Stagesのパワーメーターを導入した話

バイクトレーニングはZwift onlyなこの頃

Zwift、面白いですね。

最近はアップデートも頑張っていて新要素が盛り沢山です。

Zwiftではパワーメーター内蔵のスマートトレーナーTacx  NEO Smartを使ってますので、パワートレーニングが可能です。

でも実車用パワーメーターについては
「もう本格的なレースなんかしないし~」
「高価だし~」
「他に欲しい物あるし~」
って事で導入予定なし。


じゃあ何よコレ↑は?って話ですわ (;´・ω・)

Stages power G3(ステージズ)のパワーメーター、左クランク仕様です。

「今時Stages?(笑)ここはパイオニアでしょ」
「しかも片足とか(笑)
って声がネット越しでも聞こえるわ (;´Д`)

確かに片足ではセンサー自体の精度以外に、人間側の問題で数値にズレが生じる確率が高いですね。

特に砂井さんは背骨と性根が歪んでいるんで、左右差は大きいと予想。

でもイイのよ。
正確な絶対値ではなく、ズレがあっても正確な相対値が出せればトレーニングには支障ないので。

パイオニアのパワーメーターが出てからはStagesは(国内では)下火っぽいですが、
●クランクごと売ってて買いやすい
●G3(第3世代)になって信頼性が上がってる
●定価は同程度だが安売りしてる
ってのが購入の理由。

パイオニアはメーカーにクランクを送ったりすんのが時間が掛かって面倒。

クランク長170mmならAmazonで安売りしてますが、体格だけはワールドサイズの私は175mmなんでムリ~。

他社のは価格的に論外。

そんな時、たまたまwiggleで36%OFFってのを発見したのです。

”さんきゅっぱ”でした ( ´∀` )

パイオニアの半額で新型のG3ならイケるんじゃね?

Zwiftでパワートレーニングを始めてから、実走でもパワーデータが欲しかったのよね。


wiggleのアカウントは持ってなかったので、知り合いのMr.グリーンに頼んで購入してもらいました。

ありがとねMr.グリーン ♪(* ̄∇ ̄)/


箱の中は左クランクと取説。

この辺の製品に限りませんが、この手の説明書は飾りです。


買ったのはStagesで一番安い105のモデル。

11速の5800系です。

現行モデルからしたら古いですが、同じホローテックⅡ規格ならグレードや世代に関係なく取り付け出来るハズ。
(当然メーカー保証外の行為なんで自己責任です)

”一番安い”って言ってもパワーメーターとしての精度に関係無いし、コンポのグレートも105なら必要十分な性能。

コスパ優先ですわ (* ̄- ̄)


要のパワーセンサー部。
以前のモデルは電池の蓋から水が浸入したらしい。

G3(第3世代)モデルは防水性がアップしたのと、センサーの状態を示すLEDライトがあるのが特徴です。


バッテリーの蓋を開けてみる。

・・・( ^ω^)・・・

ショボイな、パッキン。
ホントに大丈夫か? (;´・ω・)


心配なんで防水性を上げる為に、シリコングリスをシールパッキンに塗ります。

電動ガン用だけど大丈夫だよね?

ネットでは「塗り過ぎてショートさせない様に気を付けて」ってコメントも見ましたが、基本的にシリコングリスは非導体だよ~ん。

あ、電池はCR2032でした。


さて、交換しますかね。

愛車のTarmacは6770系アルテグラDi2(電動)です。

10速モデルで古いですが実用には問題ナシ。
買い替える資金もナシ。

ココで「アレ?」と思った人は鋭い。
「クランクはアルテグラなのに105付けるの?」って話ですよね?

クランクセットだと世代やら11速やらの互換性で悩みます。
「今は10速だけど将来は11速にしたい」等でも非常に悩む。

でも左クランクのみなら、チェーンリングの互換性を考える必要が無くなるんですよ。
メーカーは勿論、ショップさんも推奨はしないでしょうから自己責任で。

元はMTBレーサーだったんでペダルはSPDを愛用。

SPDシューズは(比較的)歩きやすくて良いのよ。


6角のアレンレンチでサクっとSPDを外します。

力を掛けるのにコツが要りますが、慣れたモンです。


クランク締め付けボルトを2本緩めます。


ココからシマノのホローテックⅡ専用工具の出番。

コレは300円くらいなんで持ってない人は買って~。


クルクル~っと。


クランク取付けボルト(赤矢印)を緩めて外します。

先に締め付けボルトを緩めないと回りません。


最後に脱落防止プレートを細い何か(笑)でズラして解除。

外側だけ浮かせる感じ。


簡単ですね。

ココまでの所要時間は2分程度。


もう重さを気にする訳でもないですが一応計測。

6700系アルテグラ175mmで199g


5800系105は当然同じ175mmで211g

センサーは15gなんでクランク自体は105の方が僅かに軽い。

コンポが1世代新しいからか?

105も5700系からアルテグラと同じ中空構造のクランクになったし、見た目もソックリだし、性能的に不満は一切ありません。

左右でクランクの色が違うのが欠点と言えば欠点ですが、正直マッタク気にならない (* ̄- ̄)ワタシ


取り付けの前に軽くお掃除。

粘度の高いグリスが付いているので結構キタナイ。

BB周辺に這ってるのはDi2の電気ケーブルです。
ワイヤー用の古いフレームなんでケーブル処理がカッコ悪いね。


いつものデュラグリスを薄く塗ります。


いよいよStagesのクランクを付けます。

この時大事なのがボルトのトルク管理


トルクレンチで2本のボルトを交互に締めていきます。

ネットでは「ボルトの締め付け具合で表示パワーが変わる」なんて記事も見ましたが、ちゃんと規定トルクで締めているなら問題ありません。

メーカーも規定トルクでの締め付けを前提にセンサーをセッティングしているハズなので。

(ひず)み計を使用したパワーメーターは想像以上に繊細なセンサーです。

持ってない人はトルクレンチ買いましょう。


シマノホローテックⅡの左クランク締め付けトルクは12~14N・m。

全モデル共通(なハズ)なんで覚えやすい。
クランクに書いてありますけどね。

問題無いなら適正トルクの低い値にセットするのが砂井流。

12N・mで締めつけました。


SPDにもデュラグリスを塗布。

乾いた状態で取り付けて長期間放って置くと、焼き付いて外れなくなる可能性があります。

異種金属接触腐食を防ぐ為にも塗るのを推奨。


ギュ~っと締めて取り付け完了。


うむ、悪くない (* ̄- ̄)

左右クランクのグレードと世代が違いますがホローテックⅡなら構造が共通なんで(実質)問題無いハズ。

クランクはほぼ同じ重量だったので違うのは剛性バランスくらいでしょうが、このクランクは同じ構造なのでそんなに変わらなよね?と予想。

コレは自慢ですが、剛性に僅かな違いがあっても判別出来ない自信があるので大丈夫。


ハードウェアの取り付けが終わったら次はソフトウェアのセットアップ。

予めStagesのスマホアプリをダウンロードしておきました。

砂井さんはiPhoneなのでBluetoothで接続します。


するといきなり「updateしてね」って言われたので実行。


Verifyaing(ベリファイ)はupdateした内容を検証してます、って意味よ。


数分で完了しました。

ファームウェアは1.2.0→1.5.0へ更新完了。


最後に校正(キャリブレーション)します。

パワーメーター内部の歪み計に0点基準を修正させるんですね。

左クランクを真下にセット。

真下にするのは重力の影響を受けさせない為だと思われ。


後はアプリの「Zero Reset」を押せば、ほんの数秒で完了します。

ADCの数値は885

正常範囲は840~940なのでOKです。

ヨカッタ ( ´∀` )

ADCが何の略なのかは不明。


コレでセットアップは終了。

ペダルを回すと数値が正常に表示されました。

StagesのパワーメーターはパワーとケイデンスをBluetoothとANT+両方で送信します。

つまりGarmin EdgeとiPhone(iPad)両方に使用可能。

ちなみにこのスマートフォンアプリからはセンサーのバッテリー残量が確認出来ます。


G3からは校正の完了やバッテリー残量などがLEDライトで確認出来る様になりました。

でも暗いので炎天下での確認は見にくいかも。


Garmin Edge 510に無事ペアリング。

コレも正常に作動しました。

Edgeのデータ記録間隔はネット情報を頼りに、”スマート”じゃなくて”毎秒”に設定してます。


ちなみにキャリブレーションはEdgeからも可能。

しかし操作性が良いのとバッテリー残量が分かる、って理由でスマートフォンアプリで行った方が便利だと思います。


とりあえずZwiftで試走してみました。

ZwiftはスマートトレーナーのNEO Smartで、EdgeにはStagesのパワーメーターでそれぞれ接続。

両方ANT+で飛ばしてます。

まだザックリ比較ですが同じ様な数値ですね。

もっと差があるかと思ったのに (;´・ω・)

後日、詳しい比較をする予定です。


おまけ

あまり必要無い情報ですが、キャリブレーションの際にクランクを真下にしないと、


クランクを真下にしてやり直してねって怒られます。


あとStagesはケイデンスも飛ばせるのでガーミン純正のケイデンスセンサーも外しました。

スピードセンサーはハブに付けるタイプに変更予定。


ZwiftのケイデンスもStagesのANT+接続に変更。

ケイデンスはEdgeとZwift同時に飛ばしてます。

NEO Smartもケイデンスを測れるんですが反応鈍い&不正確なので。

複数の親機と同時にペアリング出来るのがBluetoothには無いANT+の利点ですね。


手持ちのホイールからマグネットを撤収。

スッキリ~ ( ´∀` )


CAD/SPDセンサーが無くなってチェーンステーもスッキリ~。


もとのアルテグラクランクはStagesの箱に入れて保管します。

さて、実走前にどれ位数値に差があるのかスマートトレーナーとの比較データでも取るかな。

まだ外は寒いしね (;´Д`)

 

後日NEO Smartと比較した記事↓

StagesパワーメーターとTacx NEO Smartの比較

7 Comments

  1. 砂井様
    ブログを拝見させていただきました。
    私も7900デュラの10速仕様を未だに現役で使っています。
    パワーメーターの導入を検討しており、こちらのサイトにたどり着きました。
    私も同じように片側計測を検討しています。砂井様と同様に、7900にも例えば最新のR9100の左クランクは適合できてしまいますか?調べてみたところ、現行のクランクも7900もホローテックⅡの様です。
    可能であれば一気に現実的になってきます。
    ぜひ、アドバイスをお願いします。

    • 吉田さん、コメントありがとうございます。
      レースから引退して久しいので新製品には疎くなってしまい保証出来ないのはご了承ください。
      クランクセット自体には世代間の互換性はなくなってしまった様ですが、規格がホローテックⅡであれば左クランクのみなら取り付け可能なハズです。
      あくまでメーカー保証外の行為ですが、正直デメリットは敏感な人なら左右で剛性の差を感じてしまう事とデザインが違いが気になる、位ではないでしょうか。

  2. 砂井さん
    回答ありがとうございます。
    このような案はまったく考えていませんでしたので希望が持てました。
    行きつけのショップにもそれとなく聞いてみます。

  3. 質問です。左右のグレードが違うとありましたが、左右バランスの機能等は使えましたか?また、その機能を使うにあたって、手順はありますか?

    • うえぽん。さん、コメントありがとうございます。
      うろ覚えですが、片足パワーメーターのStages power G3では予め2倍に計測されたパワーを左右クランクに振り分けて出力していたと記憶しています。
      左クランクで計測されたパワーを右でも同じ数値で計測された事にし、仮想的に左右のパワーとしてサイコンに送っているハズです。
      なので右クランクのグレードが違っても計測される数値に違いは無く、また片クランク式パワーメーターの構造的にパワーやペダリングの左右バランスを計測する事は出来ません。

  4. ブログ拝見させて頂きました。
    大変参考になりましたが質問があります。
    キャリブレーションの頻度は、どのくらいですか?
    毎回なのか、月に一度とかなのか?
    お答え頂けると幸いです。

    • redpepperさん、コメントありがとうございます。
      キャリブレーションについて最初はチョイチョイ試してみましたが、あまり頻繁に行う必要性は感じませんでした。
      数ヶ月放置していたとか気温が大きく変わった時に行えば良いのではないかと思います。
      真夏と真冬とかですね。
      それで今までで880から大きくズレれた数値になる事はありませんでした。
      個人的に思う注意ポイントは取り付けトルクと急激な温度変化です。
      ネジを規定トルクで締め付けるのは重要です。
      あと例えば真夏の屋外からエアコンの効いた室内に持ち込んだ場合、キャリブレーションを行うならパワーメーター自体の温度が安定(周囲の温度と同じになるまで)するまで放置してからの方が良いと思います。

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