2ストのエンジンオイルは継ぎ足すモンですが

ここ最近は後輩から激安で譲ってもらった89年式NSR50のレストア三昧です。
購入したのは砂井兄なんですが、渡すのは大分先なのでそれまで直して乗ってみたいワケですよ。

2ストエンジンの特徴と言えばパンパン甲高い排気音と、サイレンサーからモクモク噴き出す白煙ですね。
今の若者は知らない人も多いでしょうが、2ストエンジンのオイルは交換ではなく継ぎ足します。
4ストはエンジン内でオイルを循環させますが、2ストは燃料と混ぜて一緒に燃焼させるのでオイルが減るからなんですよ。

4ストのオイルはエンジン内で循環するのでエンジン下部のオイルパンという場所に溜まります。
対して2ストは別のオイルタンクからガソリンと一緒に噴射されてクランクケースに入る構造。
コレを分離給油と言います。
もっと走りに特化したカスタム車やレース車両では、あらかじめガソリンとオイルを混ぜる混合燃料を使用する場合もありますが、一般公道で走るバイクには利点が少ないので分離給油が主流です。

しかし今回この車両のエンジンオイルは少なく見積もっても6年以上経過してます。
さすがにこんな酸化しまくった古いオイルは使えないでしょう?(;´・ω・)
当然古いオイルは全て抜いて新しいオイルに交換したいんですが、2ストエンジンはオイルを抜く事を想定されていない構造なのでドレンボルトがありません。
その場合はオイルを何処から抜くのか?
ポンプに繋がったホースを外すのが正解かもしれませんが、絶対ホースから漏れたオイルで汚れる未来が見えるワケですよ。
なので上から吸い出してみる

エンジンのオイルポンプからホースを外して抜くのが王道かも知れませんが、零れたオイルの処理が面倒なので上から吸い取る事にしました。
XJR1300で入れ過ぎたオイルを抜くのに使ってる、口の長いスポイトでチューチュー吸う作戦です。
コレはホームセンターに売っている吸い口が180mmくらいの物です。

・・・(* ̄- ̄)・・・
2ストオイルって変な色が付いてるのが多い気がします。

後半オイルが減ってスポイトの吸い口から吸えなくなったので、車体のフロントを上げ大きく左に傾けました。
なんとかまだ吸えています。

タンク内のオイルはほぼ吸い出す事に成功。
ポンプやホース内には残っていますが、アイドリングで消費するくらいならエンジンにダメージは出ないんじゃね?

ココでキーONにして機能チェック。
オイル残量の警告灯が正常に点灯するのを確認します。
仮にこの警告灯が不具合で点灯しない場合、オイルが無くなってるのに気が付かずエンジンが焼き付くので重要な機能チェックだと思います。

新たに給油するオイルはカストロールのPOWER1 ULTIMATE 2T。
Racingの後継だと思いますが500mlの販売で結構なお値段ですね。
4スト用オイルの2倍近い価格です。
コレを撒いて捨てるとか、グ〇タぶっ千切れ案件じゃね? (;´・ω・)
消費量はドレくらいなんですかね?

早速給油~、ってあれ?意外にも無色透明に近い色のオイルでした。
カストロールに限らず、社外メーカーのオイルはハイカラな色をしているイメージでしたのでちょっと意外。
まぁとりあえずコレでオイルの交換は終わりました。
・・・(* ̄- ̄)・・・
砂「2ストバイクのエンジンオイル交換したよ!」
他「えっ?2ストはオイル交換しないでしょ、バカだなぁ」
砂「怒 (#´∀`)ピキ」
ってやり取りが見える。
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