NSR50レストア⑤6年放置のオイルを交換(ミッションオイル編)

2ストのオイルは2種類あります

最近購入した89年式NSR50に入っているのは最低でも6年放置されたエンジンオイル。
可動させるには当然交換になりますが、ここで疑問を持った人も居るのでは?

他「2ストってガソリンにオイルを混ぜて潤滑するんでしょ?」
砂「ピストンとクランクだけね」

4ストエンジンではエンジン内全ての機構をエンジンオイルで潤滑していますが、2ストエンジンはクランク側とミッション側が独立しています。

ガソリンと混ぜられたエンジンオイルが潤滑するのはピストンとクランクのみ。
湿式クラッチとミッション(変速機)は別に用意したミッションオイルで潤滑しています。

このミッションオイルは4ストと同じで定期的に交換するモノなのです。
2ストって意外にメンドイな~ (;´・ω・)とか別に思ってません。

NSR50レストア④6年放置のオイルを交換(エンジンオイル編)


このNSR50はXJR1300とかと同じくオイルのドレン口の下にチャンバー(排気管)が来る構造なので、何も対策をしないとチャンバーがオイルで汚れます。

ってなワケでいつもの様にダンボールでスロープを作りました。
準備ができたら17mmスパナでドレンボルトを緩めます。


だばだばだばだば

・・・(* ̄- ̄)・・・

色は全然キレイですね。
前回交換してから走行距離は少ないのかも知れませんが、なにせ6年以上経過しているので見た目はキレイでも本来の性能は期待できません。


オイルが抜けたら2.5kg・m(約25M・m)でドレンボルトと締付け、パーツクリーナー等でキレイに洗浄します。

あらかじめオイルを拭いておかないと漏れの点検が出来ないですからね。


NSR50にはオイルレベルゲージ的なヤツは存在しません。

代わりにレベルチェックボルトなる物がキックペダルの前に付いています。


10mmソケットでボルトを外しておきます。

ボルトにはアルミ製のドレンワッシャーが付いているので交換推奨。

このレベルチェックボルト穴はミッションオイルの上限ラインに位置しています。


この状態まで来て給油準備完了。

やっとオイルを入れるワケですが、入れるオイルがヤマルーブSportsなのはXJR1300の残り物だから。
10W-40のオイルはNSR50の指定粘度(10W-30)より少し硬いですが、エンジンには優しいかも。

本来はホンダG1改めProHonda STANDARDオイルが良いと思います。


だばだばだばだば

どれくらい入れるのか?って言うと、さっきのレベルチェックボルトの穴からオイルが出てくるまで、とういうナイスで原始的かつ確実な確認方法です。

一人で作業しているのでサイドスタンドをかけていますが、本来は車体を垂直してオイルを入れます。
まぁテキトーに居れたら垂直にしてチェックすれば良いでしょ。


ぼたぼたぼたぼたぼた

えっ?サイドスタンドで斜めになってる状態でオイルが出てきちゃった (;´・ω・)

規定値を大きく上回ってる予感。


オイル受けを持ってきてバイクを垂直に保持。

・・・(* ̄- ̄)・・・

すっげーいっぱい出るな (;´・ω・)

オイルを入れ過ぎてもレベルチェックボルト穴から排出されるので、入れ過ぎ状態のままになる事はありませんが、余剰分が排出されるまで結構長くかかります。


オイルの排出が無くなったらボルトを締めて作業終了。
このボルトのトルクは調べきれませんでした (;´Д`)

ミッションオイルの交換時期は長く、サービスマニュアルでは「10,000kmごとまたは2年ごと」になっています。

長いね!( ´∀` )

NSR50レストア⑥詰まったキャブレターの清掃

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