NSR50レストア⑩伸びきったチェーンをかし丸君で交換

コレって最初にやっておくべき整備では?

順調にレストアが進み峠を走る姿をそう遠くない日に見れそうなNSR50ですが、ある日何気なくNSR50を見ているとチェーンがだるんだるんに伸びているのを発見しました。

今更かよ?って幻聴が聞こえてきましたが、今ままで他に目が行ってて気が付かなかったんだもん (;´・ω・)

NSR50レストア⑨ウインカーのLED化


まぁやる気の無いゆるゆるチェーンなんてチョイとテンショナーで活を入れてやればビンビンに張るでしょ?とか思って見ると、テンショナーも既にいっぱいいっぱいでした (;´・ω・)

もう少し引けそうですが、もうココまできたら交換でイイでしょ。
原付のチェーンなんて安いモンだし。


そんなワケで注文したのは愛用しているDID製420Dチェーン。

砂「NSR50にシールチェーンは?」
猫「原付にそんなモン不要!!」

50ccにしてはハイパワーなNSR50ですが、所詮50ccなのでそんな高価なチェーンとかいらんでしょ。って事に満場一致で決定しました。

NSR50は純正状態でもモデルによってスプロケの歯数が違い、
87/88年式は前14T 後40T チェーンサイズ420-106L
89/99年式は前14T 後42T チェーンサイズ420-108L
となっています。

このNSR50は前期型の前14T 後40Tだったので106リンクで良いんですが、売ってたのは108リンクのヤツしか無かったので長は短を兼ねるって新しいことわざを作りながら長いヤツをチョイスしています。

ゴールドにしたのは砂井さんのセンスです。


XJR1300はセンタースタンドがあるので整備がラクですが、NSR50はサイドスタンドのみ。
なのでメンテナンススタンドでリアタイヤを浮かせます。

実はこのスタンドもNSR50の付属品として一緒に貰いました。


クリップ式チェーンはメンテナンス性が高い。

着脱が簡単なのでその気になればチェーン清掃でも外してジャバジャバ洗えます。


ラジオペンチとかでクリップを外して~


アウタープレートとリンクピンを外せばアッと言う間に分離完了ですが、一旦このまま放置します。


続いて新品チェーンを用意。


リンクピンを使って古いチェーンと新しいチェーンを繋ぎます。


んで2本のチェーンに上手い事テンションを掛けながらスルスルと回して入れ替えます。

この方法ならドライブスプロケット側のカバーとか外さなくても交換が可能で簡単。


こんな感じでスルスル簡単ですね。

って、(。´・ω・)ん?

チェーンの長さは余るハズなのにちょっと足りなくね?


テンショナーを緩めてませんでした。

10mmスパナ×2本でテンショナーとそのロックナットを緩めます。
アクスルはナット側が19mm、ボルト側は14mmで締付けトルクは6.3kg・mでした。


アクスルナットを緩めたらタイヤを前方へ押せば動きます。

調整幅いっぱいまで前進させました。


するとチェーンは計算通り2リンク残りました。


切断前の一手間

ドレメルのリューターです。

職場からグラインダーを借りてくるつもりだったのに、今回うっかり忘れちゃったモンでリューターの出番になりました。
原付の420チェーンくらいならイケるんじゃね?


ギュイーン (`・ω・´)


あ、ピンボケ (;´・ω・)

ピンをあらかじめ落としておくとカッターで抜く時にラクですが、ちゃんとしたチェーンカッターがあるなら別にしなくても良い作業。

グラインダー等を用意する手間を考えるとコレって結構ムダな感じもしますが、切断対象が古いチェーンじゃなくて新品なのでプレートに負荷を掛けたくなかったのですよ。


アレのオプションを用意済み

実はこのチェーンと合わせて購入していた工具があります。
DID製チェーンカッターかし丸君の40系オプションセットです。

通常のかし丸君は50系なので500番台の大型バイク用チェーンに対応していますが、40系オプションは小型バイクに多い400番台のチェーンに対応しています。

クリップ式チェーンには本来不要な工具ですが、持っておくと今回みたいな長さ調整が出来るので便利です。


コレは通常の50系かし丸君。


んでコッチは40系オプション。

単体で見るとあまり変わりませんね?


並べると少しサイズが違う事が分かります。


かし丸君の本体に40系のピンをセットします。


ピン抜きなのでホルダーは”A”にセットします。

ピンの延長線上にホルダーの穴がくる位置です。


ホルダーにチェーンを当てがってピンを手で回して押し付けます。

チェーン裏のピンがホルダーの穴に入る正しい位置ならズレません。


かし丸君の本体をモンキーレンチで固定し、ネジ部を19mmで締め込んでいきます。

この時、手応えに注意。
対象のピンは頭を落としてあるのでそんなに硬くありません。
ヘンに固い場合は場所がズレている可能性があります。


軽い手応えで入っていきます。


ここまでずっぽり入ったら「するん」と手応えが完全に抜けました。


ホルダー背面から抜けたピンが落ちてきます。


するとこの通りリンクが外れました。

ココで「ピンの頭を落としてあるんだからピンポンチとかでもイイんじゃね?」とかいう鋭い意見をブッ込んでくる子は先生キライです。

チェーンカッターを使う事に意義があるのです多分。


コレで長さはバッチリ。


あとは簡単ですね。

リンクピンを入れて~


アウタープレートを取付け~


クリップをペンチでパチッと取り付ければ完了。

ちゃんとクリップが溝に入っているかを確認します。


チェーンのテンション調整

まだチェーンはだるだる~んと緩んでいます。


テンショナーを10mmスパナで引きます。


チェーンが張りました。

NSR50のチェーンテンション(最大振幅)は10~20mmです。


アクスルの位置を示すゲージは何か汚くてよく見えません (;´・ω・)


なのでノギスでざっくり測ります。


左右のアクスル位置を同じに調整。


アクスルはナット側が19mm、ボルト側は14mmで締付けトルクは約63N・mです。


むむ、完璧ですね。
どんどん完成度が上がっていくのが楽しい。

それにしてもチャンバーが高回転仕様&爆音過ぎで乗り難いですな (;´・ω・)

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