコソコ使える程度にはなっていますね。
結果として”復活しない”って事になりました。
この古いバッテリーに有効活用の目はあるのか?
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