スロットルの重さはロースロ化で解決出来ないか?②Φ32なら丁度イイんじゃね?編

前回のΦ28はちょっと小径過ぎました

XJR1300のスロットル操作が重いぞ問題を解決する為にインナーパイプΦ28に交換したんですが、確かにスロットル操作は軽くなるものの、流石にΦ28では小径過ぎて操作量が多くなり過ぎます。

更にワイヤーアジャスターでは取り切れないガタの量も気になり、全体的な操作性は悪化したと判断。
仕方なく純正グリップウォーマーに戻していました。

純正グリップウォーマーもワイヤー巻き取り部に注油したらちょっとだけ軽くなった、というのも戻した理由です。

スロットルの重さはロースロ化で解決出来ないか?①Φ28はやり過ぎだったよ編


まだ諦めない (`・ω・´)

しかし根本的な問題は未だ解決していません。
ココまで来たらやり切らないとね、と追加検証したのはΦ32のインナーパイプです。

ActiveのインナーパイプのラインナップではXJR1300純正とΦ28の真ん中くらいになる径です。


もう一度操作量の考察

各インナーパイプ径でのスロットル操作角は
ノーマル37mm:75°
ActiveΦ32   :88°
ActiveΦ28   :101°
となります。

流石にΦ28の101°は操作量が多過ぎてレスポンスが悪いし、フルスロットルにはグリップを握り直す必要がありました。

今回のΦ32は88°と、丁度純正とΦ28の中間くらいの操作量になります。
旧車バイクでは90°くらいの操作量が多かったそうなので許容内?
少なくともΦ28よりは違和感は少ないハズ。


早速試してみよう

Φ32のインナーパイプにサクッとじゃなくてヌポッって感じでグリップを取り付けました。
パーツクリーナーを吹いたそのスキにヌポッっとね。

一時的な検証なので接着剤は未使用です。


バーエンドのウエイトを外し、純正グリップウォーマーを取外します。

なんか最近この作業ばっかやってる気がする。


純正グリップウォーマーなんて慣れたモンで、約30秒で取外し完了です。


んでもって今回の主役Φ32のグリップに交換します。
巻き取り部とワイヤーには既にベルハンマーを塗布してあります。

全然違いますね、ベルハンマー ( ´∀` )


あとちょっと気になったのはインナーパイプのスラスト方向のガタ。

当然多少の遊びが無いとスムーズに動かないのは理解していますが、いくら何でもガタが多過ぎやしませんかい?


一度気になるともう色々手遅れになる性格なので、手元にあるモノで対応します。

グリップに付属している、本来グリップとハウジングの間に入れるスペーサーを加工。
スロットルハウジング内に収まるように外径を小さくしました。

当然本来の使用法ではないので注意です。


このスペーサーをスロットルハウジングの内側に入れ、スラスト方向のガタを少なくしました。

2枚加工したんですが、1枚で十分だったので本来の位置にも取付け。


さて、どんなモンでしょ?

当然ですが操作は純正より明らかに軽い

Φ28との差は?と聞かれると正直言って分かりません (;´・ω・)
僅かに重くなったかも?という程度の違いです。

スロットル操作方向の不快なガタも少なくなって良い感じです。


Φ28との決定的な差は88°という開度からくる操作量。

純正の75°と比較したら最初に少しだけ振りかぶる必要はありますが、右手を握り直さないでフルスロットルに出来るのは大きな違いです。
ギリギリだけど (;´・ω・)

リッターバイクでフルスロットルなんて殆どしませんが、出来ると出来ないでは大きな差。
通常操作でもΦ28ではレスポンスが悪化し過ぎ、明らかに大げさに操作しないとダメでしたがΦ32では許容内。
良い意味でマイルドになる、って感じです。

更に軽さからくるスロットルの操作の容易さは、純正グリップとでは大きな違いがありますね。
特にブリッピングやUターン等、繊細な操作が必要な場合に大きな違いを感じます。

スロットルを全開にする機会の多いSSや、比較的新しいバイクでは70°~75°程度のスロットル操作角が多いみたいですが、旧車では90°くらいが多かったらしいので無理の無い範囲ではないかと。

・・・(* ̄- ̄)・・・

ところで何かこの操作の軽さって、インナーパイプ径だけじゃなくグリップでも大分変化しているよーな気がする。


グリップも少し考察

グリップを握った感覚ではデイトナ製の方が僅かに太い感じがするんですが、測ってみるとほぼ同じサイズでした。

形状や摩擦等の違いからくるモノですかね?


YAMAHA純正グリップウォーマーのグリップは、表面のゴムに光沢があって明らかに摩擦係数が小さい。
手持ちのレザーグローブの種類によってはツルツル滑るんですよ。
なのでスロットル操作には必要以上に握力を使っている印象です。

デイトナ製グリップは摩擦係数が明らかに大きく、素手でもグローブでも「きゅっ!」と手の平に張り付く感じで滑らず操作しやすいし、握るのに必要な握力も少なくて済みます。

YAMAHA純正グリップはインナーパイプに接着してあるので検証出来ませんが、同じインナーパイプだったら明らかにYAMAHA純正グリップの方が滑って操作感が悪いと思われます。


インナーパイプの話に戻る

そんなに感触が良好ならΦ32で決まり!ってしたいトコロですが、そうするとお次は「ロースロ化に必要な2項目」の2つめ、グリップウォーマー問題を解決する必要があります。

YAMAHA純正グリップウォーマーはインナーパイプごと交換するタイプなので、グリップとインナーパイプが接着されています。
ムリに剥がそうしてもフィルム状に接着されたヒーター部が断線する未来しか見えません。
パッと観察した限りインナーパイプだけ取外すのは困難だと思われます。

ならグリップヒーターをインナーパイプごとではなくグリップだけ交換するタイプに変更するか、電熱グローブ等を導入する必要が出てきますよね。

スロットルの重さはロースロ化で解決出来ないか?③グリップヒーター交換編

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