スロットルの重さはロースロ化で解決出来ないか?①Φ28はやり過ぎだったよ編

XJR1300のスロットルは重い (;´Д`)

XJR1300のスロットル操作が重いのは気のせいではなく、業界人による複数のレビュー記事等でも目にする紛れもない事実。

以前も取り上げた事のあるXJR1300のスロットルって激重なんじゃね?問題ですが、ワイヤーに高性能グリスをブチ込んだくらいでは全く効果が無く、リターンスプリングの強さが原因と結論付けました。

しかし弱いリターンスプリングも設定が無いし、スプリングテンションを弱める方法も思いつかないので解決は困難と判断したワケです (;´・ω・)

XJR1300のスロットル操作が重いのでワイヤーに注油してみた


XJR1300を含めた古い設計の大型バイクではクラッチが重い、という問題もありますが、コレはラジアルマスタークラッチに交換してある程度の対処は可能。
更に慣れてくると停止時は直ぐニュートラルに入れるルーティンが確立され、クラッチ操作は多少重くても意外に疲れなくなりました。

しかし長時間走行していると実はクラッチ操作をしている左手より、スロットル操作をしている右手の方が疲労するんですよ。
トルクに余裕のある大型バイクでは走行中のクラッチ操作はそんなに煩雑ではありませんが、スロットルは保持するでけでも力を使うのでジワジワと地味に効いてくるワケです。

古いネイキッドバイクの重いクラッチをラジアル化して軽い操作に


ラジアルマスターと同じ原理で軽く出来る!

油圧クラッチではパスカルの原理を利用して操作力を軽く出来ます。
それはテコの原理と同じ要領で、クラッチレバーのストロークを増やして操作力を軽くする原理です。

パスカルの原理とテコの原理は同じ応用が利くんですよ。

・・・(* ̄- ̄)・・・

それなら滑車の原理でも同じですよね?

XJR1300のノーマルグリップのワイヤー巻取り径は約37mmです。

この径をもっと小さくすればスロットル操作量は増えますが、操作に必要な力は軽減されます。

つまりハイスロの逆、ロースロ化すればイイんじゃね?


ロースロ化に必要なのは2項目

そんな突然閃いたロースロ化には必須の2項目があります。

1つ目は巻取り径の小さいインナーパイプ。
2つ目はグリップウォーマーのグリップ交換です。

インナーパイプは純正より小径タイプを購入するので自動的に解決しますが、YAMAHA純正グリップウォーマーはグリップとインナーパイプ一体型なのでグリップだけの交換は無理そう。
しかし冬季の必須装備なのでグリップウォーマーを外しちゃう、という選択肢はありません。

必然的にインナー別タイプのグリップヒーターに交換する必要がありますね。


モノは試しにやってみる

とりあえず試験的に巻取り径の小さいインナーパイプを新規に購入。
今回はActiveの樹脂インナーパイプで最も小径になるΦ28を選択してみました。

いきなりΦ28は小さ過ぎでないかい?とは思いましたが、同じXJR1300に使用して「良い感じだ」と書いてあるブログを見たのでお試しです。


最初は操作試験をする必要があるのでテキトーな安いグリップも合わせて購入。
XJR1300のグリップ長は120mmです。

コレを選択した理由は単に「安かったから」ですが、使用してみると手触りや操作感が良くて思ったより好印象でした。


早速グリップ交換

砂井さんのXJR1300にはYAMAHA純正のグリップウォーマーが取り付けられています。
このグリップウォーマーのグリップはインナーパイプと接着されているので、別のインナーパイプへの交換は現実的ではありません。

ロースロ化するにはグリップウォーマーを交換する必要がありますが、今回はロースロ化の効果の検証だけなので今回はグリップウォーマー問題は見なかった事に (;´・ω・)

グリップウォーマーで寒い日も快適に!


スロットルケーブルハウジングを外したら、内部のスロットルワイヤーのタイコをサクッと取外します。

このインナーパイプ一体型のグリップウォーマーが裏目に出るとは (;´・ω・)

ちなみにYAMAHA純正のグリップウォーマーは、グリップ径が31.4mmと業界最細なんだそうです。


んでもってActiveのΦ28インナーに交換。


小径になった分スロットルワイヤーが余るので、ワイヤーアジャスターで弛みを取ります。

めちゃくちゃ引く必要がありますね (;´・ω・)ヌケネ?


交換されたグリップウォーマーにはケーブルが付いたまま。
分離するカブラー部はタンクの下なので一人で取外すのは超絶面倒。

なので今回はスマホホルダーに挟んでテープで固定しました。
一時的な検証なので大丈夫!なハズ (;´・ω・)


ココで操作量の考察

ノーマルXJR1300のスロットル操作角度は75°となっています。

インナーパイプをΦ28にすると計算上は約101°になる予定。
ActiveにはΦ32もラインナップにあるので今回の結果次第で試してみたい。

純正 Φ37      :75°
Active Φ32   :88°
Active Φ28   :101°

でもやっぱ流石に101°は大きいかな~ (;´・ω・)


試走!した結果

メリット
①明らかに操作に必要な力が軽減
②操作が軽いのでブリッピングが超やり易い。
③操作量に対する反応がマイルド

デメリット
①アジャスターでは取り切れない遊び(ガタ)が多い
②加速時には操作に必要なストロークが多過ぎてダルい
③フルスロットルにはグリップの握り直しが必要

今までやり難かった減速時のブリッピング操作がかなりやり易くなったのが最も大きな効果だと感じました。
明らかに操作が軽くなっていて操作しやすい!

しかし小径化によって増えてしまったガタの量ストローク量は想像以上に不便に感じました。
加速時は予想より大きく操作する必要があります。

慣れの問題かもしれませんが結論としてはビミョー (;´・ω・)

流石にΦ28は小さ過ぎましたね。
同製品にはΦ32があるので試してみますか?


原状復帰していたら・・・

仕方なく元の状態(グリップウォーマー)に戻すか、って思ってネジを締めている時にふと気が付く。

・・・(* ̄- ̄)・・・

このスロットルハウジングのネジを締めるとスロットルが重くなってんじゃね?(;´・ω・)


純正グリップウォーマーのワイヤーを巻き取る部分をよく見るとカピカピというか、乾いていてオイリーではありません。

以前スロットルワイヤーには注油したんですが、そういやこの部分は何もしてないな~。


サイド部分をよく見ると確かに擦れてる跡はありますね。

そりゃ回るんだからね。


注油!

効果の程は半信半疑ではありますが、とりあえずこのワイヤー巻き取り部分に高性能潤滑剤、スズキ機工の「ベルハンマー」をブシャー!

スロットルワイヤーに注油する為に買ったんですが、その時は全く効果が無かったのでちょっとは役に立てやコンチクショー!


こんなモンで改善したら苦労しないんですが・・・

単純なスロットル操作で注油の効果をチェック。

くるくる~


ブレーキレバーを握った状態のブリッピング操作でもチェック。

くいっくいっ

多少は軽くなりましたね ( ´∀` )

ブリッピング時なんて今まではガッシリ握らないと回せなかったんですが、注油後はブレーキ操作に集中できる程度には軽くなりました。

リターンスプリングの強い反発力自体は当然変化していないんですが、摩擦抵抗になっていた(と思われる)部分がちょっとだけですが減ったのでスロットル操作は少し軽くなったと感じます。

操作感を総括すると、難しかったモノが「何とかできる程度」にはなりました。が、やはり根本的な解決にはなっていません。

他車種と比較したらまだ全然重いし、次の作戦行ってみますか?

スロットルの重さはロースロ化で解決出来ないか?②Φ32なら丁度イイんじゃね?編

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