カブ90のマフラーを流用したら性能ダウン?

カブ90のマフラーが手に入ったので流用してみたんですよ

以前後輩のカブ90をカットマフラーに交換した際、廃棄されたノーマルマフラー。

暫くニャンコ大先生邸に放置してあったのを思い出し、持ち主に確認して譲って貰いました。

砂井リトルカブは75ccボアアップ+吸気系は完璧。
後は排気系だと思っていたので嬉しい ( ´∀` )


カブ90も20年選手なので程々にサビています。

でもまぁこの程度なら問題無し。


ニャンコ大先生の保管状態には多少の問題が有りそうですが、

まぁ掃除すると死んじゃう病の重症患者なので仕方ない。


サビの酷いトコはブラシでギュイーン!


赤サビを黒サビに変えるサビチェンジャーで処置しました。


メッキ部分の何かが垂れた様な跡が落ちないなぁ (;´・ω・)


掃除はソコソコ、とりあえず交換してみますよ。


純正マフラーの取外し

リアスイングアームと共締めになっているマフラーステーのナットを取り外します。


エキゾーストポートの10mmナット×2を外したら固定は解除です。


あとはこう、知恵の輪的インスピレーションを発動させて抜き出します。

砂井さんは知恵の輪が得意なので問題無かったですが、外れにくい場合はリアブレーキの引きしろ調整部分を緩めてブレーキレバーの可動域を増やすと外れやすいと思います。


ちょっと並べて比較。

パっと身はよく似ていますが付け根部分のRが違いますね。


パイプ径も結構太くなっています。

コレは違いが体感出来そう ( ´∀` )


でも意外?

出口の径は50cc用の方が太くなっています。


あと中間付近のパイプ径も90ccの方が太い。

この部分が90マフラー流用時の難所になるんですよね。


ステーの流用

マフラーを固定するステーは車体側のモノを使用します。

元々90マフラーにはステーが無い状態でしたが、有ったとしても交換します。

コレはエンジンヘッドが50より90の方が長いからです。


未来の為に

数年後にも幸せになるために今のうちにスタッドボルトもグリスを塗っておこう。

ココは熱が加わって取れなくなっちゃう事が多いのでね。

スタッドを抜くにはマフラーを取付けていたナット×2を使用します。


2個のナットをお互い締め合う様に、互い違いに締めつけてトルクをかけます。


んでネジを抜くように回すと、


スタッドボルトが抜けます。

抜けない場合はバーナーで炙ったりする必要がありますが、万が一ねじ切るとヤバいので固着している車両は諦めるか業者にお願いしましょう。


ボルトには耐熱グリスを塗りました。

数年後に外す時に恩赦を受ける予定。


リアブレーキ回りの調整

あとリアブレーキアームの位置調整も必要になります。


何も対策を講じないと、マフラーの中間パイプが太いのでアームと接触しちゃうんですね。

そのまま放置してブレーキを離すたびにカンカン鳴らす人も居るようですが、砂井さんの国宝級の神経質さでは絶対気になってMPが減る (;´Д`)

気にならない人はマジ凄いわ~。

でもコレは対策可能です。


対策

ブレーキアームは黄〇のストッパーで位置が固定されています。

ココに何か挟んで対策してみますよ。


調整を簡単にするためにホームセンターで買ってきたバンド。

ホースとかを止めるアレですよ。

今回は小さい方でバッチリでした。


このバントの内側に1mmくらいのゴム板を貼ります。


ちょっと分かりにくいですが、先ほどの丸いストッパーにバンドを巻き付けました。

ゴム板が張ってある方は下(レバー)側になります。


すると隙間が空いて接触しなくなりました。

ブレーキアームの引きしろを緩めて効き具合を調整して下さい。


リアブレーキの基準位置が変わったので、そのまま無調整の状態ではブレーキランプが点きっぱなしになります。

ブレーキアームから上方に伸びたトコにブレーキライトを点灯させるスイッチがあるので、ブラスチック製のナットを回して点灯する位置を調整します。


ついでにキックにも干渉しないことを確認。


ステーの微調整

取り付け自体は無加工で可能でしたが、少しテンションがかかるのが気になる (;´・ω・)

なので取り付けステーの穴を少し広げました。


うむ!

イイ感じ。


マフラー換装を終えました。

結構思ったより要加工なトコがありましたがすぐ終わるレベルです。


早速試運転。

音がちょっと野太くなった?
マフラー容量が増えたので静かになる事を予想していましたが逆でした。
まぁほんの僅かなので気になる程ではありません。

更に走り込むと少し評価が変わりました。
音が野太いってより振動が大きくなってる?


全開加速。

明らかに低回転域のトルクが細くなり、高回転時のパワーが増します。
パワーバンドが高回転域に寄った感じですね。

(。´・ω・)ん?
8500rpmを超えるとヤバそうな振動がありますよ?


走行後にプラグをチェック。

焼け具合は良い感じなので燃調は問題無いと思われ。


明らかに大きく増えた振動はエンジンヘッドの組み込みをミスった?

一度ヘッドのトルクを緩めて再度締め付けましたが変化なし。


パワーバンドが高回転域にシフトし過ぎて街乗りがしにくくなったし、変な振動も出るしでイマイチな結果となりました。

(-ω-;)ウーン
マフラーを戻すかな?(;´・ω・)

結局カブ90のマフラーはノーマルに戻しちゃいました

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