結構クセが強い武川キャブレター
砂井さんのリトルカブは75ccにボアアップした時から武川PB16キャブレターです。
ノーマルはPB13なのでボアアップ程度には丁度良いサイズでした。
でも武川PB16キャブにはニードルジェットの調整機構がありません。
なのでスロットル中速域の燃調が固定になるんですが、コレがまた薄い (;´・ω・)
パワー感は強くなるんですが焼けやすいんですよ。
75ccエンジン時代、武川キャブではMJ(メインジェット)98でも焼き付いた事があります。
なのでMJ102とかムリヤリ大きくして焼き付き対策をしていました。
流石にMJ102では高回転でモタツキますが、使用頻度の多い中速域が薄いとまた焼き付いちゃうので仕方なし。
90カブ純正のMJは83~85と聞いたので90エンジン換装後ではMJ95で試したんですが、コレがまた薄そう (;´・ω・)
武川キャブでは90エンジンに換装されたリトルカブ(改)を調整しきれない、と判断したので安価な中華製キャブに交換したんですよね。
コレがまた使いやすかった ( ´∀` )
ネジの品質とか、スロットルの動きの渋さとか、ストレーナーが付いてないとか、見える部分に加工精度の低さは感じますが全体的な評価としては許容内。
燃調もキッチリとキマって良い感じでした。
あと武川キャブはスロットルバルブのストロークが長いので、ハイスロを入れないとスロットル操作が大変になるんですよ。
安価な中華製キャブに交換して不調が解決した時は、高価なTAKEGAWAキャブの存在意義が消滅した瞬間でもあります。
少なくとも7倍もある価格差を肯定出来る要素はありません。
でも勿体ないよね?
中華製キャブで全く問題無い、ってかむしろ調子が良いワケですが、このまま武川キャブを死蔵するのも勿体ないってか悔しい?
何とかならないのか?と悪足搔きをしてみます。
もう一度分解した武川キャブのスロットルバルブをまじまじ観察してみる。
ニードルにCクリップは無く、位置は固定されています。
んで樹脂パーツに付いたスプリングでバルブ下方に押し付けられる構造ですね。
ちょっと分かりにくいんですがスロットルバルブを組んだ状態です。
スプリングで押されたニードルは2~3mmくらい押し込む方へ動きます。
ニードルが短くなる=燃調は濃くなるワケですよ。
なのでワッシャーを数枚挟めばニードルを常に押し込んだ状態に出来るんじゃね?
コレでニードルをCクリップ1段分くらい短く出来ないかな?と思ったんですよ。
こんな感じでワッシャーを入れます。
ワッシャーの内径はニードルの太い部分より大きくないとダメですよ。
あとそろそろ爪を切りましょう。
写真では見えませんがスロットルバルブの内部には段差があって、ワッシャーが1枚でも2mmほど持ち上がります。
ニードルを固定する樹脂パーツには取付け時に多少のアソビ量が必要です。
なので実質コレ以上ワッシャーを挟んでニードル位置を動かす事は出来ません。
ザックリCクリップ1段分弱くらいが限界ですね。
超絶分かりにくいですが組み上げたスロットルバルブを上から見ています。
樹脂製の固定パーツの下にワッシャーが見えますね。
ニードルに上下のアソビが無くなるので樹脂パーツの固定はギリギリでした。
実質ワッシャーは1枚挟むのが限界です。
コレで薄かった中速域の燃調は濃くなるハズなので、とりあえずMJは全開時の調子が良かった92くらいから試してみますよ~ ( ´∀` )
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