武川キャブは中速域が薄い?
前回は交換に適したキャブが無かったのでインマニ加工で終わりました。
んで今回は激安中華キャブレターでリベンジです。
なんやねんこのタオル (;´・ω・)
この中華製キャブレターは京浜PB16相当のコピー品になります。
以前より大分マシになったとはいえ、未だ中華製品には品質にバラツキが有るようですが、調べてみると自分で対処可能だと思って購入。
見る限り鋳造ですが本体上部はツルツル、下のカップ部はザラザラな表面仕上げです。
キャブレター側に燃料コックが付いているのがカブ仕様の証です。
本体には「JAPAN」とか「KEIHIN」のロゴが見えますが、完全にパクリ製品です。
ちょっと形を変えて「オリジナルです」とかの言い訳すらする気も無く、まったく隠そうとも思わない辺りに中華の恐ろしさを感じますね。
ニードルジェットは一般的なクリップ調整式。
今回はこの機能が欲しかったのですよ。
武川キャブは中速域が薄いと思うのでクリップを1段下にして濃いめに、って思ったら最初から真ん中より1段下にセットされていました。
スロットルの動きは武川キャブみたいにスルスルとスムーズではありませんが、実用上問題の無いレベルです。
購入前にリサーチした情報では
「内部に金属片が!」とか
「バリが凄い!」とか
「シールのサイズが違う!」とか色々ありますが、コイツは全く問題無いヤツでした。
「スロージェットは特殊」とも聞きましたがカブでも使っているPOSH製がそのまま付きました。
メインジェットも「特殊形状」だとか「死ぬほど硬い」という情報もありましたが、結構普通に外れました。
この中華キャブに付いていたジェット類にはサイズの刻印がありません。
ネットではMJ76、SJ34とか書いてありますね。
90ccには小さいと思うのでコレは使用しませんでした。
各種ネジ類も確認。
結果的に機能に問題ありませんでしたが、エアスクリューとか結構錆びるらしいです。
付属している燃料コックはON/OFFだけでリザーブ機能がありませんが、燃料コック自体は流用可能なので今付いているヤツをそのまま使用すれば問題ありません。
むむ!問題発見。
ストレーナー(燃料フィルター)がありません。
ココって結構ゴミが溜まるので無いと困る。
ニャンコ大先生のトコに余りが無いかしら?
とりあえずMJ90、SJ38、ニードルジェットは1段下にセットしました。
まだ確認したい項目があります。
とりあえず燃料コックだけ付け替えてガソリンを注入。
「液面が低くてセッティングが出ない!」って症状も聞いたので液面チェック。
ドレンに半透明なシリコンチューブを付けて垂直にすると、キャブレター内部の液面の高さが分かります。
理想は接合部から0.5~1mm程度下側って話ですが極端に低くないなら問題無いかと。
由一の問題と思われたストレーナーも、ニャンコ大先生ガレージから発掘された古いPB13から借用。
借用、という名の借りパクです。
問題無いなら交換開始
キャブの交換自体は簡単なモンですよ。
工具が揃っていれば作業自体は5分程度かと。
始動!
キック「カシャンカシャン」
始動しない!? (;゚Д゚)マジカ
(。´・ω・)ん?
あ、燃料コックが開いてない (;´・ω・)
再度キックをカシャン。
ブルブルブル~
一発やん (;´・ω・)
エアスクリューとアイドル開度だけ調整して完了です。
アイドル調整ネジも社外オプションのコレ↑が使用可能でした。
天気や季節で結構変わるので有ると便利なパーツです。
今まで不満だった中速域はマイルドになりました。
スロットル50%で6,500rpmを超えるようなヤバいパンチは消え、スロットル開度に応じた回転数です。
(-ω-;)ウーン、全く問題無い。
中華キャブ恐るべしですね。
中華コピー製品には賛否有るでしょうが、この様な古い部品はメーカーではもう廃盤だし、国内のサードパーティー製は恐ろしく高価です。
この中華キャブは武川キャブの1/7の価格ですからね。
安価に使えるパーツならユーザーとしては助かりますよ。
あとは走りながらジェットを煮詰めていこうと思います。
(2023.8.19追記)
この後すぐに低回転域で「ぼぼぼぼへへぼぼ」とカブってる感じになりました。
4,000rpmを超えるとスムーズに加速するので例のクリップだと思われ。
さっそくプラグを確認すると、またコレが見たこと無いレベルでまっくろくろすけです。
とりあえずニードルジェットは真ん中に戻し、MJも90→85に下げました。
すると今度は上が焼け気味っぽいのとアイドリングが不安定なのでMJは90に戻しSJは40に上げてで様子見です。
キャブレターを変えたら暫くは燃調の沼にハマらないといけません (;´・ω・)
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