チャイルドトレーラーという選択

子供乗せ自転車より安全で、何より楽しいと思う

子供を自転車に乗せる場合、日本ではリアキャリアやハンドル部に乗せる「子供乗せ自転車」が主流です。

なので見慣れないチャイルドトレーラーなる物の話をすると「ソレって危なくない?」とか言われます。

でも砂井さんは子供乗せ自転車の方が重心が高くて危険だと思うんですよね。
実際倒れてケガをさせたって事故も聞くし。

道路事情や法律は違えど欧米各国ではトレーラータイプの方が普及しているし、逆に日本の子供乗せ自転車タイプは危険だと思われているようです。

チャイルドトレーラーのデメリットは幅が広い事と、普通自動車じゃなくなるので歩道を走れなくなる事。

しかし過密な大都市や絶望的な僻地ではない限り、道路事情次第で克服可能だと思うんですよね。

チャイルドトレーラーなら転倒のリスクは限りなく低いし、荷物も沢山乗りますし、なにより実際乗るお子様が楽しいと思うんですよ。

そんなワケで以前から気になっていたチャイルドトレーラーですが、販売しているメーカーは有名なBURLEY(バーレー)やTHULE(スーリー)が大御所で、どちらもブランド化が著しく高価路線を爆進中。
年々価格が上昇していて手が出ません。

でもドイツメーカーのチャイルドトレーラーを日本仕様にした、PORTUS(ポルタス)のリブラ・ネオってヤツを発見。

コレは国内でチャイルドトレーラーを長年取扱っていた、通販専門のフェアトレードというショップさんが、ドイツPORTUS製の物を国内仕様にアレンジして31,000円(税別)と比較的安価に販売しています。

自転車で引くトレーラーはTravoyを長年愛用していて慣れているので思い切って購入してみました。

フェアトレード公式HPはコチラ


箱を見た第一印象は「デカイな (;´・ω・)ヲイ」でした。

箱を持った第一印象は「重いな (;´・ω・)マジ」でした。


デカい段ボールからふんぬ~ (`・ω・´)と取り出したポルタスのリブラ・ネオ。

折り畳まれた本体の中に全ての付属品が入っています。

パっと見はコンパクトに見えるでしょう?
比較対象が無いとその大きさが想像しにくいですが、実際は皆さんが想像しているより1.5倍はデカいと思います ( ´∀` )


まずは焦らず観察 ( ¯•ω•¯ )ジー

取説っぽいのが無いみたいなので色々観察してみる。

後から発見しましたがこの時は無いと思っていました。
大した事書いて無かったですが。

コレは底面を見ています。


多分コレはホイールガードだと思います。


黒いケーブルはブレーキラインだと思われ。

リアはトーションビーム式のサスっぽい構造です。


前輪キャスターの取付け位置です。

以上観察終わり。


組み立て開始

ジロジロと嘗め回すように観察した範囲はざっくり構造を理解したので、早速組み立てに入ります。

本体を正面に向け前方ファスナーを開けると付属品がコンニチワ。


コレはどう見てもキャスターですね。

象が踏んでも安心か!ってくらいゴツくて激重。

タイヤは恐らく内部までゴム製のクッション皆無なヤツ。
パンクの心配は無いですが重量増に一役買っています。


車軸部にはスプリングで上下する機構が付いた、簡易なサスペンション構造になっています。

おかげで更に重量増に貢献。


メインホイールは20インチ(406)の一般的なサイズで金属製リム。

しかしママチャリと同じ規格の英式バルブなのがイケてない。

英式バルブって空気が出てこないので正確な空気圧管理が出来ないんですよね。
なので整備性の観点から仏式か米式バルブのチューブに変更したい。


軸受けは一般的なシールタイプの工業用ベアリングが2個でした。

このハブに開いたレンコンみたいな穴は何?(;´・ω・)


このホイールはドッチが外側かしら?と試行錯誤しているとベアリングがポロリしました。

圧入ではなくスッカスカ状態でハマっているだけですね。

まぁベアリング自体はBURLEY(バーレー)製の高級なTravoyより品質が高い物が使用されています。

Travoyのベアリングがヤバイ


さて、キャスター1個とホイール1個を出したものの、残りのパーツは折り畳まれたフレームが邪魔で取り出す事が出来ません。


 

( ˘•ω•˘ ).oஇ考え中

 


多分、先にフレームを立ち上げるんじゃね?

前面フレームの後端を持つと上に上がるのを確認。


こう、上にね。

でも当然このままでは手を放すと落ちます。


持ち上げた後端から本体の内部を見ると、


内部にはビニールに包まれた持ち手の部分と背面になるフレームが見えます。

コレを前面フレームと反対方向から上に持ち上げます。

前面と背面のフレームは重なった観音開き構造になっているんですね。


ちょっと分かりにくいですが、背面になるフレームを持ち上げてきました。


手に持っている背面フレームを上面フレームの方へ引き寄せます。

横から見ると三角形フレームの頂点に相当する部分。

これくらいの位置から本体になる布部分にテンションが掛かってくるので抵抗があります。


この位置まで持って来たら青いロック用のフックで固定します。


カチっとね。

コレで本体フレームが自立するようになります。

ちなみにBURLEYのトレーラーでは同種のロックはアルミ製でした。
この樹脂製ロックの耐久性が少し気になりますが補用部品として販売されていないようです。
でもまぁ構造的に最悪タイラップ等で固定しても機能を果たすと思います。


後は持ち手の根元両サイドにあるボタンを押して角度を調整します。

この時はテキトーでイイですよ。


背面の生地の上部をフレームに巻き付けてベルクロで固定。

結構な力で引っ張る必要がありますね。


上面の屋根の部分になる生地のファスナーを締めればOK。

後で調整する為に今はまだ開けておきます。


本体を前方から見ると残りのパーツを取り出す事が出来ました。


この時点で本体の形は出来上がっています。

布地をベルクロで留めたりする箇所がありますが、フレームの立ち上げ自体はほぼワンタッチと言えるでしょう。


失礼ながら思ったよりしっかりしていると思ったシート。

シートベルトは5点式で2人乗りです。

砂井sonは1人しか居ませんが1人乗りは設定に無いし、他社製品では1人乗りの方が高価とか分けわからん事態になっているのでコレで良いのです。

誰かお友達かぬいぐるみか荷物でも乗せれば良いんじゃね?


座面や足元は板状の硬い素材が入っていて強度に不安はありません。


更に内部から小物を発見。


ははーん( ̄ー ̄)ニヤリ、コレは分かりますよ。


ボールロックのシャフトはホイールの着脱で使います。

Travoyもこんなヤツだったし、この界隈では標準なの?


さっそくホイールを取付けますよ。


ホイールハブになる部分もスプリングとスイングアーム構造のサスペンションになっています。

某メーカーならサス付きのチャイルドトレーラーは10万円↑コースなのでポルタスのコスパはスゴイ。

(。´・ω・)ん?

何か横からピンが出てますね?
コレってもしかして。


ブレーキレバーをギュー。


あ、やっぱりブレーキだ。

摩擦式ではなくピンが出る構造なので減速とか出来ません。

完全ロックとフリーのON/OFFだけ構造がシンプルです。

ブレーキってよりパーキングブレーキですね。

でもベビーカーに求められている性能なら別に当然か。


なるほど、ではこのレンコン状の穴にさっきのピンが刺さってブレーキになるんですね?

つまりこの状態は表裏逆ですね?(;´・ω・)


ロックピンを挿し直し無事に取り付けられたホイール。


ブレーキの作動もOKです。


キャスターも付けちゃおう。

青いロック解除ボタンを押しながら挿し込めばOK。

取外し時も同様の操作でワンタッチ。


よし!

後はもう一つのホイールを付けるだけです。


さーて、サクッと付けて終わらせますよ。

って、(。´・ω・)ん?


何故かもう片方のホイールはシールドベアリングでした。

・・・(* ̄- ̄)・・・

いや別に機能的に問題無いと思いますが念の為ちょっと点検してみよーかな?


シールドを外して内部を確認。

グリスが少なければ足そうと思っていましたが、適度な粘度のグリスが入っていて回転も問題ありませんでした。

BURLEYとは違うのだよ!
アレのベアリングは価格の割に〇〇でしたのでね (;´・ω・)


ついにその全貌を現したドイツ製チャイルドトレーラー、ポルタスのリブラ・ネオ。

写真では伝わらないでしょうが、やっぱ全然デカいぜ!!

幅はもちろんですが高さも凄い。


耐荷重的にムリですが、身長180cmを優に超える砂井さんのワガママボディーでも体育座りで入れそうです。

しかしこのままではムダに巨大なベビーカーですね?


トーイングバー(TowBar)

自転車と連結する牽引棒です。

牽引(Tow)+〇〇棒(Bar)でトーバーとかトーイングバーとか呼ばれます。

コレがあって初めてチャイルドトレーラーとして機能するのですよ。


さて、肝心の連結はどうやってするのかな?


穴の位置が一致するアヤシイ穴を発見。


穴の位置と一致するピンが付いたアヤシイ器具もあります。

もうお分かりですね?


トーイングバーをさっきの穴に差し込みます。

バーにはストッパーが付いていて横の穴に合う位置で止まるのが親切設計。


横穴にピンをズッポリ。

青いロックパーツの向きに注意。


挿し込んだらフックで固定して完了です。


部屋の中では盛大に邪魔ですね。

チャイルドトレーラーの向きを不用意に振ると、他人様の脛を刈り取る無慈悲な一撃になる可能性があります。

弁慶も号泣でしょう。


自転車側の首振り機構は廉価なトレーラーによくある単純なスプリング式。

連結は車体側に付けたヒッチ(hitch)にトーイングバーを挿し込み、抜け止め機能付きのピンでロックする構造。

万が一外れてしまった場合にトレーラーの暴走を防ぐセーフティリードも付いています。


他小物

前後左右全ての面に反射板を装備。

安全かつ親切設計に拘っていますね。

当然前方は白い反射板を装着。


後方はい反射板で道交法通りに取付けます。


側面になるスポークには色の

バキッ

・・・(* ̄- ̄)・・・

まぁコレくらい無くてもイイか。
夜走らないし。


また謎の物体Xです。

筒が斜めに付いた不思議構造。

一体何に使うのか?


フレームを穴が開くほど見ていると取付け穴が一致する場所を発見。


とりあえず取付けてみる。

筒の断面が独自ですね。
しかも今さっき見た気がする。


やっぱコレがずっぽり挿し込まれました。

コレはベビーカーモードにする時に取外した、トーイングバーを固定するホルダーなんですね。

セーフティリードがブラブラしてタイヤに当たるので巻き付ける必要があります。


最後に謎のベルト。

コレは砂井脳のシナプスを総動員しても用途が分かりません (;´・ω・)

って(。´・ω・)ん?


本体の中から英語マニュアルを今更発見。

ホント今更です (;´・ω・)


でもまぁザックリとしか書いてありませんね。
実際無くても組み立てられたしね。

写真とは別ページの挿絵とかは人をバカにしているレベルです。

果たしてコレから読み解く謎バンドの使用法は?


多分、持ち手のバーと手首を繋ぐ安全帯ではないかと (* ̄- ̄)

多分ね。


最後は旗です。フラッグ。

全高の低いリカンベント・トライクでもお馴染みで周囲に存在をアピールするのが目的。


でもな~ 、これデカくて何もしなくても凄く目立つしな~。

トレーラー自体がアピール度ゴイスーだし、別にコレは要らないんじゃね?

こんな目立つトレーラーを見逃すドライバーには、この旗があっても気が付かず轢かれる事でしょ (;´・ω・)


完成した姿

見よ!この雄姿を!

悪目立ちするわ~ (;´・ω・)

 

長くなったので次回に続く。

ポルタスの外観と装備をチェック

6 Comments

  1. ついに砂井家に御子息誕生ですか!
    おめでとうございます。

    コレから育児で色々と大変でしょうが、
    それ以上に面白い事も色々ありますよ。
    己の趣味志向を小さいウチから見せつけて、
    子供を自分色に染めるという、最高の楽しみが。

    尚、我が家はサバゲー以外は概ね我輩イズムを継承しました。

    • 砥部良軍曹さん、ありがとうございます。
      そうなんですよ。やっと出来たんですよ。
      とりあえず幼少期から自転車とキャンプを叩き込む予定です。

  2. 3年くらい購入を迷って昨日えいっと注文したのでこういった記事があると非常にありがたいです。

    • まうさん、コメントありがとうございます。
      そう言って頂けるとブログを書く励みになります。
      チャイルドトレーラーは国内では特殊、というか少数化ですが、安全に留意してお子様共々楽しんでください。

      • 今日届きました。組み立ては明日くらいからはじめようと思います。その前にここで予習しておこうと思います。
        届いた箱の感想は予想の1.5倍でかい!でした。
        この暑い最中にヤマトのお姉さんが運んでくれました。
        さすがに玄関の出入り口を占有しちゃうので段ボールはさっさと処分しましたが。
        あとは娘が恥ずかしがらずに何歳まで乗ってくれるのかが心配です。

        • それは楽しみですね。
          組み立ては難しくありませんが、室内保管と移動が大変かもしれません。
          あとチャイルドトレーラーが嫌いなお子様は殆ど居ない、というのが今までの印象です。
          通りすがりの知らない低学年くらいの小学生から「わたしものせて~」とか言われる程です笑
          砂井家でも小学生に上がるまでは乗って欲しいですね。

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