Driveman BS-10は絶対買わない方がイイ
ここ数年、車の煽り運転関係のニュースを目にする事が増えましたね。
別に世の中のヤバいドライバーが増えたという訳ではなく、法整備が進んだ事とドライブレコーダーによって証拠映像が残るようになった事も大きな要因だと思います。
安全意識の高い砂井さんの車にも当然ドラレコは付いていますが、実は以前からバイクや自転車にも付けたいと思っていました。
でもバイクは増車する予定で1台ずつ付けるには資金問題もあるし、自転車なんてそもそも電源すら無いので更にハードルが高い。
なので必然的にヘルメットに取り付けるバッテリー駆動のドラレコから選択なのですが、結構「コレで決まり!」ってナイスで鉄板な製品が無いんですよね。
なのでコレが比較的マトモじゃね?と思ったヤツを選択しました。
いわゆる一つの消極的選択ですよ (* ̄- ̄)
決めたのは上位モデルが白バイ隊員にも使われているのが謳い文句のDriveman BS-10です。
GPS機能の無いBS-8って下位モデルもあってソッチでも良かったですが、Amaz〇nでホワイトが品切れだったので上位モデルを選択。
この手のカメラは中華メーカー製が多数出回っていますが、バッテリーの駆動時間と日本メーカーの信頼性でBS-10を選びました。
えぇ、あくまでスペック上の話です (;´・ω・)
口コミは低評価も多いのがちと心配。
一応スペック。
製造はMade in 中華です。
箱にデカデカ書いてある「連続録画時間の8時間」というのがGPSをOFFにした状態なのは詐欺っぽい (笑)
本体以外の付属品はHDMIケーブルと充電器、取り付けアダプターです。
8GBのSDカードがオマケで付いていました。
イマドキ8GBとか売って無いですよね?
USBタイプの充電アダプターは2Aの急速タイプ。
特に変わった仕様でもないので汎用アダプターでも大丈夫そうですね。
本体上面に2個あるボタンで操作しますが、普段は電源ボタンしか押さなくてイイので簡単です。
電源のON/OFFは音と振動で知らせてくれるのでヘルメット越しでも容易に判断可能。
本体前面にはカメラレンズとLEDライト。
側面にはアダプターに取り付けるマグネットが付いています。
本体背面の防水カバーをめくると各種ポートが。
USBポートは充電用、HDMIはモニターに映して設定用、メインの電源は機械式スイッチで強制終了もコレで行います。
SDカードは64GBまで対応。
USBポートとPCを接続してもマスストレージとして認識されSDカード内のデータしか見えません。
なので設定の変更とかは出来ない残念仕様。
ヘルメットと取り付けブラケットは強力両面テープで貼り付けます。
3Mの両面テープはキレイに剝がせるタイプで予備も付いています。
ブラケットとBS-10本体はマグネットで取付け。
あ、ブラケットには青い保護シートが貼ったままです。
ぱちっ!っと強力にくっ付きます。
余程の衝撃でも与えなければ不意に外れる事は無いと思いますね。
ブラケットの中央部はボールリンクになっていて自由に角度調整が可能。
黄矢印のネジを締めてボールリンクを固定します。
しかしながらネジを強く締めても横に力を掛けるとリンク部が動いて角度が変わるのはマイナスポイント。
固定力は低い (;´・ω・)
マグネット部が不意に外れても脱落しないようにストラップで2重ロック構造になっています。
でも両面テープ部で外れる事は想定されていません。
まぁ両面テープは3M製の強力なヤツなので安心感はあります。
SDカードはドローン用に使用していた64GBに交換しました。
容量がいっぱいになったら上書きされる仕様ですが、8GBでは1時間前後でいっぱいになります。
録画が標準的な設定なら64GBあればバッテリー駆動している間は十分持つので、走行中に必要な動画が消去されちゃう心配は無くなります。
電源ボタンを長押しすると音とバイブで通知。
ヘルメット越しでも容易に確認出来て便利です。
各種LEDの意味は
左が録画状態
中がGPSとWiFiの使用状況を色で表示
右がバッテリー残量になっています。
電源ONで自動的に録画が開始されます。
電源投入直後、液晶画面に数秒間表示される数字はファームウェアのバージョン。
その後時刻表示になります。
その他の表示はSDカードの有無とBattery Lowだけなので液晶の存在価値は超絶低い。
SDカードが入ってないとピーピー警告音が鳴るしバッテリー残量もLEDライトで見れます。
なので液晶はもう無くてイイんじゃね?ってレベルだと思う。
せめて設定内容とか表示してくれればまだマシなのにね。
LEDライトは無くても大して困らない機能だと思います。
それよりバッテリー容量UPや本体の小型化に尽力して欲しい。
でも暗い時間帯の出勤だと意外に使える便利機能なのかも知れませんね。
問題のある?設定方法
このBS-10さん、なんと本体だけで設定変更する事が出来ません。
PCやスマホにつなげて設定も出来ません。
このBS-10で設定の変更を行うにはHDMI入力のあるモニターやテレビが必須なのです。
アホなのですか? (;´・ω・)
設計者は少し考えたら分かりそうなモンじゃないか?とか思ってしましすが、コレは昔あった満場一致でクソゲー判定なのに、開発段階の設計者は「コレはとんでもないクソゲーじゃね?」とか気付けず発売しちゃうのと同じ現象なんだと思います。
せめて本体横の小さな液晶を有効活用出来ないものか?
まぁとりあえず日付と時刻を合わせましたが、GPS内蔵なので測位させれば時計は自動で補正するみたいです。
設定はとりあえず
スリープモード 10分
モーション録画 OFF
解像度 1296P
フレームレート 27.5fps
ダイナミックレンジWDR
イメージ回転 0°
GPS ON
に設定しました。
モーション録画とは、録画範囲内の動体を検知して録画する防犯カメラのような機能なので、純粋なドラレコとして使うなら不要。
フレームレートはLED信号機に対応すると言われる27.5fpsにしました。
(2022.8.17追記)
フレームレートを60fpsに設定出来る解像度は720pまでなので注意。
1296P 15fps 27.5fps 30fps
1080H 15fps 27.5fps 30fps
1080L 15fps 27.5fps 30fps
720P 15fps 27.5fps 30fps 60fps
この事実がスペック表に書いてないのはどーなのよ?
ついでに解像度の違いを拡大した画像で比較してみました。
フレームレート60fpsを選択出来る720pは動画こそ滑らかで見やすいんですが、解像度が低くて車両が少し離れていると肝心のナンバーを読み取れません。
対して2kの方は動画はカクカクしてますが解像度が高い分ギリ判別出来るレベルです。
もともとBS-10はアクションカメラとしての性能は皆無です。
撮影した動画はもしもの時の証拠として残すのが本来の用途なので解像度は2k、フレームレートは27.5fpsの設定がおススメです。
話は戻って
とりあえず映像と録画状態は問題なし。
さっそくヘルメットに取付けてみますよ。
両面テープを貼る前にしっかり脱脂します。
接着面には多少凸凹がありますがブラケット側は薄くてしなるので多少なら問題ありません。
結構場所はテキトーな感じで圧着。
システムヘルメットは開口部が大きいので出来るだけ前寄りにしました。
本体はカチッって感じでマグネットで固定。
脱落防止にストラップも接続しますが、ちょっとやそっとで落ちる心配は無さそうな力強さです。
取付け後の雄姿。
ブラケットによる出っ張りはもう少し短く出来ないものか?
存在感パねぇ (;´・ω・)
本体は155gという重量なので右だけ重くなるか?との懸念もありましたが、このシステムヘルメット自体が激重なのでそれ程BS-10の重さは感じませんでした。
超軽量なヘルメットだと左右バランスが悪くなる可能性もあるかも知れませんが、ラ〇ウ様並みに首を鍛えれば問題無いでしょう。
ちょっと近所を走行して録画状況を確認。
特にカメラの取付け角度を中心にね。
でも専用再生ソフトが無いので速度表示も位置表示も無い。
まぁ単なるMP4ファイルだから当然ですね。
2kの解像度は悪くはありませんが27.5fpsというフレームレートは映像がガタガタします。
家に戻って録画画像を見ながらカメラアングルを微調整。
よし!バッチリ!
ぐにっ
あ、カメラを外す時にブラケットの角度が動いちゃったんでもう一度試走からやり直しです。
・・・(* ̄- ̄)・・・
コレ、メンドくね?(;´・ω・)
解決策?
取説では「保証しないけどこんなのもあるよ」程度の書き方ですが、録画状況を確認出来る汎用の社外アプリがあるみたい。
自社アプリじゃないんだ (;´・ω・)
ストアで見るとLinkinEyesってアプリが見つかりました。
最終アップデートの古さと評価の低さが気にならないと言えばウソになりますが、他に選択肢も無いので人柱として決死のインストール。
このアプリを使用する為にはBS-10の設定を変更する必要があります。
なのでもう一度HDMIケーブルでモニターに映してWiFiをONに設定。
この設定方法マジめんどくさ (;´・ω・)
次にスマホからWiFiを検索するとBS-10のアクセスポイントが見つかるのでパスワードを入力して接続。
パスワードは設定から変更可能です。
WiFi接続した状態でLinkinEyesを起動。
ネットワーク上の検索を許可します。
おおっ!!(;゚Д゚)
写った!
正直言って正常に動くのは期待してませんでしたがちゃんと写りました。
動画の表示は4~5秒くらい遅れますがカメラの角度調整をする程度なら特に問題ありません。
ココでしっかり角度調整してボールリンクのネジを締めて固定。
必要な調整が終わったら少しでも消費電力を抑える為にWiFiをOFFに戻します。
当然またテレビに映して設定変更ですよ。
本日3回目のメンドくさ (;´・ω・)
本当は前後を録画出来るタイプが欲しかったんですが、コレより更にアヤシイ中華製しか無かったのでThe妥協。
映像を録画する事以外にも、この大きく主張している存在感もポイントだと思います。
周囲に「コイツ録画してやがる」と思わせる事も抑止力になるのでないかと。
ちなみに
付属のブラケットはネジを強く締めても、本体を取り外す時コジるように外すとブラケットの角度も動いてしまう事が判明。
前記した様にBS-10は角度調整するのに録画した画像から予測するとか、一度モニターに繋いでWiFiを有効にしてからスマホアプリで~、とか兎に角もう超絶ダルい。
なので取り外す時は写真のように真っ直ぐ引くと角度が変わりにくいですよ。
ちょっと力が要るケドね。
(2022.8.17追記)
それでもやっぱりブラケットが動いちゃうので、完全に角度を決めたら瞬間接着剤で固定してやりました。
使用2日目にして早くも不具合発生!
通勤時に使用したあと電源を切ろうとして、ふと本体を見ると何だか様子がおかしい事に気が付きました。
LEDランプは全部点灯し、電源が入っているのに液晶画面が消えた状態です。
ボタン類を押しても全く反応が有りません。
完全にハングアップしてまんがな (;´・ω・)
通常手順では電源も切れないので背面にある物理電源スイッチで強制終了。
他に方法が無いとは言え、パソコンのコンセントを直に抜いちゃう無慈悲なサイバー攻撃によく似た背徳感に浸れる所業ですな。
再起動するとあっさり正常に作動。
やはりというか何というか、ハングアップしていた状態では録画はされていませんでした。
コレってドラレコとして致命的な不具合でないかい?
ちな正常時
正常作動している場合、電源投入後はGPS機能がOFFでも最初だけGPSライトが点滅し、液晶にはファームウェアverの後に時刻が表示されLEDライトも点灯が可能です。
異常発生時
検証のため地獄の再起動100回祭りを実施したら6回フリーズしました。
3回中2回フリーズしたり、48回連続で正常だったりと発生は完全にランダムですが確実に不具合は発生します。
この検証内での話ですが、不具合が発生する時は電源投入直後から症状が出るようです。
一度不具合が発生すると上記したように何も操作は受け付けず、電源を切るまで復旧不能。
当然録画もされずLEDライトも点灯しません。
ネットで調べると同じような症状が発生しているのが口コミ等で確認出来ました。
またメーカーHPの注意書きも発見。
稀に液晶が消え無反応になる事があります。フリーズしていますので主電源を入れ直してから2度RECし直して下さい。GPSをオフにし定期的にSDをフォーマットする事で発生頻度を減らす事が出来ます。
フリーズ現象はメーカーでも確認しているようですが決して「稀」な現象ではありません。
まぁ売りのGPS機能をオフにしても根本的には直らないって事だけは読み取れます。
口コミでは他にも雨で曇るらしい。
仕様にあるIPX6の防水は伊達だぜ!( ´∀` )
あと砂井さんの拙い読解力では
2度RECし直して下さい
のトコがちょっと何言ってるか解りません。
直る確率は限りなく低いと予想しますが、試しにSDカードを交換してみます。
・・・(* ̄- ̄)・・・
当然解決せず。
GPS機能はONでもOFFでもフリーズする現象に変化は無いと思われます。
消極的対策の立案
不具合の発生は電源投入直後から確認出来ます。
なのでヘルメットをかぶる前に電源を入れて正常動作を確認すれば「録画してませんでした状態」は高確率で避けられそう。
電源ON直後は正常に見えても10秒後に不具合が出る事があるので、動作確認は15秒以上放置してから確認する方が良いと思います。
最も有効な対策は「これを買わない」って事なのは間違いありません。
またヘルメットをかぶった走行中でもLEDライトのON/OFFで正常動作を確認可能。
日中ライトが見えにくくても「ピー」というBEEP音はヘルメット越しでも確認出来ます。
まぁ根本的には直らないみたいだし、とりあえずこんな感じで不具合と付き合うしかないですね。
このBS-10、正直言って3流メーカーの4流製品だと思います。
製造段階だけでなく設計段階から欠陥品ではないか?
購入してから感じた欠点と今後の要望をリスト化してみました。
●設定が本体やスマホから出来ない
記事でも書いてありますが設定変更が外部モニターに映さないと出来ないアホ仕様。
本体の液晶を活用するとかスマホアプリの開発とかマジ頼む。
●手振れ補正が無い
あればアクションカメラとしても使えるのに勿体ない。
CPUを強化し60fpsと電子式手振れ補正に対応して欲しい。
●GPSを有効活用した再生ソフトが無い
映像はMP4、GPSデータはNMEA形式で別に出力されるだけなので「詳しい検証は自分でやれ」的な残念仕様。
専用再生ソフトからマップとの合成やスピード表示くらいはして欲しい。
●バッテリーの持ちは半分強くらいじゃね?
動画の録画時間から計算するとGPSがOFFでもざっくり4~5時間しか持たない感じです。
少なくとも8時間は(ヾノ・∀・`)ナイナイ
スペック通りなんて思ってませんが流石に半分程度の性能は酷過ぎ。
●たまに発生するフリーズ現象に戦々恐々
口コミに見える発生頻度からもその低品質さが読み取れます。
フリーズを早期発見して再起動するしかありません。
上位モデルのBS-9bでは本体での設定変更が可能で手ぶれ補正も付いているようですが、やはりソコソコのお値段の割に耐久性とかショボいらしい (;´・ω・)
コレで中華製並みの8,000円くらいなら納得出来るんですケドね。
白バイ隊員から苦情とか来ないの?
かなり辛口に書きましたが利点として
●その圧倒的な存在感で抑止効果は高そう(希望的観測)
くらいの効果はありそうですね。
完全に壊れてもガワだけ付けておけば効果はありそうだし。
でもまぁ仮にコレ等が解決しても今後このメーカーの製品を買う事は生涯無いんですケドね。
最初は怪しい中華製よりマシか?と思って妥協したんですが、このBS-10も十二分にアヤシイと分かったのは購入してからなのでしょーがない (;´・ω・)
むしろ中華製の方が低価格な分納得がいくと思う。
コレを許容するのは太平洋のように広大なココロの広さが必要でしょう。
コレが壊れても絶対2度と買わねぇ (#´∀`)ピキとココロに強く誓いました。
(2023.12.2追記)
SDカードが一杯になったら上書きしていく仕様なんですが、見かけ上は録画中なものの上書きしていない事象まで追加で発生しました。
再度フォーマットしとりあえず動いているようですが、これもう完全にゴミです。
メーカーサイトからは既に無くなっていますが、何の保証も、謝罪も、説明もなくシレっと消して終わらせる対応も最悪ですね。
次期モデルが優秀だったとしても絶対に買いません。
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