とりあえずフロントタイヤだけです
突然ですがコレ↑はXJR1300のリアタイヤ。
バイクって、普段何気なく見てるとリアタイヤって良く視界に入りますよね?
でも見ようと思わないとフロントタイヤってよく見えません。
んでリアタイヤの摩耗状態はまだまだイケるし、スリップサインも余裕なワケですよ。
ある日何気なくフロントタイヤを見たら、スリップサインが「コンニチハ~( ´∀` )」しているのを大発見。
ソレは「そろそろ交換かな?」って状態を遥か前世紀に超え、今すぐ交換しないとダメだろ!って感じだったのです。
そう言えば最近、コーナリング中にフロントが「ズルっ」と僅かに滑るような感覚がチョイチョイあった気がするのは、もしかしてコレが原因ですか?(;´・ω・)
タイヤは摩耗すると排水能力が落ちるだけではなく、グリップするコンパウンドも無くなっています。
砂井XJR1300が履いているのはミシュランの高性能ツーリングタイヤ「ROAD 5」
中古で買った時から履いていたタイヤですが、結構良いタイヤだと聞きます。
雨のグリップが良いらしいですが、基本雨の日は乗りません。
把握していますが、念のためタイヤサイズを再確認。
120/70 ZR17は大型バイクでは標準的なサイズなので選択肢は広い。
通販って便利よね
ミシュランには「ROAD 6」という新型タイヤがありますが、価格が高いのとリアタイヤの銘柄に合わせるため、同じROAD 5を購入しました。
タイヤの世界って新型タイヤが出ても、暫くは古いタイヤも製造するんですね。
サイズも間違いありませんが、ゴムの保護剤でベットベトですわ (;´・ω・)
準備よし
モノが揃ったのでタイヤ交換のために、ニャンコ大先生宅のガレージ(以下猫ガレージ)にやってきました。
・・・(* ̄- ̄)・・・
まずモノの整理整頓からですね。
猫先生の2024年式CBR600RRを移動。
スッゲー軽いな~ (;´・ω・)
前輪周辺にこの程度のスペースが出来たら作業に問題無いでしょ。
秘密兵器の紹介
作業に入る前に今回、タイヤ交換の為に手に入れたコイツの紹介です。
Toul Islandさんのバイクジャッキ~ ( ´∀` )
コレは機械式のバイクジャッキ。
通販サイトを見れば色んな中華メーカーから類似品、ってか全部OEMじゃね?ってくらい同じような製品が大量に出てきます。
しかしながら数ある同じよーなジャッキから、敢えてコイツを選んだ理由があります。
それは長さ違いのアダプターが3本付属している事でした。
これなら木材挟んでジタバタしなくて済みそう。
ジャッキを上下させる専用ハンドルが付属している他、ソケットも付属していました。
エアーや電動ツールでギュイーンと操作が可能ですが、対象がバイクならそんなに激しく回さなくてよかったので、専用ハンドルで十分でした。
早速作業開始してみる
(-ω-;)ウーン、バイクを見た感じ、ロングの145mmでは長過ぎるよーな気がする。
まずはミドルの80mmアダプターで試してみます。
横から入れようとするとアダプターがエキパイと干渉するので、前方からズルズル移動させます。
(。´・ω・)ん?
左側だけエキパイとアダプターが近い。
今更ですが、XJR1300のエキパイって左に寄ってるのね (;´・ω・)
まぁギリ干渉しないのでイイか。
フレームとジャッキを噛ませました。
エキパイとのクリアランスは80mmアダプターで十分ですね。
この様子だと145mmアダプターを使うシチュエーションが思い浮かびません。
斜め後方からパシャリ。
この状態ではまだジャッキは軽くフレームに当てているだけです。
ココからやっとホイール外し
フロントタイヤに接地圧が掛かっている状態で、ホイール外しに必要なボルトのトルクを抜いておきます。
ジャッキUP中に力をかけると不安定で危ないので。
まずはフロントブレーキキャリパーを外します。
ブレーキホースガイドを止めているボルトも外せば↓
ブレーキキャリパーがブラーンと外れました。
ついでにチェックしたブレーキパッド残量は十分です。
本来はパッドも外してキャリパーを清掃したいトコですが、今回は時間に制限があるのでブレーキクリーナーを「ぶしゃー」する程度でご勘弁。
当然キャリパーは左右2個とも外します。
フロントアクスルピンチボルトを6mmアレンで緩めます。
コレは緩めるだけでOK。
どーでもイイ話、6角レンチは「ろっかく」か「ヘキサ」と呼ぶのが一般的かも知れませんが、砂井家では「アレン」と呼称します。
そしてメインディッシュになるフロントアクスルを19mmとかいう、クッソ馬鹿デカいアレンで緩めます。
タイヤがまだ接地してるにで緩めるだけです。
長いブレーカーバーでよっこいしょーいち~ ( ´∀` )
ボルトを緩めたらジャッキUPします。
ほんの2~3回転程度で十分上がりました。
自動車用と違って油圧ではない機械式ジャッキですが、車重が軽いので実際油圧じゃなくても十分ですね。
タイヤが2~3cm浮けば十分ではないかと。
トルクを抜いたフロントアクスルを手回しで完全に緩めて↓
フロントホイールを支えながらアクスルシャフトを抜きます。
外れました。
バイクのホイールって軽くて助かります。
ハイエースの鉄チンホイールとか、コシが砕けますよって (;´・ω・)
外したホイールの左側にはスペーサーが付いているので、忘れずに。
また右側にはカラーが付いているので、コレも無くさないよーに。
ちなみに砂井さんは「スペーサー」と「カラー」の違いをよく理解していません。
何が違うの?(;´・ω・)
ココで作業は一時停止
外したホイールと新品のタイヤをハイエースに乗せました。
そして近くの某バイクショップにGO!
流石にタイヤの組み換えはお店にお任せしました。
タイヤの履き替えをしている間に
アクスルシャフトやボルトに注油をしておきます。
コレは潤滑ではなく、防錆とかじり付き防止のため。
数時間後
ちーん、と新品タイヤに履き替えたフロントホイールに変身。
猫ガレージに戻ります。
カラーとスペーサーを左右間違わない様に取付けます。
ホイールを当てがってアクスルシャフトを手回しでネジ込みます。
カラーとスペーサーを落とさない様に注意です。
フロントタイヤが接地するまでジャッキダウンしました。
力が掛かったとき安定させる為にです。
アクスルシャフトを72N・mのトルクでエイドリアーン! (`・ω・´)
一般的な普通自動車のホイールナットは100N・m前後なので、それと比較すれば大したトルクではありません。
砂井さん愛用のKTCトルクレンチは、柄の長さが自動車用のトルクレンチよりはるかに短いですが、体重を利用すれば思ったより容易でした。
アクスルシャフトを規定トルクで締め込んだらピンチボルトを20N・mで締めます。
コレでホイールの取付けは完了。
次にブレーキキャリパーを取付けます。
あ~ (;´Д`)
キャリパーの分解とか点検とか清掃したかったな~。
キャリパー取付けボルトのトルクは40N・mです。
ホイール、ブレーキ回りのトラブルは命の危険に繋がる重要な部分です。
整備書に従った作業と、トルク管理は必ず行いましょう。
ブレーキホースを支えるステーのボルトを5~8N・mで「きゅ!」と締めて、すべての作業が終わりました。
各部の点検~ ( ´∀` )
問題ないね?
よし!
ちょっと皮むきに走りに行こう!
気のせいか、大分フロントの接地感に安心感が出たよーな?
まぁ少しずつ慣らして行きますよ。
鴨が、太ってきてる。
つか、譲ったジャケットでファッションショーしましょうか(笑)
タイヤ交換お疲れ様でした。