トレーニング中に使用するイヤホンは骨伝導が最適解か

Shokzは「本物」の骨伝導イヤホンです

以前からその有効性を認識しながら敬遠していた骨伝導イヤホン。

骨伝導イヤホンは「耳を塞がないので周囲の音が聞こえる」という事が最大の特徴ですよね。

なのでランニングや自転車等のスポーツ時の使用が有効だと思っていたんですが、なにせ音質が超絶悪い (;´・ω・)

特に黎明期の骨伝導イヤホンの音はスッカスカで500円で売ってるAMラジオ並みの音質でした。
なので今まで見向きもしなかったんですよね。

しかし世は令和の時代。
現在はShokzというメーカーの骨伝導イヤホンが比較的まともらしい、という話を聞いたんですよ。

寧ろこのメーカー以外の骨伝導イヤホンは論外ってのが常識というのが通説なのだとか。

それならば試してみようホトトギス。
今回GETしたのはShokzの最上位モデルOpenRun Proです。

Shokzの本社はアメリカですが製造は中国の深センです。

このジャンルの製品は国内メーカー製は少なく、首掛けのネックスピーカーに注力しているイメージですね。「えっ?ダレがそんなの求めてるの?」って思うのは砂井さんだけではあるまい。

2022年12月現在OpenRunシリーズは4モデルがあります。

モデル バッテリー持続 防水規格 充電方式 サウンド 重量
OpenRun Pro 10時間 IP55 専用ケーブル Shokz TurboPitch 29g
OpenRun 8時間 IP67 USB-C PremiumPitch 2.0+ 26g
OpenRun Move 6時間 IP55 専用ケーブル PremiumPitch 2.0 29g
OpenRun Comm 8時間 IP55 専用ケーブル 33g

(スマホは横にして)

高音質マイク標準装備でテレワークを意識したOpenRun Commは今回の用途には無関係なので選択肢から外すとして、残り3モデルから選びました。

最初はお求めやすいOpenRun Moveにするつもりでしたが、某通販サイトは世界的な安売り週間でお安くなっていたので下位モデルより音質が良いと言われるOpenRun Proを思い切って選択。

防水性能が高く汎用性のあるUSB-Cケーブルで充電出来るOpenRunとも超絶迷いましたが、Proの「低音が強い」と言われるShokz TurboPitchテクノロジーを試したかったのです。


内容物一覧。

専用ケース付きでその他付属品は専用になる充電ケーブルとストラップのみ。

充電アダプターが無いのは最近のガジェットでは標準です。

みんな持ってるしね。


骨伝導イヤホンには2種類の形状がありますがShikzのイヤホンは耳掛けタイプです。

首の後ろに沿うストラップが許容出来るなら耳周りがスッキリしている方が楽だと思います。

耳たぶに挟むタイプは小さくて落とす可能性も高いしね。


本体右の下部にはボタン×2個と専用充電ポートがあります。

下位のOpenRunはUSB-Cで防水IP67なのにナゼProは独自形状にしたのか?

EUではスマホやカメラはType-Cに統一されるって言うし、他メーカーもですがこの辺は早急に統一して頂きたい。


左の骨伝導スピーカーにはファンクションボタンがあります。

シングルタップ(1回押し)  再生/一時停止/通話
ダブルタップ(2回押し)   曲送り
トリプルタップ(3回押し)  曲戻し

バーチャ〇ァイター2でもアキラの躍歩頂肘(P)が苦手だったし、正直トリプルタップは苦手 (;´・ω・)

あとボリュームボタンは右本体部分なのにファンクションボタンは左振動部にあります。
左右のボタン配置が対称位置ではなく、前後にズレているのが使いにくいと感じるのは砂井さんだけではあるまい。

ボリュームボタンの位置はそのままで、ファンクションボタンを左右に配置してトリプルタップを無くしてくれると使いやすそう。


右の振動部にはマイク用の穴が開いています。

それ以外にもスピーカーのような謎のメッシュ構造が前と下にあります。

ノイズキャンセル用のマイク?
オープンエア的なヤツ?


ペアリング①

音量⊕ボタンを3秒以上長押しするとペアリングモードになり、LEDライトがと交互に点滅します。


スマホとBluetoothで接続。
何の問題もありませんね。

ちなみにOpenRun ProはBluetooth 5.1に対応しています。


さっそく視聴してみます。

・・・(* ̄- ̄)・・・

砂井さんはBoseのスピーカーに320kbpsのmp3で満足しているレベルの耳ですが、ざっくり2~3,000円の有線カナル型イヤホンと同程度の音質だと思います。

前モデルになるAeroPexや下位モデルのOpenRunと比較すると劇的に低音が強くなっている、と聞いていましたが実際聞く限りスッカスカです (;´・ω・)

AeroPexもOpenRunも実際に聞いた事が無いので比較出来ませんが、コレより悪いとは余程ヤバかったんでしょう。

素直に文字通り受け取って「低音が強い」と思っているとガッカリしそう。

ただ以前の数年前のモデルや激安中華製品と比べると中音高音部分の音質は非常に良く、普通に聞けるレベルに達していると思います。

でもまぁ別にそんな事は問題になりません。
なぜなら骨伝導イヤホンは「ながら視聴」が出来るのが最大の利点だから。

本格的に高音質で聞きたい時はカナル型イヤホンやヘッドホンを使用すれば良い事です。

砂井さんが個人的に思う骨伝導イヤホンの意義は

●スポーツしながら音楽を聴く
●作業しながら通話
●ちょい休憩中に英語のリスニング

にあると思っているので上記の用途なら超便利です。


あと想像以上だったのが壮絶な音漏れ
オープンエアタイプのヘッドホン並みに周囲に筒抜けなのでアニソンとか聞いてると痛い人になるでしょう。

バスや電車、その他静かで人の多い公共場所での使用は鋼のメンタルが必要ですよ。

音は振動部全体から聞こえる感じ?
スピーカーっぽいメッシュ部分は無関係な気がします。

あと音量を上げると振動部のバイブレーションがヴーンと強くなって接触部がくすぐったい。
新潟では「こちょまっこい」、函館では「こちょまい」と言います。


2022年12月現在、OpenRun Proのみスマホの専用アプリが存在します。

このアプリから行う設定は本体のみでも可能なんですケド「〇〇ボタンと〇〇ボタンを同時に〇秒押す」とか、そんな頻繁に操作するワケでもないのでやり方忘れるんですよね。

なのでアプリがあると便利です。


アプリではイコライザーの変更やマルチポイントペアリングの設定が簡単に出来ます。

あとバッテリー残量が%で表示されるのはこのアプリ上でのみです。


条件が合えば超絶便利な機能が

マルチポイントペアリングでしょう。

Bluetooth規格では基本的に子機は1つの親機にしか接続出来ませんが、マルチポイントペアリングは同時に2台の親機に接続する事が可能な拡張機能です。

似た名前にマルチペアリングがありますがアレとは違います。
マルチペアリングは複数の親機を登録出来ますが随時切換えて接続する仕様で同時に接続出来ません。

マルチポイントペアリングでは例えばスマホとPCに同時に接続出来るワケですね。
ただし2台の機器に同時に接続出来ますが、音データを同時に受信出来る訳ではありません。

音データは最初に再生した機器側を受信します。

使用例としてPCと接続して音楽を聴きいている最中にスマホへ着信があったとします。
OpenRunではPCと接続中でもスマホへの着信の通知が入り、着信に出ると親機を自動で切り替えて通話が可能になります。
通話が終わればまたPCからの音楽再生に自動復帰します。

便利!( ´∀` )


今回この機能が活躍するのはスマホとオーディオプレーヤーに同時接続する状況。

ランニングや自転車でのトレーニングではスマホと接続して着信等にも対応可能。


TOEICの勉強用にオーディオプレイヤーと接続させます。

「オーディオプレイヤーなんてスマホで代用出来るでしょ?」ってご意見はごもっともですが、最近バッテリーが弱くなってきたし、頻繁に曲戻し等の操作をするなら専用プレイヤーの方が便利です。

FMラジオやレコーダー機能も意外に便利だし、あと中華製で安いしね。


不満点

でも充電が専用ケーブルなのはナゼなんだ?

マグネットてカチっといくので使い勝手は悪くないんですが、家と出先にとか予備が必要になると追加で購入しないとダメでしょう?

下位モデルのOpenRunはIP67防水でUSB-Cなのに、上位モデルのOpenRun Proは専用ケーブルなのにIP55防水で性能下がってるとか正気ですか?(;´・ω・)


うんちく

Am〇zonとかの通販サイトには骨伝導イヤホンを謳っていても実は骨伝導ではなく単なる耳掛けスピーカーだったりする中華製品が数多く出回っています。

本物の骨伝導イヤホンは音を感じる器官である蝸牛(かぎゅう)に繋がった骨に当てると音が鳴るモノで、例えば歯に振動部を当てると綺麗に音が聞こえます。

中華製のナンチャッテ骨伝導イヤホンの判別に是非。

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