まずは錆を落としますよ

先日後輩のブッチィィィから激安で購入した、50cc原付バイクの頂点とも言われるHONDA NSR50です。
コレは89年式ですが比較的キレイだし、当然可動車です。

可動車とはいえ所々要修正個所は結構あります。
なんてったって30年以上経過したモデルですからね。
今回はタンクの中に発生した錆の処理をしたいと思います。
実はNSR50を購入したのは砂井兄なんですが、実家に持っているまで時間があるので色々処理して遊ぶワケですよ ( ´∀` )

とりあえずはですね、タンクを外してからですよ、話は。
燃料ホースは未接続なので固定ボルトを外すだけです。

ぱっかーん。
・・・(* ̄- ̄)・・・
タンクには塗装した跡がありますね。
走るようになった後でコレも再塗装してもらおう。

22mmスパナで燃料コックを外します。

燃料コックはリトルカブと全然形状が違いますね。
まぁ燃料コックがキャブレター本体に付いているカブの方が特殊な構造ですわな。
後で構造を調べてみたい。

小さいO-RINGも忘れずに外しておきます。

そういえば兄のNSR250のタンクにもあったな~、このバルブ?みたいなヤツ。
ホースがハンドルステムの辺りに接続されていて、未だに機能が未知なんですケド?
ブ「別に無くても大丈夫ですよ」
砂「ますます分からん (;´Д`)」

この辺も結構なサビ具合です。

燃料キャップの取外しですが、整備書を見て気が付きました。
黄色矢印の3ヵ所以外はデザイン上のダミーなんですね。

サクッと取外します。

入口も中々のサビ具合です。

肝心のタンク内部の錆び具合ですが、下半分は軽度の、上部は中程度の錆があります。
以前やったリトルカブのタンクはコレより全然軽度のサビでしたが、今回は改善できるのか?
錆び取り作業開始

とりあえずはですね、洗って脱脂です。
油分を落とすためにタンク内に中性洗剤をブチ込んでジャバジャバします。
具体的には食器用洗剤を使用しました。

油分を取り除くのですよ。
あ、写真を撮り忘れましたが、この後は燃料コックが付くパイプにメクラをしておきます。
錆取りと言えばコレ!

花咲かGタンク・クリーナーです。
知らない人が見たらフザけたネーミングのアヤシイ製品ですが、この業界ではNo.1の錆取り剤でしょう。

施工には事前に50℃くらいのぬるま湯に混ぜてからタンクに入れます。
10~20倍に薄めるんですが、今回は15倍くらいで施工します。
リトルカブに施工した時にはタンクに水と花咲かGを個別に入れてしまう、といううっかり八兵衛事案が発生したんですが、さすがに2回目は失敗できません。
同じ事を2度失敗した者にはもれなく「無能」のレッテルが貼られるのが今の社会なのです (;´・ω・)

この作業に合う丁度良いサイズの漏斗が無いのでバケツから直入れ。
当然盛大に撒き散らしましたが、何か?(;´・ω・)

花咲かGの取説には「フチまで入れてタンク上部に隙間が出来ない事」と記載されいますが、ソレってタンク内を完全に満水にしろ、って意味ですよね?
結構難易度高くない?(;´・ω・)

タンク上部には注入口のレベルプレートの張り出し部分があるので、タンクの上面キッカリまで注水するのは非常に困難です。
このままではタンク上部に空気の層が出来て錆びが落とせません。
どっちかつーとタンク上部の方が錆が酷いので困ったな (;´・ω・)
・・・(* ̄- ̄)・・・
ピーンとキタ―(゚∀゚)―!!

とりあえずはですね、このまま48時間くらい放置します。
2日後

余分な花咲かGを抜く為に100均の漏斗とコーヒー用のろ紙を用意しました。

漏斗はペットボトルの口にピッタリフィットするヤツです。
別に口に入れば何でも良いのです。

醤油チュルチュルで抜き取ります。
今の人に醤油チュルチュルは通用するのか?については特に問題はありません。
コーヒー用のろ紙では液体が落ちるの遅い (;´・ω・)

2ℓのペットボトル2.5本分、つまり約5ℓ抜きました。
NSR50のタンクは7.5ℓなので内部にはまだ2.5ℓ以上残っている計算です。
思い付いた裏技を披露する時が来たようだ

燃料の注入口にアルミテープをしっかりと張り付けました。
一体何をするのか?

秘技!タンク裏返し殺法!である。
かの有名な〇塾の雷電さんでも知らないであろう、砂井さんが無い脳をフルシェイクして編み出した絶技です。
花咲かGが浸っているか目視出来ないタンク上部に熱い思いを馳せるより、裏返して確実に逃げ道を塞ぐ作戦に出たのです。
・・・(* ̄- ̄)・・・
( ゚д゚)ハッ!
この方法を使えば花咲かGの使用量を半分で済ませる事が出来るのでは?
我ながらトンデモナイ事を閃いてしまった。
コレは来年のノーベル賞とか夢じゃなくなりましたね?
更に48時間後

どぼどぼどぼどぼどぼ
花咲かG本来の色は薄い尿みたいですが、コイツはかなり腎臓をヤラれています。
クリーナーとしては錆が落ちている証拠なので良し。

ちなみに抜き取った花咲かGは2ℓペットボトル4本と少し。
全部で8ℓ以上になります。
7.5ℓは実際にガソリンを入れる事が出来る有効容積なので、タンク自体の容量はもう少し大きい事が分かりますね。

べりべりべりべりべりべり

中身の確認の前に洗浄です。
沢山の錆の粉が発生しているので中性洗剤のブチ込み、ジャバジャバジャバジャバジャバジャバ(タンクを振る)、バシャ―(排水)を死ぬほど繰り返します。
内部の錆と洗浄剤の泡が無くなるまでエンドレスでお願いします。
洗浄が終わったら乾燥

この後の施工の為に短時間で乾燥させる必要があります。
タンクの構造上どうしても抜けきらない水はスポイトでちゅーっと吸い取りました。
錆び取り具合の確認

・・・(* ̄- ̄)・・・
花咲かG、マジスゲーですな (;´・ω・)
フチまでキレイになってます。

反対側から。
錆取りは問題ありません。

石油ファンヒーターの前で加熱し、ブロアーで乾燥させました。
この後はいよいよタンクライナーで処理しますが、長くなったので後編へ続く。
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