リトルカブのウインカーをLED化します

 コレで全ライトのLED化が完了します

砂井さんのリトルカブA-C50はヘッドライト、ブレーキランプ、インパネライトまでLED化されています。

特にヘッドライトは大光量で明るく、雰囲気云々の拘りが無ければ旧車必須のカスタムだと思います。

暗いライト類をLED化(ヘッドライト編)


インパネライトもLED化すると晴天下でもはっきり視認出来て便利。

省電力なのでバッテリーの負荷も少なくなるハズ。

ただ、今まではウインカーだけは白熱球のままだったんですよね。


部品が揃ったので交換です

この度ウインカーのLED化に必須なウインカーリレーを購入したので重い腰を「よっこいしょーいち」とか言いながら上げる事にしました。

純正のウインカーリレーだと省電力化したLEDライトでは作動電圧が足りずにフラッシュします。

白熱球用の純正リレーはアナログ動作。

鹿威し(ししおどし)にも似たその作動原理はコンデンサに電気が溜まっていく事で一定の時間でON/OFFを切り替えるんですが、LEDだと使用する電圧が少ないので球切れしたと判断されるんですね。

なのでIC制御のリレーが必要です。

リレーを交換せず、配線に抵抗を入れる事でもLED化は可能ですが、それだとLED化による省電力化が無意味になるので行いません。

日本製は高いのでAmaz〇nで安い中華製リレーを買ってみました。

(もう2年近く使用していますが問題ありません)


もう一つ課題が残っています。

それはインパネにあるウインカーのインジケーター。

左右が独立したタイプのインジケーターなら何も問題ありませんが、1つのインジケーターを共有するタイプでは配線の加工が必要になります。

コレをしないと左右のウインカーが同時点灯するハザード状態になります。


左右独立タイプ

自分の頭の中を整理する為にも簡単に説明してみます。

左右独立したインジケーターを持つタイプは、内部の配線も独立しているのでLED対応のICリレーに交換するだけでLED化が可能です。


ハザード化する原因

問題なのは1つのインジケーターを左右のウインカーで共有するタイプ

リトルカブもこのタイプですが、単純にリレーとLEDランプを交換しただけでは両方のウインカーが点滅するハザード状態になるんですよ。

コレの作動状態を見てみるとその原因が分かります。

↑図では右のウインカーを作動させた状態です。

●右のウインカーにはバッテリーからの12Vがかかり点灯します。

●インジケーターも通電しているので点灯します。

●何故か左ウインカーにも通電する構造ですが、インジケーターと直列配線になるので電圧が足りず(ノーマル電球では)点灯しません。

つまりインジケーターを経由する方は電圧が低くなるものの、電気は左右のウインカーに同時に流れる構造なのが分かります。

白熱球では点灯しない構造でも省電力なLEDライトでは点灯してしまうんですね。

この配線を設計した時にはLEDライトなんて無かったので考慮されていないのは当然です。

なぜこのような配線なのは不思議でしたが、極限まで無駄な配線やハーネスを減らす事を優先した設計なんだそうです。


解決策

なのでインジケーターの上流に整流ダイオードを追加します。

整流ダイオードには向きがあって電気が逆向きに流れません

コレを追加する事によって反対側のウインカー配線に電気が流れないようにする事が出来ます。


ハーネスを自作される猛者も居られるようですが砂井さんにそんなスキルはありません。

しかしこの世の中にはこのような状況を想定した便利アイテムが販売されています。

砂井さんのリトルカブでは以前インパネライト類をLED化する際、整流ダイオードが組み込まれた専用ハーネスが追加されています。

なので今回はリレー交換とLEDライト単体で大丈夫なハズ!

ちなみに砂井さんが導入しているハーネスKITはLEDインパネ球もセットになった物で、ノースロードというショップさんの製品です。
もちろんリトルカブだけではなく、各カブシリーズ用も用意されています。

ノースロードさんのサイトへはコチラ


作業開始

さーて、作業開始って、(。´・ω・)ん?

最近雨の中通勤もしたし、結構汚れてますね。


ブシャーと軽く水洗い。

このリトルカブはプレクサスでコーティングされているのでサッと流すだけで大丈夫です。


さて、やっと気持ち良く作業が出来ます。

まずは車体右に付いているリレーボックスを外します。


内部の構成品は各種リレー、CDI、ヒューズとなっています。

この奥にはバッテリーとイグニッションコイルも入っていて、カブの電装系の殆どがココに集約されています。


純正のウインカーリレーを外します。

ゴムのホルダーで刺さっているだけなので上に引っこ抜けばOK。

L字のコネクターも引き抜くだけです。


んでもってICタイプのリレーと交換。

端子は同じL字タイプの同形状なのでポン付けです。

作動電流は0.0.2A~10AなのでLEDはもちろん、純正の白熱球でも使用出来ます。

中華製品が公称通りの性能なら、ですが。


この時点でウインカーリレーの作動点検。

晴天なので分かりにくいですが、カチカチ音と共に正常作動しています。


ライト交換

いよいよLEDライトに交換します。

まずは後ろから。

リアウインカーは下側にネジがあります。


するとウインカーが「ぱっかーん」て言うか、「でろ~ん」て感じでオープンします。


ホルダーを捻るとスポンと抜けます。

純正電球の規格は12V/10Wのウェッジ球。

いわゆるT10タイプです。


交換するのはPIAAの60lm(ルーメン)12V/0.8Wのポジション球。

本来は自動車用ですがまぁ大丈夫だと思います。
特に根拠はありません。

種類が違うのは後ろだけでも信頼性を上げたかったからと、ソレを両方買う財力が無いから。

2年保証のある方を後ろに付け、安い方を前にします。

仮に球切れしても前なら直ぐに分かるしね。

このクラスのLEDバルブは100lmオーバーな爆光タイプもあるのでお好みで。


LEDライトには極性があるので1度電源を入れて点灯を確認。

点かない場合は反対向きに挿し直します。


4灯のウインカー全てを交換して作動チェック。

ヨカッタ、正常に点灯しました。

期待していませんしでしたが光量も上がっています。

コレで全てのLED化が完了して「余は満足じゃ」状態です。

あとは耐久性ですね。

コメント欄

コメントする

あなたのメールアドレスが公開される事はありません。 頂いたコメントは砂井さんの認証後に公開されます。 ※マークは必須項目です。


*