安いビキニカウルは手間が掛かって余計にスッゲー大変だった話
この記事は激安ビキニカウルと、都合の良い口コミを信じたばかりに大変な目に合い、結果として取付け加工に6ヵ月もかかったお話です。
XJR1300は丸目ライトに2眼メーターは古典的なジャパニーズネイキッドスタイル。
日本のおっさんに人気なジャンルですが、ネイキッド(裸)故に欠点もあります。
当然ですが80km/hも超えたら結構な風圧が襲って来ます。
特に冬場は想像を絶する寒さですよ (;´・ω・)
胴体に風が当たるのがキツい。
この間、高速道路デビューした際も殺人級の風圧に悩まされました。
向かい風や追い越し時は結構な恐怖ですね。
風を切って乗るのがネイキッド道だとしても、スタイルが好きなだけで風圧で(*´Д`)ハアハア出来る特殊は性癖はありません。
ならビキニカウルだ!
ビキニカウル
ハンドル回りを中心にヘッドライトを覆う比較的小型のカウルを日本ではこのように呼ぶ。
フレームに固定されることが一般的なハーフカウルやフルカウルと異なり、ヘッドライトとともにステアリングに固定されるため、舵角に応じてヘッドライトとカウルの向きが変わる。
by Wikipedia
コレは某プロジェクト的メーカーによく似た激安ビキニカウル。
本物のアレは50,000円オーバーと非常に高額ですが、樹脂製のコイツは3,000円台と「何かの間違いではないか?」って疑うくらい安い。
砂井さんも当初は詐欺を疑いました。
バイクは青なのに、ビキニカウルが黒なのはこのカラーが一番安かったから。
どーせ塗装もして貰う予定なので気にしない。
車種専用設計ではなく、180mm径ヘッドライトのネイキッドバイクを対象にした汎用品です。
あれ?180mm?と思ったアナタは鋭過ぎ。
そう、XJR1300のヘッドライト径は200mmなので、当然このカウルは付かないと思っていたんですよ。
でも「簡単な改造でXJR1300に付きました」という口コミを見たので思い切ってみました。
結果的には完全に「騙したね?( ꐦ◜ω◝ )」って話なんですケドね。
現品確認
シールドはスモークタイプ。
樹脂製のカウルは予想よりしっかりしていて変形にも強そうです。
FRPはパキッといっちゃうし。
造形も特に問題ありません。
むしろ想像していたよりキレイです。
ちょっと車体と合わせてみる
基本はこのヘッドライトのステーに、
ビキニカウルの凹みの部分をボルトで固定する設計です。
現物合わせをしてみると・・・
さっそく仮組みしようとしたんですが、カウル側の幅が全然足りなくて付きません。
ちょっと開く、とかそんなレベルでは対応出来ないくらい、全く幅が足りません (;´・ω・)
別の角度から。
ライトステーがカウルの遥か外側で、カウルの幅が足りないのが分かりますか?
カウルの凹みの部分とか、むしろ逆に出っ張ってないとダメだろう?ってレベル。
ふんぬー(`・ω・´)とカウルをカチ割る勢いで無理やり広げて合わせてみる。
樹脂製だから出来る荒業で、本家のFRP製カウルなら既に割れているハズ。
おおっ!
ライト径200mm、カウル径1800mmなのにライト部分はハマりました!
いや、今度はメーターに当たっています。
「ちょっと触れている」とかそんな生易しい感じではなく、カウルが下を向くってレベルで干渉しています。
・・・(* ̄- ̄)・・・
コレ、すでにゴミですね。
あの口コミ書いたヤツ許さねぇ (#´∀`)
捨てる神あれば拾う変態あり
猫「なら加工するわ」
砂「えっ?そんな事人類に可能なんですか?」
もうこのカウルは燃やそうと思えば燃えるケド燃えないゴミとして捨てて、あの「XJR1300にも付きます」とコメントしていたヤツに開示請求して「この世の地獄を見せたるわ (#´∀`)」と誓った矢先にこのコメントです。
ニャンコ大先生が成功する確率は極めて低いと思いますが、このままでは不要な二酸化炭素を排出するだけって事が確定だし、ダメ元で試してみるのも一興かと。
まず絶対的に幅が足りないので凹みの部分を思い切って切断。
猫「塗装する前に表面を荒らしておいて」
砂「らじゃ! (`・ω・´)」
表面がツルツルだと塗装のノリが悪いのでサンドペーパーで荒らします。
#200くらいから始めて#600くらいで仕上げました。
光沢のあったブラックの表面がマットでグレーな仕様に。
我ながら悪くない ( ̄ー ̄)ニヤリ
ちなみにビキニカウルを運んでいる絵面がシュールです。
こうして比べるとXJR1300のヘッドライトって「波動砲かよ?」ってレベルでデカい。
切断した部分は逆に盛り上げ加工。
見た目は汚いですがコレがニャンコ大先生の作業で、「どうせ後で成形するからイイや」って話でした。
今回の計画ではこの部分でカウルを固定するのではなく、あくまでライトステーを逃がすための空間を作った形との事です。
内側から見てみる。
あくまでまだ暫定加工ですよ。
パテ埋め部分の成形が終わったら、下地処理にプライマーを吹き付けます。
同時進行でバイザー部分も現物で位置合わせ。
この時、実はまだ2月なので気温4℃とまだまだ寒いわ~ (;´・ω・)
あ、ニャンコ大先生、寒いからって締め切ったガレージ内で揮発性溶剤を使っているのに、業務用のデカいストーブ点火しようとするの止めてもらってイイですか?( ´∀` )シヌヨ?
ちょっと分かりにくいですが、バイザー後端の取付け部分を嵩上げしています。
メーターとの干渉を避ける加工です。
プラ板とパテ盛りで2眼メーターに干渉する部分を嵩上げしています。
安価に仕上げようと思っていたこの激安ビキニカウルですが、既に取り返しのつかないレベルで手間がかかっています。
ライトステーの逃げ部分を成形し直し。
見た目に反してツルツルです。
何回も現物合わせで微調整します。
当然精密な設計図とか作れるはずもなく、基本は行き当たりばったりの現物合わせなのです σ( ̄^ ̄) エッヘン
成形が完了したら再度プライマー処理。
表面がキレイになるまで数度行います。
カウルの成形作業は完了です。
ちょっと長くなったのでココで一度切りますよ。
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