純正のリプレイス式は面倒なのです

XJR1300のオイルフィルターはケース、エレメント、スプリング、シール等がバラバラになったリプレイス式。
リプレイスタイプは内部のエレメントとパッキンだけ交換すれば良いので比較安価な事が利点ですが、部品点数が多くなるため作業そのものは少し煩雑になります。
更にXJR1300ではクラッチレリーズやスプロケカバーを外さなければならないので、煩雑さは120%UP⤴になるワケですよ。
思い切ってフィルター形式を変更する

普段ならオイル交換程度の作業であれば自宅でやるんですが、今回のオイル交換はフィルター形式も変更するので、念のため猫ガレージにやってきました。
エレメントを変えるのではなく、エレメント形式を変更するのです。
ちなみにエレメントとフィルターの違いですが、ろ過装置全体をフィルター、ろ過する中身の部品をエレメントと呼ぶそうです。

改めてXJR1300のオイルフィルター周辺を見てみます。
オイルフィルターを交換するにはケース上部にあるクラッチレリーズを外す必要があり、またクラッチレリーズを外すには右のドライブスプロケのカバーを外す必要があります。

更にケース内のオイルも別で抜く必要があります。
・・・(* ̄- ̄)・・・
いや、コレは別に抜かなくてもイイんですよ。
周囲がオイルの海になりますが (;´・ω・)
まぁとにかく面倒なんです。
難しいんじゃなくて面倒なの。
世の中には痒い所に手が届くアイテムを作る人が居ます

そんな不満をブチ撒けている前頭葉が萎縮しているような人の頭に、ピンポイントでブッ刺さるアイテムが、ウイニングラン(クリックでサイトへ)というショップさんが製造している、リプレイス式のオイルフィルターをカートリッジ式に変更するアダプター。
その名もオイル・エレメント・アダプタ~ ( ´∀` )
ニッチな製品ですね。
汎用品ではなく対応車種別になっているので注意です。
まずはオイルを抜きます

実はこのオイルエレメントアダプターは結構前から入手していたんですが、オイル交換のタイミングまで待っていいました。
ヨシムラのチタンサイクロンは集合部が純正エキパイより横方向にコンパクトですが、オイルドレンからギリな位置なのでやはりオイル避けのスロープはあった方が良いんでしょう。

このオイルは安いカストロールのPower1ですが、最初は良かったものの走行距離が1,500kmを超えた辺りでシフトがかなり固くなってきました。
特に1→2速へのシフトアップ時にNで止まっちゃうんですよ。
最初はシフトの不具合化と焦ったくらいです。
もうこのオイルは使わない事にします。
ボルトの締め付けトルクとか詳しいオイル交換の手順は今回は割愛するので、過去記事を参考にして下さい。
ここから通常のオイル交換は

①ドライブスプロケットカバーを外します。
ちょっとだけコイツと重なる部分があるからです。

②クラッチレリーズを外します。
エンジン側にあるプッシュロッドのシールから僅かにオイルが漏れているからか、汚れがゴイスーな感じで付着しています。

③フィルターケース内のオイルを抜きます。
実はコレ、他に開口部が無いとオイルが抜けきれません。
オイルの補給口やドレンボルト等を開けて空気を入れましょう。

④フィルターケースを外します。
ケース内のオイルが抜けきらなかったので、この時もケースを緩める時も盛大にオイルが漏れ漏れ~ (;´Д`)

⑤ケース内のエレメントを外します。
この時、内部のシールを交換し、スプリング、座金も無くさないように。

⑥エレメントを交換したら今度は逆手順で取り付けます。
難しくはないですが、面倒でしょう?(;´・ω・)
ココからが本番です!(`・ω・´)キリ!

フィルターケースの取付け部分を点検。
内部や周囲にゴミ等があれば取り除きます。

本日の主役、エレメントアダプターさんのご登場です。
製品はアルミ削り出しのアダプター本体、油路を兼ねた取付けボルト、取説のみ。
シールは別に用意する必要があります。
純正シールは見つけられなかったので、キタコ製の互換品を入手。

シール性能を上げるため、先ほど抜き取った廃油をシールに塗ります。
この辺はある種の宗教的行為に近いかも知れませんね。
分かりやすく言えば気分の問題です。

フィルターケースが付いたいた場所にエレメントアダプターを取り付け。
シールがズレないように注意です。

ウイニングランの取説に示された締め付けトルク25N・mでピピッっと締めます。

エレメントアダプターの取り付けはコレで完了。
ちなみにオイルは周囲に開いたスリット部分からフィルター内に入り、エレメントを通ったオイルは真ん中の油路から出ていく構造です。

そして業界標準?のカートリッジ式オイルフィルターです。
箱の絵がリプレイス式エレメントだったので「ミスったか?(;´・ω・)」と思ってちょっと焦りましたが、内容物は間違いなくカートリッジ式でした。
ちなみにXJR1300の場合、カートリッジ式フィルターはYAMAHA純正なら3FV-13440-10が適合します。
今回購入したのはデイトナ製の互換品ですが、外径65mmでネジピッチがM20×P1.5のフィルターなら何でもOKみたいですね。
リプレイス式のエレメントと比較すると1.5倍前後の価格UPになりますが、それでも700円→1,100円になる程度の話なので大した事はないと思います。
交換もせいぜい1個/年くらいだし。
この製品は型番が違いますが3FV-13440-10互換なのでモノは同じです。

カートリッジ式はフィルターケース、エレメント、スプリング、各シールが一体になった構造になっています。
今さっき行ったフィルターケースの分解が不要になるワケです。

コイツのシールにも廃油をヌリヌリして~

手回しで取付けました。
コレってよく「手締めで大丈夫」て聞くんですが?(;´・ω・)

取説には締め付けトルク10N・mって書いてあるしな~。
念のため取説通りにしました。
後日某1級整備士に聞くと
整「手締めでも大丈夫 ( ´∀` )」
って話でした。

パーツクリーナーで漏れたオイルを綺麗に除去。
新規に漏れたオイルなのか判別するため、徹底的にブシャー!!(`・ω・´)します。
オイルはヤマルーブの最高峰

補給するのはヤマルーブのプレミアムオイル。
砂井さん的には高価なオイルですが、数か月前に値下げしていたタイミングで購入しました。

ちなみにXJR1300のオイルの総量は4.2ℓ。
オイル交換だけなら2.8ℓ、エレメント交換時で3.15ℓです。
つまりエレメント交換しても古いオイルが1.05ℓ排出されない構造なんですね。
気になったのでちょっと調べてみると
CB1300はオイル総量4.6ℓ、オイル交換時3.8ℓ、エレメント交換時4.0ℓ。
GSX1400はオイル総量4.0ℓ、オイル交換時4.0ℓ、エレメント交換時も4.0ℓ
CB1300は0.6ℓ程度が残る仕様。
油冷のGSX1400はオイル交換時でも4.0ℓと全容量が交換されるみたいです。
XJR1300の1ℓ程度残る仕様なのは多い方ですね。

オイルが入ったらエンジン始動。
オイルがエンジン内の各場所に行きわたるとオイルレベルが下がるので、必要量を継ぎ足します。

オイル漏れだけ心配でしたが今のところ大丈夫ですね?(;´・ω・)
暫くは徹底的に監視しますよ。
完成!!

カートリッジ式フィルターになったXJR1300さん。
思ったより外観上の違和感は少ないですね。
オイルフィルター形式変更後は?

今後のオイル交換ではフィルターレンチでカートリッジを外すだけ、と作業量を一気に簡素化出来ました。
もうクラッチレリーズとスプロケカバーを外す必要も、フィルターケースからオイルを抜いて分解する必要もありません。

細かい事を言えばクラッチレリーズのホースが少し干渉しますが、大きな問題ではないでしょう。
気になるならバンジー部分を僅かに上方に曲げれば大丈夫だと思われます。
コレで次回のオイル交換は相当な時短が可能になりましたよ。
大きなホムセンで、雨樋を買ってきて良き長さでカット。穴開け加工で、針金で吊り下げるとそれなりに便利なオイル漏斗になりますぞ?
雨樋・・・(* ̄- ̄)・・・はて?
そーいやエアコンの排水を導くために使った切れ端が家にありますわ。
今度試してみますよ。