燃料添加剤ってホントに効果があるのか?を約1,000km走行して検証

コスパと性能に定評のあるAZ製添加剤を試してみます

古いエンジンに活を入れる燃料添加剤は結構昔から存在し、中にはマユツバ物も結構あります。

添加剤にはオイルに入れるタイプと、燃料に入れるタイプがありますが、今回試すのは燃料に混ぜるタイプ。

燃料添加剤として人気があるのはケミカルの雄、WAKO’SのFUEL-1ですね?


でもコレって大型バイクの1回の使用で200ml一本使う仕様なんですよ。
価格から石油王でもないとキツイんじゃね?(;´・ω・)

なので今回は口コミでの評判と、コスパの良さでAZのFCR-062を試してみます。

WAKO’SのFUEL-1と同じ価格なら10倍以上使えますよ。


今回は1リットル缶を購入してみましたが、第一印象は「1リットルってこんなに小さいの?」でした。

WAKO’SのFUEL-1はガソリン20ℓに対して200ml缶を一本丸ごと入れる、濃度1%未満の仕様。

対してAZのFCR-062はガソリン20ℓで60mlと濃度は0.3%未満となっています。


でも添加剤ってホントに効くの?

そんな貴方のご要望に応えるため、行きつけの工場からSnap-Onのスコープを借りてきました。

・・・(* ̄- ̄)・・・

随分と型が古いなヲイ (;´・ω・)

解像度がファミコン以下なんですケド?

聞けば15年くらい昔のカメラだそうです。


外部出力は同軸コンポジットなので間違いなくアナログですね。

ちょっと調べたら解像度は480×272だそうで、ファミコン(256×224)よりはマシなのか?


XJR1300で試してみる

XJR1300のエンジンで効果を観察してみます。

あ、プラグを外す前にエアでゴミを飛ばさないと内部にゴミが入る危険性があるので注意です。


外したついでにプラグの焼け具合もチェック。

・・・(* ̄- ̄)・・・

ちょっと薄いと思いますが、FIモデルは排ガス規制をクリアするため限界近くまで薄いセッティングなんだとか。


プラグ口からカメラを挿入します。

ヘンな部品が内部に落下しませんように。


(-ω-;)ウーン、カメラ解像度が低い、ってよりディスプレイの解像度が足りないせいで良く見えん (;´・ω・)

まぁエンジン内はそんなにキレイじゃない、ってのは分かります。


バルブシートにも何かブツブツした物体Xが付着してますね。


何このガビガビしたヤツ (;´・ω・)
コレもカーボンですか?

この画質の悪さって何かデジャヴ?って思ったら、昭和の心霊番組とかこんな感じだった気がします。

あの頃のオカルト番組では、決定的なモノが写っている映像は画質が荒く、目撃者の書く絵は絶望的にヘタしでしたね ( ´∀` )


とりあえず添加します

FCR-062の添加濃度は0.3%なので、XJR1300のガソリンタンク21ℓに対して60ml入れます。


ほぼ満タン状態のXJR1300にFCR-062を入れます。

本来はガソリンが少ない状態で添加剤を入れ、直ぐに燃料補給するのが良いんだとか。

均一に混ぜる為だと推測します。

とりあえず跨って車体を左右にフリフリしておきました。


どうせなら他の車にも

砂井さんの母艦、走行距離130,000kmに達している2500ccディーゼルターボのハイエースにも入れてみます。

ディーゼル車の場合の添加率はガソリンと違い、軽油5ℓに対して5mlです。

・・・(* ̄- ̄)・・・

1ℓに1ml表記の方が分かりやすくね?

ハイエースの燃料タンクは70ℓなので70ml入れます。

添加剤は走行距離の長い、つまり汚が溜まったエンジンの方が効果が分かりやすいらしいので、実はちょっと期待しています。


奥さんの軽自動車にも入れてみます。

このキャストスポーツ(ターボ車)は、購入当初の燃費が21km/ℓだったのに、現在では17km/ℓまで落ちています。


約300km走行後のXJR1300での結果は?

燃料タンク満タンの約1回分、約300km程度走行したのでシリンダー内を見てみます。


4番プラグです。

なにか前回より良い焼け具合に見えますが、多分誤差ってか光の加減。


ピストン上部の映像ですが、相変わらず見にくいですね。

でも黄〇部分のカーボンが落ちている様に見えなくもない (;´・ω・)


1番シリンダーも見てみます。


バルブリセス(ピストン上部にあるバルブの逃げ部分)にあったガビガビが無くなっています。


おおっ!

バルブのフチにあったガビガビしたヤツも少なくなっています。


燃費は?

コレまで収集したXJR1300の燃費データは↓くらい。
街乗り   15km/l前後
ツーリング 18km/l前後

信号の無いワインディングを一定速で走るという、最も条件の良い時の最高値が19.8km/lでした。

今回の走行距離298.0kmを給油量16.59lで割った平均燃費は17.84km/lです。
ちなみにワインディングと街乗りが半々くらい。

 

・・・(* ̄- ̄)・・・

 

びみょー (;´・ω・)

 

燃費UPするか?とも思っていましたが、誤差の範囲。

まだサンプルDATAが少なくて判断出来ませんね。


もう少し距離を走って様子を見る

本命のXJR1300で走行を重ねてみます。
条件を揃えるために、いつもの道の駅瀬名を往復するコースをひた走りました。


281km走行後の燃費は18.8km/lです。


更に走る (`・ω・´)

1/3くらい街乗りした237.7km走行後は17.98km/lを記録。

(-ω-;)ウーン、劇的な変化は感じませんが、気持ち燃費が上がっている気はするか?

いや、気のせいななコリャ (;´・ω・)


ハイエース(ディーゼル)は?

約350km走行後の計算では8.83km/lでした。

いつもなら街乗りオンリーでは8.5~9.2km/l程度なので、特に変化は見られません。


お盆休みで高速道路を走る

高速が約300km、一般道約100km走った後の燃費は10.4km/lです。

高速道路を走ってやっと10km/l越えは、まぁ今まで通り普通ですよ。


軽自動車は?

インパネが汚いないですね (;´・ω・)

約250km走行後の軽自動車(ターボ)では18km/lとコレまたビミョーな数値で、ハッキリ言って変化無し。

エンジン内のカーボンは取れてるんでしょうが、それが燃費向上に繋がっている様子はありませんね。


もう一度エンジン内を見てみる

砂「借りたあのスコープ、画質悪くて見辛いですね」
整「えっ?新しいヤツあるよ」

・・・(* ̄- ̄)・・・

借りてる分際で何ですが、「もっと早く言えやー!」案件ですハイ。


パっと見は画質4倍って感じです。

完全デジタルでカメラは無線式。
当然スクショも簡単。

・・・(* ̄- ̄)・・・

もっと早・・・以下略。


それじゃまたお邪魔しますよ。


更に600km走行後のピストン

おおっ!(;゚Д゚)
ピストン上部のカーボンは半分くらい落ちています。

ちなみにこの新型スコープですが、明らかに画質は向上しているものの、ちょっとカメラのライトが暗いですね。


FCR-062の効果なのか、少し濡れ濡れな感じになっています。

まだ完全には落ちていませんが、このまま使用を続ければキレイになりそうではあります。


トータルで1,000km以上走った結果

最後の検証では18.3km/lでした。

コレはほとんど信号の無い、燃費走行には理想的なコースを走った結果なんですが、今までの最高記録を更新する事はありませんでした。


結論としては

このFCR-062、確実にカーボンやスラッジを落とす効果はありますが、悪く言えばソレだけ?
燃費の向上や出力UP等の効果はありませんでした。

もっと年代が古いキャブ車だったり、過走行な車体であればまた違った効果があるのかも知れませんが、今回検証した結果では「燃焼室内がキレイになる」以外の効果は感じられません。

正直、少しくらい「燃費が上がるかも?」とか思ってたんですケドね~ (;´・ω・)

とりあえずこのまま添加し続けて、無くなったらそれまで。
リピート買いは無いですね。

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