ミニバイク用では最高峰!

長かったNSR50のレストアも最終段階。
永遠に続くかと思われた作業もようやく終わりが見えてきましたよ。
この部屋は冷えるのでコロナのデカいストーブを持ち込んで室内でゴソゴソしています。

今回はいよいよタイヤ交換したいと思います。
今付いているのは短く見積もっても8年前のタイヤだと思われましたが、元オーナーから後で聞いた話では「軽く12年は経過してます」って事でした (;´・ω・)
指でツンツンしてみてもビクともせずカッチカチだし、それでなくてもレース用タイヤにとって12年前なんて体感的に白亜紀と同義ですわ。
銘柄は良いタイヤでも既に本来の性能を発揮出来ないどころか、そりゃもうツルツル滑って明日の朝日が見られるのか心配になるレベルですよ。
競技用では王道にして定番

そんな訳で先方に確認して銘柄を決定。
何でも昔のバイク仲間(総員おっさん)でサーキット走行して遊ぶのが主な使用方法らしい。
なので耐久性よりグリップ重視、との依頼を受けています。
ならブリヂストンのBATTLAX BT-601SS一択だ!とは、ここ数日ネットで調べた結果です。
ミニバイクレース界では異論は無いと思われる最高峰グリップのタイヤですが、摩耗スピードも最高峰だとか (;´・ω・)
タイムは削ってもタイヤは削れて欲しくない。
BT-601SSのコンパウンドにはソフト(YCX)、ミディアム(YCY)、ハード(YCZ)の3種類ありますが、オーナーから「寒い時期は乗らない」と聞いたので今回は前後ともミディアム(YCY)を選択しています。
ちなみに砂井さんが自分用に選ぶなら、街乗り性能も考慮してグリップと耐摩耗性のバランスに優れたダンロップTT93GP PROを選択します。

当然エアバルブも交換。
コレについては太平洋工業さんのスナップインバルブ一択だそうです。
対応形式はTR-412CLで殆どのバイクに対応していますね。
タイヤバランサー

将来性を見越してホイールバランサーも投入。
NSR50は兄に渡すバイクですが、XJR1300のタイヤ交換も次回から自分で行う予定なのでこのタイミングで購入しました。
もうあのバイク屋さんに頼みたくないの ( ;∀;)

自分で組み立てるモデルですが特に気になる部分はありませんでした。

激安ホイールバランサーで度々問題になっているのがシャフトの曲がり。
回すと歪んでいる、なんて口コミが散見されたのでドキドキでしたが、購入したモノには歪みは無いみたい。
あったとしても0.1mm未満でしょう。

このコーンのフラットになっている部分には歪みがありましたが、作業には無関係の場所なので問題なし。

2ヵ所あるテーパーコーンでホイールを挟み、ベアリングで支持されたシャフトごと回る構造です。
でもベアリングの回転がちょっとシブい。

シブいベアリングはベルハンマーで対応しました。
本来ベアリングにはグリスの方が適切かもしれませんが、そんなに高回転で回るワケじゃないし。
大問題の発覚

だたこのホイールバランサーが対応しているアクスル径が13mm~29mmというのは、当然ですが買ってから気が付きました (;´・ω・)
NSR50のアクスルシャフトは12mmなんですケド?
急遽対策

モノタロウで10Φのスチールパイプを追加購入しました。
10mmならリトルカブにも使えるし。
コレを400mmにカットしてバランサー純正シャフトと長さを揃えます。

ただホイールを固定するテーパーコーンは使えないのでバランサー側の支持ベアリングは無意味になります。
この場合、ホイール側のベアリングとシャフトの滑りでバランスを測る事になりますが、実際は大して問題は無いと思われます。
シャフト側の精度も無関係になるので寧ろコッチの方が精度高いかもしれません。

とりあえず完成しました。
あとは出番を待つだけですね。
やっとタイヤ交換の開始です

前置きが長くなりましたがニャンコ大先生のお休みスケジュール調整を終え、いよいよタイヤを交換する為に猫ガレージにやってきました。
猫「2時間くらいで終わるよ」
砂「なら4時間みときましょ」
ニャンコ大先生の見積もり通りだった事の方が少ないので時間的マージンは余裕を持っておきます。
まずは現行品を再確認

同じブリヂストンBATTLAX BT-601SSでも12年も経過するともう「樹脂か?」と言っても過言ではない状態です。
ゴム的要素が焼け野原です。
カッチカチやぞ!!( ´∀` )
直立状態ならまだ大丈夫なんですが、30°程度のバンクでもズルズル滑ってかなり危険でした。
レストア完了の目処が立ったのでやっとこさ交換出来るのですよ。
フロントタイヤ

エンジンの左右にウマをかませたらホイールをパパっと外します。
車体の軽さもあって作業はスムーズに行えますな。
XJR1300ではこうはイカンでしょ。

ホイールが外れたらベアリングをチェック。
もっとゴリゴリかと思ったら意外にスムーズに回転します。
でもまぁこのベアリングを交換する機会なんてもう無さそうだし、予備パーツがあるのでついでに交換しちゃいますよ。
ビード落とし

前回リトルカブでは手であっさり外れたモンで出番が無かった猫先生自慢のビードブレーカーですが、今回やっと試す事が出来ます。
まーカブはチューブタイヤだから簡単に外れて当然なんですが。

エイドリア~ン!!\(°Д° )/キエー
ぱこ
渾身の力で押してビードが外れました。
もっと簡単に外れるモンかと思っていたんですが最初の一撃がまーホントに硬い。
コレはブレーカーが無いと絶対ムリなヤツですわ。
一ヵ所外れれば他はパコパコと簡単に外れました。

反対のビードを落とすのに邪魔なのでディスクローターも外します。
うーん、ぱき!!
ナメる寸前の硬さだわ~ (;´・ω・)
タイヤ外し

左右のビードを落とした後はタイヤレバーを駆使してタイヤを外すワケですが、コレがまた中々外れません。
猫「昔はもっと簡単に外れたんだケドな~」
砂「手こずるのは予定通りです」

片側が外れても、もう片方がね。
コツとかありますか?(;´・ω・)
やっと外れたものの・・・

フロントタイヤを外すのに掛かった時間は1時間25分。
随分苦戦しましたね。
誰だ2時間で終わるとか言ってたヤツ!(;´・ω・)
エアバルブの交換

古いエアバルブをニッパーで切断して取外します。
流石に12年前のバルブの再利用は無いでしょ。

新しいエアバルブにビードワックスを塗ります。
猫「バルブインサーターある?」
砂「なんスかそれ?(;´・ω・)」
えっ?裏から押したらダメなんですか?
何?引っ張らないとダメ?
本来はこんなヤツ↑が必要みたい。
近所のホームセンターには売ってなかったし、どーしよ?(;´・ω・)
インスピレーションに従ってみる

(-ω-;)ウーンと1分くらい悩んだ末、突如異次元から降りてきた苦肉の策を発案する砂井ブレイン。
当たって砕ける行き当たりばったりこそ我が人生。
悩む時間があるなら後先考えず行動する派です。
そして失敗して「やっぱもうちょっと考えればヨカッタわ~ (;´・ω・)」と後悔するまでが1セット。
早速ニャンコ大先生のハイエースに付いていたスチール製のバルブキャップを付けました。

ホイールの傷付き防止に穴を開けた段ボールをセットし、そこからバルブを出してからキャップのカリ首をバイスで挟みます。
んでタイヤレバーを間に挟んでテコの原理でバルブを引き上げる作戦。
猫「こんなんでバルブ入るかな~?」
砂「無理ならアストロショップ行ってきます」
ぱこ

猫「あ、いや、入るモンだね」
砂「やってみるモンですね」
ベアリングの交換

お次はホイールベアリングの交換です。
ベアリングプーラーでベアリングを引き抜きました。
このニャンコ大先生が持ってるベアリングプーラー使い難いですね。
ケチらずもう少し良い物を買いましょう。

ちなみにフロントホイールは左右同じベアリングを2個使用します。
部品番号:96150-6201010
この手の製品は最近Amazonの方が高い場合が多いですね。
品薄だと値段を吊り上げる業者が蔓延ってます。

ベアリングケースとディスタンスカラーに万能グリスを塗ります。
贅沢にベルハンマーを塗っていますが猫先生のモノなので容赦なく塗っています。

整備書に従ってベアリングの圧入作業。
①右側ベアリングを打ち込む。
ベアリングが奥まで入ると叩いて出る音が変わります。
コンコンコン
↓
カンカンカン

②反対側からディスタンスカラーを入れる。

③左側ベアリングを打ち込む。
整備書には簡単な手順しか書いてありませんがココでニャンコ大先生曰く。
猫「この左ベアリングはカラーに僅かに触れる程度で止めるのが重要」
この手のノウハウはどこまで信用出来るのか?

音を聞きながら慎重に叩いていきます。
コンコンコン
↓
カン
はい!ストップ!

猫式ベアリング圧入点検法。
ベアリングを回して反対側のベアリングも回ればOKらしい。
ベアリングがディスタンスカラーに僅かに触れている状態がベストで、これ以上打ち込んじゃダメだそうです。
タイヤの取付け

ビードワックスをタイヤのビード部に塗りますが、ニャンコ大先生曰く「一生かかっても使いきれない量」のワックスなのでそりゃもう大量に塗りまくりました。

むぎゅむぎゅー、っとタイヤを入れていきます。
硬いのは硬いですが、最初のタイヤを外す事に比べたらコンニャクみたいに柔らかくて入れやすい。
入れやすい理由はワックスを塗っている&タイヤが新品で柔らかいから?

もう最終局面ですが非常にスムーズ。
取付け開始から5分くらいでしょう。

砂井さんはマキタのバッテリー式タイヤポンプを持っていますが、流石にアレではビードは上がらないでしょう。
猫ガレージにはコンプレッサーがあるのでブシューと一気に上げます。
ぱん!ぱん!
ブレ―キディスクの取付け

ブレ―キディスクのネジにはネジロック(緩み止め)を塗布する必要があります。
命に係わる部分なので取説通り正確に。
締め付けトルクは約40N・m(4.0kgm)です。
ホイールの取付け

フロントホイールの右にはカラーを、左にはスピードセンサーのギアボックスを取付けます。
1人の作業だと結構シンドイですね。

フロントアクスルシャフトのトルクは約63N・m(6.3kgm)、ブレーキキャリパーブラケットボルトは約27N・m(2.7kgm)です。
やっとフロントが終わりましたが、まだリアが残ってるとか考えたくない (;´・ω・)
リアホイールの取外し

フロントはフレームやエンジンにウマを噛ませますが、リアはスタンドが無いと厳しいでしょう。
この日もスタンドを家に忘れたモンで1回取りに帰るという致命的な時間ロスを発生させています。

アクスルシャフトを緩めたら前方へ押し、チェーンをダルンダルンにします。

ホイールをサクっと外したらスプロケも取外します。
えぇ、進行は少し巻いていますよ (;´・ω・)

ブレーキディスクを足場にしてベアリングを抜きました。

ビードブレーカーでパコ!パコ!
ハブはスプロケ側が付き出ていてブレーカーを設置しにくいですね。
ナナメにしてなんとかパコります。

かなり巻いているように思えますが、実際リアタイヤの方がスッゲー外しやすい。
あのフロントの硬さは何だったのか?

もうエアー入れてますよ。
実際30分くらいです。

リアは左右で型番が違い、片方はフロントと同一です。
部品番号:96150-6301010
部品番号:96150-6201010(フロントと同じ)

ベアリングを打ち込むのはフロントと同じように右ベアリング→ディスタンスカラー→左ベアリングの順です。

スプロケットナットの締め付けトルクは約55N・m(5.5kgm)です。

駆け足でしたがリアタイヤの交換も完了。
フロントの1/3の時間でした。
リアが早いんじゃなくてフロントが激烈に遅かった? (;´・ω・)

さて、コレでレストアは全て完了ですか?
最終的にかかった時間は4時間でした。
予想通りでしたね。
最後に
さて、優秀な諸兄らはお気付きかもしれませんが実は作業中に大きなミスがあったのです。
それは何か?
・・・(* ̄- ̄)・・・

タイヤバランス取ってなくね?
あまりの進捗の遅さに慌てていて完全にその存在をすぽーんと忘れていました。
・・・(* ̄- ̄)・・・
でもまぁ50ccだしね。
12インチだしね。
100km/hも出ないしね。
大丈夫じゃね?(;´・ω・)
と色々言い訳をして終わりたいと思います。
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