1976年製のビンテージバイク
先日からチョイチョイ登場している黒サーファーさんは、職場の元先輩。
サーフィンとバイクが趣味のチョイ悪オヤジです。
そんな黒サーファーさんの愛車は1976年製Harley-Davidson FX1200スーパーグライド。
古いハーレー大好きオヤジなのですよ。
色んなパーツをニコイチ、サンコイチして組み上げてあるそうです。
ハーレーと言えば狭角な45°V型2気筒空冷エンジンですよね。
FXスーパーグライドはOHVのプッシュロッドが特徴の、ショベルヘッドと呼ばれる世代のエンジンです。
アメ車では車もバイクも未だにOHVエンジンを使っていて、回転数より排気量って思考が少なくない。
砂井さんの年齢に近い76年式なので当然キャブレター仕様。
有名なあのドッドッドッドッドという止まりそうなアイドル音がします。
でもですね、マフラーを見て下さい。
もうね、ただのパイプです。
いわゆる直管です。
黒「少しだけ詰め物してあるから!」
砂「全然余裕でうるさいんですけど?(°ㅂ°҂)」
この年代にしては珍しい?キャストホイールにディスクブレーキです。
この手のハーレーマニアは「古い程カッコイイ」という不時の病を患っている人が多数。
ボロさすらステータスなのですよ。
当然黒サーファーさんも同じ病気なんですが、流石にドラムブレーキは効かな過ぎて怖いらしい。
バイク仲間達からは「ダサい」とか言われるらしいんですが、制動力を優先しています。
黒「ディスクでも全然効かんわ」
砂「効かんのかい (°ㅂ°҂)」
なのでリアもディスクブレーキ。
ホイールはディッシュタイプですが、本人は前後スポークホイールにしたいと言っていました。
ぽつんと一つだけあるスピードメーターはマイル表示のまま。
km/h表示のシールが貼ってありました。
SI単位バンザイ(/・ω・)/
ハーレーは回して乗るモンじゃないので当然タコメーターはありません。
メーターと左ウインカーの間にある、ママチャリのベルみたいなノブはウインカースイッチです。
最大の変態ポイント
ちょっとこの左グリップを見て違和感を感じませんか?
そう、クラッチレバーとかスイッチ系とか何も付いてません。
そもそも電装系が最低限なのでスイッチ類が少ないのは理解できますが、さすがにクラッチは必要でしょう?
答えはココにあるのです。
砂井さんは当然分かりませんでした。
このシフトペダルにしか見えないコレが、実はクラッチペダル。
手で操作すると意外と軽く動作し、上方向には動きません。
確かにシフトじゃない (;´・ω・)
シートの左下からニョッキリと生えた丸いノブがシフトレバーなんですよ。
ハンドシフト方式と言うそうです。
こんなバイク乗ってるの所〇ョージさんしか知らんわ (;´・ω・)
しかもノーマルのFXスーパーグライドは普通の一般的なハンドクラッチレバー方式なのに、わざわざこの古い方式に変更しているって辺り、病的にガチな人なのが分かります。
なので走行中の黒サーファーさんがチョイチョイ頻繁にシート下に手を入れていたのは、決しておケツが痒かったワケではないのですね。
危うく肛門科の受診を勧めるトコでしたよ。
そんな構造なのでギアをニュートラルに入れない限り、停車時は左足を離せないため必ず右足を着く必要があります。
自動車学校の教官なら発狂不可避 ( ´∀` )
停車寸前にうっかり重心が左に傾いたら転倒orエンストが確定します。
エンジン始動は漢のキックスタート。
砂井さんのリトルカブもキックスタートしていますが、ハーレーとの違いはその圧倒的な排気量。
FXスーパーグライドの1,200ccは、軽自動車の2倍弱になる大排気量ですよ。
しかもキャブレターなので素人にはエンジン始動すら出来ないでしょう。
黒サーファーさんもキックする時は、写真のように全体重をかけて踏み降ろします。
夏場は汗だくですな。
あと汚れた作業着でハーレーに乗っているのも、色々な所からオイルが漏れて飛び散るからだそうです。
あくまで一般人的見地からの見解ですが、変態が一周回って周回遅れになってもやはり変態は変態のままだった、としか表現できません。
砂井さんも相当な変態ですが、上には上が居るもんですね。
でもコレは負けて良いヤツです。
また走りに行きましょう ( ´∀` )
もっと静かなマフラーに交換したらね。
トンネル内とか地獄なので (;´・ω・)
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