NSR50レストア⑫総合性能の高いノーマルチャンバーに戻す

試走で見えてきた現行チャンバーの極端な特性

走行に支障が無い程度にはレストアが進んでいる89年式NSR50です。

既に通勤等で数回走ってみたんですが、欠点?というかコレが2ストの特性なのか?って問題が見えてきました。

NSR50レストア⑩夜の球切れに焦る (;´・ω・)


軽快に走行しているように見えるNSR50ですが、単純な全開加速なら全く問題ありません。
パワーバンドの8,000rpmから50ccの原付とは思えない加速Gを発生させ、そのまま11,000rpmまでフケ切ります。

単純なフル加速状態ならシフトアップしても9,000rpm以下には下がらないので問題ないワケですね。

しかし常に全開走行ってワケでもないでしょう?
このチャンバーは極端な高回転向けなのか、中低速域のエンジン特性が悪くて街乗りでは非常に乗り難い特性です。


パワーバンドから外れるとヒドい (;´・ω・)

このNSR50の出力特性を砂井さんの体感で表すと↑みたいな感じ。
低回転でのトルクの薄さは覚悟していましたが、7,000rpm前後に大きなトルクの谷があるんですよ。

1~2速なら少し加速が鈍る程度ですが、3速ではこの谷を乗り越えるのに10秒程度かかり、更に4速以上のギアでは谷を越える事が出来ません。

6,500rpm以下の中低速トルクも非常に薄く、60km/hを維持する為にも8,000rpm以上のトルクバンドをキープする必要があるので、街乗りでも常に全開走行バリバリの騒音を撒き散らす必要があるのですよ。

 

コレって普通なんですか?(;´・ω・)

 

なにせNSR50ってか2ストバイク自体に乗るのが初めてなモンで、フツーの通常状態がサッパリ分からんとですたい。

若い頃NSR50に乗っていた先輩に聞くと
先「トルクバンドを外しても加速が鈍るだけでソコまで回らない事はない」
先「街乗りは普通に出来た」

との証言を得ています。


すると何ですか?
やっぱこの2ストらしからぬアホみたいに太いチャンバーが原因ですか?

高回転の最高出力重視なんですかね?

サーキットしか走らないのであればこんな特性でも問題無いかもしれませんが、街乗りでは非常に走りにくいのでオーナーに相談します。
兄「知り合いに純正チャンバー持ってないか聞くわ」
砂「フツーの人は持ってないよね」


純正チャンバーを入手!

そんな兄が持ってきたのは前期型NSR50の純正チャンバー。
兄「バイク仲間から貰ってきた」
砂「フツーの人じゃなかったわ (;´・ω・)」
砂井兄は若い頃から2stレーサーしか乗らない生粋の走り屋さん。
50歳を超えた現在でもソレは変わりませんが、その周囲にいるお仲間も変わらないようです。

また純正チャンバーを選択したのは公道を走るバイクは基本ノーマル車という拘りも持っているから。
そういえば実家に眠っているNSR250RもCDIでリミッターカットしてる以外はドノーマルだったな。

実は前期型の短いノーマルチャンバーの方が評判が良いのでラッキーです。


早速純正チャンバーの状態を確認

チャンバー下部には穴を塞いだような跡が。

猫「バンクすると直ぐ地面と擦って穴が開くよ」
砂「アンタ居たんですね (;´・ω・)」


サイレンサーには転倒したのは1回や2回じゃない事を物語る歴戦の傷痕があります。

何ならサイレンサーも1回折れてますよね?コレ。


しかし転倒個所とエンジンに近い部分以外は結構キレイです。

見た目はアレですが使用には問題無いらしいし、そもそもタダなので文句はありません。


少し手直し

溶接個所に多少のサビが出ているので金属ブラシでサビ落とし。

仕上げに拘るレベルではないので電動工具でざっくりギュイーンといきます。


でも全体的に薄っすらサビがあったので金属ブラシで落とし切るのは困難と判断。
代わりにホルツのサビチェンジャーをブシャー!!しました。

化学反応で赤錆を黒錆に変える優れモノです。


1日経過後

茶色くサビていた部分を含めて全体的に黒く変色しているのでOKかな?


サンドペーパーで表面を軽く荒したら脱脂にパーツクリーナーをブッカケます。

ホントは脱脂にはシリコンオフみたいな脱脂剤を推奨。


サビチェンジャーはスプレーした後で塗装可能なのもポイント高い。

見た目と防錆も兼ねてKUREの耐熱ペイントをスプレーしておきます。


翌日

このKUREの耐熱ペイントはスプレーして乾燥させただけでは完了しません。
自然乾燥でも手で触れられるくらいにはなりますが、完全硬化には200℃の熱を1時間加える必要があります。

しかし小さい部品ならオーブンで焼けますが、こんなデカい部品にどうやって熱を加えるのか?

 

・・・(* ̄- ̄)・・・

 


ココはバーナーで炙ろう ( ´∀` )

放置するよりは大分マシかと思うんですが、当然の事ながら正規の方法ではないので良い子は真似しないでね。


加熱はせいぜい160~180℃で20分くらいですね。

暖かくなってエンジン全開で走ればソコソコ熱くなるだろうし、真冬の今はコレでイイや。


加熱しているとエキパイから謎のエクトプラズムが出てきました。

内部にタール状に溜まったオイルが蒸発しているのだと思われ。


半日経過

完全硬化には足りないでしょうが、手でサワサワするのは大丈夫なくらいには乾燥しました。


純正チャンバーの取付け

まずはガスケットですよ。
コレが無いと始まりませんが予備パーツにありました。


このエキゾーストガスケットをエキパイの先に付けます。

構造的にスーパーカブとかXJR1300より全然付けやすいですね。


位置決めが終わったらエキゾーストチャンバー取付けボルトを仮止めします。

次のエキゾーストパイプジョイントナットを適正トルクで締めてからコチラも締付けますが、コイツの規定トルクが調べられませんでした。


整備書にはエキゾーストパイプジョイントナットの規定トルクの記載がありませんでしたが、12mmフランジナットなので標準締付けトルクは5.5kg・m(約54N・m)です。

でもコレってかなり高トルクですよ?(;´・ω・)
ちょっと心配なので自己責任で30N・m程度にしておきました。
トルクが足りなかったら増し締めすれば良いですが、ネジ部を捩じ切ったら面倒だし。


取付け完了

さて、どーだろうか?


ちょっと焼きムラはありますが塗装は悪くない感じです。


パッチ当てのような溶接痕も目立ちません。


そして何より2ストバイクはやっぱりこのルックスですよ。

細いサイレンサーがカッコイイ ( ´∀` )
傷だらけじゃなかったらもっとカッコいい。


これで吸排気系は完全ノーマルに戻りました。
なのでキャブレターのジェット類もノーマルに交換しました。

MJ(メインジェット):105
SJ(スロージェット):40

しかし前期型のMJは105ですが後期型は108になっているんですよね。
一体何が違うのか?

とりあえずまだタンクの塗装が終わっていないのでこのまま放置です。

NSR50レストア⑫ハイスロ化とハンドルバー塗装

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