ついに90cc化最終ステージ
50cc→75ccボアアップ、強化クラッチ&オイルポンプ、キタコハイカム、PB16キャブという仕様のリトルカブ。
このままでもカブとしては十分な速さでしたが、唯一ハイカムの音が煩いのが不満でした (;´・ω・)
そんな時、知人のニャンコ大先生から90ccエンジンを借りパク長期借用という名目で入手したのでお試し移植。
しかしその90エンジンはクラッチが盛大に滑っていたのと、3速ミッションがイマイチに感じて一度戻しました。
その後キタコ強化クラッチに交換し、タイカブ用4速ミッションを移植され見事「90改」として蘇ったのです。
そんな未動作のエンジンを再度移植
今回はいよいよエンジンの換装作業。
繰り返しになりますがリトルカブは前回この90エンジンに換装して走行経験が有ります。
なので換装作業自体に不安は無いんですが、他に懸念材料が2点ほどあるんですよ。
一つは4速ミッションが正常に動作するのか?って事と、
もう一つはミッションインジケーターランプの作動です。
ミッションに関しては実際に走行しないと確認出来ないので、とりあえずインジケーター問題を換装作業を進めながら対処したいと思います。
換装作業
換装作業に先立ち90エンジンはカウンターシャフトやキックスピンドル等の各軸部のシールを新品に交換しました。
フレーム側はドライブスプロケット、キャブ、マフラー、電気系コネクターを外して準備完了。
エンジンマウントを抜けばすぐ外れる状態で待機しています。
リトルカブのエンジンにはニュートラルとトップギアに反応する2つのポジションスイッチがあります。
でも90エンジンにはニュートラルにしかスイッチが付いていません。
当然90カブのインパネにもトップギアインジケーターはありません。
なのでそのままリトルカブに換装するとトップギア(4速)を示す青いライトが点灯しない、という残念仕様になってしまうんですよ。
ただのライトなので走行には全く支障はありません。
しかしながら気分的には是非とも点灯させたいワケです。
なのでノーマルのニュートラルスイッチは引っこ抜いてお役御免。
代わりに中華製の4速用ギアポジションスイッチを追加しています。
今回は純正インジケーター灯を点灯させるのにニュートラルと4速から信号を貰っていますが、本来はギアポジションを0~4のデジタル表示させる物です。
各ギアの位置はギア操作をしながらテスターで確認し、コネクター配線を入れ替えます。
ノーマルのポジションスイッチが付いていた穴は、そのままではオイルが漏れてくるのでアルミ板を加工してメクラを作成。
ポジションスイッチはニュートラルと4速のラインだけ使用します。
マフラーは90カブ純正を使用しますが、純正より太いのでリトルカブに付けるとリアブレーキアームにカンカン当たります。
なのでブレーキアームのストッパー部にホムセンで売ってる汎用バンドを追加し、アームの基準位置を下方に下げて対処しました。
詳しくは過去記事↓で。
ギアポジションスイッチで増えてしまった配線の処理。
この手の面倒なヤツはニャンコ大先生の担当です。
再配線も終了。
やっと換装作業に戻れますよ。
エイドリアーン!!ヽ(`Д´#)ノと換装完了。
エンジンマウントのトルクは2ヵ所で違うので注意。
前方が34N・m、後方が29N・mになります。
最初はフラッシング用のオイルで十分、って言われたのでD〇Mブランドの激安オイルを補給。
マフラー、キャブ等を接続して始動可能な状態まで持ってきました。
キック「かしゃんかしゃん」ぷるるるるる
おお!(;゚Д゚)
かかった!かかったぞ!
センタースタンドで浮かせた状態ですがミッションも問題なく変わります。
・・・(* ̄- ̄)・・・
ギアポジションライトが点かないね?
トップどころかニュートラルすら点灯しません。
おかしいな~、ちゃんと通電を確認したのにな~ (;´・ω・)
ポジションスイッチ単体で調べてみるとちゃんと導通はあります。
接点不良とか断線ではない。
でもコネクター部分にはどのギアポジションにしても導通がありません。
ナ~ゼ~?(;´・ω・)
ミッション側の端子が悪いのか?
でも切り欠きがあるのでハマる場所は1ヵ所しか無いしな~。
ちゃんとギアと一緒に回ってるしな~。
おっ!Nランプが点いた?
でも点灯するのはニュートラルじゃなくてちょっとシフトレバーを少し踏み込んだ微妙な位置。
あ~何か原因分かっちゃいました ( ´∀` )
つまりミッションと一緒に回る金属板とセンサー部の接点がズレてる可能性が超絶大、ってか間違いない。
センサー部には回り止めに切り欠きが付いていますが、ココを少し浮かせてズラすと正常にライトが点灯しました。
このセンサーはMINI4用って書いてありましたが車種によってポジションが少し違うとかある?
いや無いハズ。
流石は中華製、って事にしておきます。
切り欠き部を少し切断してベストポジションにズラしました。
少しだけ反時計回りに回したワケです。
トップギアもちゃんと点灯します。
ギアポジションスイッチのニュートラルとトップギアの配線と、それに対応するライトにだけ配線してあります。
なのでインジケーターを追加すれば0~4表示も可能ですよ。
コネクター部には2個の自作アダプターを追加しています。
アダプターを外せば即座にノーマル状態に戻せる仕様。
ニャンコ大先生の基本は「元に戻せない加工はしない」なのですよ。
スプロケットのカバーは90用では隙間が出来るのでリトルカブ用を使用します。
センタースタンドをかけたまま再度シフトチェンジの作動を確認しようと1速に入れると、「カンカンカン」と異音が発生。
一筋縄では行きませんな (;´・ω・)
カバーを確認すると2ヵ所に傷を発見。
この位置って (;´・ω・)
写真では1本外しちゃっていますが、ドライブスプロケットの取付けボルトの頭がカバーに接触していました。
なんでやねん!
ここでまさかの衝撃の事実が判明。
タイカブ&90カブと、リトルカブではカウンターシャフトにドライブスプロケットが付く位置が違うんですね (;´・ω・)
カウンターシャフトはタイカブのままだったのでリトルカブではスプロケットが外側にオフセットしてチェーンラインがズレちゃいます。
なのでカバーに接触しちゃったのね。
ミッション換装作業時にはタイカブと90カブの互換性はキッチリ把握していたんですが、それをリトルカブに搭載する場合に関してはすぽーんと抜けていました。
でももう一度エンジンを割る気力は無い
ココは当然その場しのぎでカバー。
ボルトは低頭のボルトに交換。
ロックプレートの内側にワッシャーを入れて3mm程度オフセットして誤魔化す計画です。
チェーンラインも2~3mm程度なら大丈夫じゃね?と現場ネコ案件で落ち着きました。
当然イレギュラーな対応ですが、オッサン×2にもう一度エンジンを真っ二つに分解する気力は残っていないのです。
作動チェック
ギアポジションライトは完璧。
またズレちゃったら点灯しなくなる懸念もありますが、センサー自体は結構な抵抗で付いているので大丈夫ではないかと。
まぁ点かなくなっても安全には余り影響しないので大丈夫かと。
走行チェック。
・・・(* ̄- ̄)・・・
何かギアチェンジの感触がおかしくね?
シフトペダルを踏んだままにしても完全にクラッチが切れず半クラ状態です。
クラッチ調整も取説通りだと半クラのままで、アジャストボルトを緩めずに締め込むと何とか切れる感じ。
猫「安物オイルだし、暫くそのまま走ってみて」
砂「えぇ~、大丈夫っスか?(;´・ω・)」
まだ続く。
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