エンジン換装後もトラブルが続く90エンジン
苦労の末4速化した90カブのエンジンは凄くイイ ( ´∀` )
50cc→75ccボアアップと違い、エンジンそのものに余裕とパワーがあって走りやすいですよ。
多少キャブセッティングの沼にハマったものの、武川キャブから中華キャブに交換したらあっさり直りました。
TAKEGAWAキャブには結構クセがある感じです。
そんな紆余曲折を経て完成した90エンジンですが、ココにきてまたトラブル発生。
シリンダー付け根からのオイル漏れです。
いや、実は換装直後から発生していたんですが、そんなに早急な対処が必要ではない事と、正直言ってメンドかったので見て見ぬふりをしていたのでございます。
エンジンヘッドのナットを増し締めしたら改善するかな?とかいう、何の根拠のない正常性バイアスにまみれた愚かな行動は、むしろ余計にオイル漏れが増えちゃったという情け容赦ない結果に終わりました。
しかもヘッド側からも漏れるというオマケ付き。
鬼か (;´・ω・)
ニャンコ大先生ファクトリーに入り浸る
んでまたニャンコ大先生宅に侵入しました。
この借りパク予定長期貸し出し中の90エンジンのガスケットを貰う為です。
オイル漏れ修理に必要なガスケットはニャンコ大先生宅にあるハズですが、ソレを発掘するのが大変なのです。
ニャンコ大先生の辞書に掃除や整理整頓といった類の単語は載っていません。
多分ですが社会一般常識とかの辺りもジャンルごと欠落していると思われます。
彼がごそごそと発掘作業を行っている間に砂井さんはヘッドの分解準備。
マフラー、キャブを取り外します。
カムチェーンとかを外すのが少し面倒ですか?
特に取付けの辺りが。
この90エンジンは4速化の為に完全分解されています。
換装後の走行距離は200km程度なのでヘッドは固着も無くあっさり手でぱっかーんです。
ヘッド回りを観察します。
排気バルブが白く焼けているのは燃調が薄いから?
キャブセッティングの過程でMJ(メインジェット)は90から始まり、最終的には98まで上げました。
最初薄かったので白く焼けたのかな?
今の燃調では大丈夫だと思うんですが (;´・ω・)
バルブ以外の部分は良い感じです。
シリンダーをズルズル~っと引き抜きます。
ピストンは変なキズも無くキレイ。
ピストンヘッドにも異常はありませんね。
本題
さて、今回のオイル漏れの主犯格だと思われる部分です。
カブのエンジンはクランクケースが半分に分離する構造です。
その接合部分からオイルが漏れているのではないか?と。
指で触ると僅かに段差を感じます。
前回の分解時にはガスケットは新品に交換したので、今回のオイル漏れの原因はコレで間違いないかと。
なので段差はオイルストーンでスリスリ~。
あっという間にツルツルです。
ココから地獄の作業が始まるぜ!
ガスケット剥がしのお時間です。
走行距離は僅かですが温度が上がる場所だからか、もう二度と剥がれないって感じでガッツリ張り付いています。
前回も言ったけど、コレってもっと簡単にペロッと剥がせるように進化しないの?
30分後
無心、そうソレは悟りの境地ともいえる高次元に昇華した者のみが到達出来る世界であるが、実際は苦悶の表情で口からエクトプラズムを出しながらゴリゴリしているオッサンでしかない。
運悪く近隣住民に目撃されたならお巡っている人の前にエクソシストを呼ばれる事案でもある。
相手がスチール製だとまだマシだわ~ (;´・ω・)
センターのガスケットを短く切断し過ぎて、その隙間からオイルが漏れているのでは?とニャンコ大先生が言うもんで液体ガスケットを塗りヌリしました。
ニャンコ大先生は何故かやたらと液ガスを使おうとします。
もう液ガスメーカーのサクラだろ?ってレベルです。
液ガス教って宗教が存在するなら信者どころか大神官クラスなのは間違いありません。
オイルストーンで平にならし、隙間を液ガスで埋め、新品のガスケット(中華製)を入れてばっちぐーなハズ。
エンジンヘッドのナットには11N・mのトルクを慎重にかけます。
付着したオイルを大量のパーツクリーナーで落として作業終了。
パーツクリーナーは当然ニャンコ大先生のヤツです。
コレで安心して走れるわ~ ( ´∀` )
帰宅後
10kmほど走行に見るとうっすらじんわり漏れています。
やはり呪いの類か (;´・ω・)
まぁ雫になって垂れるほどでもないので見なかった事にしよう。
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